クラウドファンディングは直接金融の救世主となり得るのか?

先日、「M&Aのビジネスパートナーを増やそう」という目的で名刺交換会を開催しました。名刺交換だけでなく、案件の提案や情報交換も行いました。

情報交換で色々な方から面白い話をたくさん聞く事が出来ましたが、その中でも非常に興味深いお話を外資系金融機関の方から聞く事が出来ました。

仕事柄、銀行融資に関するお話しって、つい、身を乗り出して聞いてしまうんですよね。

具体的な金融機関名については、本人から承諾を得ていないので伏せておきますが、(役職は副支店長です。)その方は次のようなお話をされました。

 

「当行の最近の傾向として、法人の新規融資の申込みが落ち込んでいます。その原因は何かというと、「クラウドファンディング」です。当行は外資系なので、法人客の融資申込みは、国内金融機関と比較したら多くはありません。そのため、法人客の融資に力を入れようと当行も力を入れているのですが、当行の数少ないパイがクラウドファンディングに流れているのです。」

けっこう淡々と語ってましたが、実際、かなりの脅威に思っているとの事でした。なぜ、脅威に感じているかと言いますと、外資系の金融機関なので、いきなり数千万円の申込は来ません。

融資に申し込んでくる企業は、大抵の場合で国内の金融機関から借りてますから、そこを押しのけて、いきなり大きな金額を貸し付けるという事は現実的ではありません。

申し込まれる企業の殆どが

  • 政策公庫からの借入
  • メイン行(メガバンク・地銀)から数千万の借入
  • サブ行から数千万~数百万の借入

という取引状況の中で貸し付ける訳ですから、最初の取引として、数百万円の小額融資が取引のスタートになるケースが多いようですが、取引の最初となる数百万の融資案件がクラウドファンディングに流れると、外資系の銀行としては、非常に厳しいとの事でした。

 

クラウドファンディングとは

そもそも、クラウドファンディングって何なのか、簡単にご説明いたしますね。

クラウドファンディングとは、不特定多数の人々に対し、比較的少額の資金提供を呼びかけ、事業資金の提供や協力などを行う資金調達の手法のことを言います。インターネット上で、製品開発や新規プロジェクトの立ち上げを告知・アピールし、それを見た不特定多数の人々が資金提供を行う。という仕組みです。

通常の銀行融資の場合、財務内容はもちろん、経営者の資産状況、事業経験などが重視されますが、クラウドファンディングでは、事業に対する経営者の思い・熱意や事業の魅力が判断材料となります。

 

年々拡大傾向にあるクラウドファンディングの市場規模

crowdsourcing.orgが発表したクラウドファンディングインダストリーレポートによると、2011年の世界における市場規模は約1,200億円であるとして、
2012年は約2,200億円、
2013年は5,100億円、
2014年は1兆4000億円になると予測している。
との事です。

日本国内はというと、2013年の5100億円のうち、およそ82億円とのことです。全世界の2%にも満たないですが、市場規模は増加傾向にあります。
クラウドファンディングは中小企業の救世主となるのか、今後の市場動向が気になるところです。クラウドファンディングに関する新しい情報が入りましたら、また、お話したいと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

1977年神奈川県生まれ。コンサルティング会社勤務を経て独立。店舗ビジネスに特化したコンサルティング業務を展開していたが、身近な人の倒産を目の当たりにした事をきっかけに事業再生に目覚め、平成21年5月より、事業再生に参入。全国各地の中小企業の再生業務に関与し、中小企業の事業再生のサポートを行っている。 平成23年8月、M&Aに特化した株式会社クレアークを設立、代表取締役に就任。現在に至る。業務の幅を広げる事により、サポートの幅を広げている