現状の資金繰り状態を常に把握しておきましょう

早いもので、来週になると12月ですね。

以前、お話しさせていただきましたが、年末は資金需要が多く、営業日数もすくないため、金融機関が忙しくなります。ですから、年末年始に資金需要がある方は、すぐにでも動いた方が良いです。

年末・年始の資金繰りを今から確認して、資金調達の相談はお早めに!

2013.11.01

 

さて、本題に戻ります。
私のところへ相談に来られる方は、長年経営を続けている方が多いため、たいていの方が「季節変動」を把握しています。

面談相談でお会いした際に、資金繰り状況をお伺いすると、

「例年どおりなら年末になると仕事が増える」
「毎年、7月と2月になると売上が下降する」

というような感じで答えてくれる方が殆どです。

何年も経営を続けていれば、「毎年この季節はこうだ」というのはある程度把握しているものだと思います。

ただ、月々の売上の変動をよく見ていても、資金繰りの変動までよく見ている経営者の方は若干少ないような感じがします。
※あくまでウチの相談ケースですが

現金が有り余っているならともかく、ギリギリの状態で資金繰りで回しているような場合や、売上が下降しているようであれば、なおさら資金繰りの推移を把握することが重要です。というのも、どのような資金の動きをしているか?という事を把握しておくことが、倒産回避の観点から、非常に重要だからです。

 

金融機関に借り入れを申し込む際や、リスケジュールの際に必要です。

金融機関に運転資金の借入や、リスケジュールの相談に行くと、決まって「資金繰り表を持ってきて下さい」と言われます。過去の資金繰り実績はもちろん、3ヶ月後、若しくは半年後の資金繰り予測を記載するよう求めてきます。過去の資金繰り実績と、将来の資金繰り予測を見る事により、企業の継続可能性を把握するのです。

なぜなら、たとえどんなに業績が良くても、入金サイトと支払いサイトのバランスが悪かったり、返済負担や未払い金の支払いが大きい場合は、資金繰りがマイナスになるケースがあります。

いわゆる黒字倒産ですね

このような状態に陥らないようにするためには、資金繰りを把握するのが非常に重要なのです。

現状の資金繰り状態を把握するためのポイントをいくつかあげてみましょう。

 

現状の資金繰り状態を常に把握しましょう!

現状の資金繰りを把握しておけば、突発的なトラブルが起きた際、先の資金繰りの変化が読み易い為、対処しやすいです。時間が無いギリギリの状態ではなく、余裕をもって対処できる訳ですから、安心感があると思います。

それでは、どのように把握しておけば良いのか、具体的に解説させて頂きますね。そんなに難しい事ではないですから、是非、実践してみて下さい。重要なポイントはお金の流れをどのように把握するかです。

 

お金の流れを分かりやすくするために、下記のように分類します。

1.売上の入金
現金売上・売掛金・手形決済資金・手形割引入金など
2.変動費の出金
仕入支払・買掛金の支払・支払手形の決済資金など
3.固定支出の出金
給与・社会保険・家賃・リース料・未払い金支払・借入金返済など
4.臨時の入金
借入金の入金、資産の売却代金など
5.臨時の出金
賞与の支払・税金の支払など

入出金を上記5つに分類し、過去の数ヶ月間の資金繰り表を作成します。

 

入出金の推移を見てみると、月次の資金繰り動向が把握できると思います。

ちなみに、臨時の入出金については、あくまで臨時ですから、あまり気にしないでも大丈夫です。毎月の資金繰り傾向を把握するのが目的なので、臨時の入出金まで予測しなくても大丈夫です。

 

これらの数字の足し算、引き算の合計が、その月のキャッシュの増減になります。

この資金繰り表を見ていると、下記のように様々な気づきを得られるようになると思います。

  • 仕入を○%削減できれば、利益がこれぐらい残る
  • 固定費を○万円削減できれば、○万円お金が残る
  • 売上から変動費の支払いを差し引くと、あまりお金が残らない
  • 返済の負担が大きいため、お金が残らない

これらに気づくのと気づかないのでは、1年後の未来は大きく変わります。そのため、毎月の資金繰り動向を把握しておくことは非常に重要なのです。

資金繰り表に記載する単位ですが、会社の規模にもよりますが、千円単位、万円単位、百万単位と売上規模に合わせて作成した方が良いです。一円単位まで計算すると、分かり難くなりますので、千円、万円単位ぐらいがちょうどいいかもしれませんね。

そして、数ヶ月分の資金繰り実績表を作成します。これで自社の資金繰りの傾向が分かるようになります。

毎月、資金動向を把握する事により、何月に資金需要が多いとか、このままの状態が続くと、○月に資金ショートするという事が比較的早い段階で分かるようになります。

早い段階で分かると、いろんな対策がとれますからね。

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ABOUTこの記事をかいた人

1977年神奈川県生まれ。コンサルティング会社勤務を経て独立。店舗ビジネスに特化したコンサルティング業務を展開していたが、身近な人の倒産を目の当たりにした事をきっかけに事業再生に目覚め、平成21年5月より、事業再生に参入。全国各地の中小企業の再生業務に関与し、中小企業の事業再生のサポートを行っている。 平成23年8月、M&Aに特化した株式会社クレアークを設立、代表取締役に就任。現在に至る。業務の幅を広げる事により、サポートの幅を広げている