信用保証協会サービサーから「求償権残高のお知らせ」が届きました

自宅の競売ですが、不動産鑑定士による物件調査が終わり、3点セット(物件明細書、現況調査報告書、評価書)ができ上がるまでただ待つだけとなりました。

その間に、信用保証協会サービサーから「求償権残高のお知らせ」が届いたので、ご紹介したいと思います。

目次

求償権残高とは

求償権残高とは、銀行から信用保証協会の保証付融資(マル保)が期限の利益喪失となり、代位弁済されたら送られてくる、残債務の証明書&請求書になります。

保証協会サービサーから届いた「求償権残高のお知らせ」
信用保証協会「求償権残高のお知らせ」

保証協会付の融資が代位弁済になると、定期的にこのような葉書が主債務者と連帯保証人である代表者に届くようになります。

代位弁済とは

銀行から信用保証協会の保証付き融資(マル保)を受け、返済できなくなり、期限の利益を喪失すると、信用保証協会が銀行対して借入金の残債務を肩代わりします。これが代位弁済と呼ばれるものです。

代位弁済の詳しい解説については、以下の記事を参考にして下さい。

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代位弁済後は債権者が信用保証協会になる

代位弁済されると信用保証協会が負債を肩代わりしますので、銀行への返済義務が無くなりますが、負債が消滅した訳では無く、債権者が銀行から信用保証協会に代わっただけのことなので、今後は信用保証協会に返済する事になります。

「求償権残高のお知らせ」は定期的に送られてくるだけ

「求償権残高のお知らせ」は、代位弁済になると定期的に送られてきますが、この通知自体に何の効力も無いので、気にする必要はありません。

「求償権残高のお知らせ」は、基本的に送られてくる度に金額はどんどん増えるので(遅延損害金が増えるため)、中には気にする方もいると思いますが、いくら遅延損害金が増えようが、状況が悪化するような事は無いので気にしなくても良いです。

「求償権残高のお知らせ」を見た時の反応【体験談】

「求償権残高のお知らせ」が家に届き、義父が「またこんなのが届いた…。」と落胆していたので、「形式的に送付してるだけですから、気にする必要無いですよ。」と、何回も説明したのですが、全く信用してくれません。

「どうしたら良いか分からないから、弁護士の先生に相談しに行く!」と言って、往復3時間近くかけて、弁護士事務所に相談に行ってしまいました。

これが1度だけならまだ理解できますが、2度、3度と同じ事を相談しに行くので、正直、開いた口が塞がらない位呆れてしまいました。

「これ以上悪くなるような事は一切無いですよ」と、何度も何度も説明したのですが、結局、「弁護士の先生の話を聞きたい」と言って、金と時間を消費して同じ質問をしに行くのですからなんとも言えません。

私は多くのご相談事例を踏まえた上でアドバイスをしているのに、ここまで信用されないと、身内とはいえ正直、腹が立ちます。

義父母は、基本的に長年付き合っている身内の言葉よりも、昨日今日始めて会った人の言う事を盲信してしまう、若干変わった性格です。

以前、悪質な訪販業者にコロッと騙されていたところを目撃した事もあります。「電気代が節約できる機械を無料で設置させて下さい!」と言って、高額な保守管理費用を毎月課金する業者なのですが、詳しい話を聞かないまま契約しそうになっていました。契約したらまずいと思い、業者には帰るよう促し、帰ってもらいました。

また、ヤミ金業者を信用しきって、白紙委任状を書かされそうになった経験もあります。この時は妻と親戚の方が「まともな金融機関じゃない」と全力で止めようとしたようですが、家族の制止を振り切って、契約しようとしていました。

家族よりもヤミ金の肩をもって腹立ったと妻が言ってました。

このような感じで、見たものはすぐに信用してしまうので、「求償権残高のお知らせ」を見て「こんなの払うことはできない」、「身内からはこれ以上借りられないし…」等と、ハガキを見るたびに悩んでいました。

これが数百万円や数十万円であれば、現実味を帯びた金額ですから「どうしよう」とか、考える余地があるかもしれませんが、金額が億ですから、ハッキリいって現実味が全くありません。何の実感も無いです。

なので、ハガキが届いても「また来たよ」と妻と2人で笑っています。

まとめ《ただの残債の確認だから、届いても気にする必要はない》

もし、あなたの元にこのハガキが届いても、必要以上に怯えないで下さいね。こんなものを真に受けて、眠れないほど悩むなんて意味の無い事ですし、悩むのも馬鹿らしいことですから。

この話の続きに興味がある方は以下の記事をご覧ください。

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