意外と多い、リスケジュールで楽観してしまい、倒産してしまう例

この仕事を続けて、早4年。いろんな方とお会いしてきました。

数年前にお会いした方々から、

 >「あれからなんとか持ち直しました」
>「まだまだ厳しいですが、ひとまず黒字転換しました」
>「あの時一歩踏み出して、本当に良かったです」

という嬉しい連絡を頂く事がある一方、

「リスケジュールで安心してしまい、やろうやろうと思っていた事ができず、結局3年の月日が流れてしまいました。」
「リスケで資金繰りが改善され、このままの状態を維持できれば大丈夫と楽観視してしまい、赤字体質のまま来てしまいました。」

という、

リスケジュールで楽観してしまい、赤字体質を改善できず、この先どうにもならなくなってしまったという例がけっこうあるのです。

 

仕事柄「資金繰りが厳しい」という事で、相談を受けるのですが、その際に、たいていの場合で「まずはリスケジュールですね。」という感じで、会社再生の一歩であるリスケジュールを提案する事になります。

リスケジュールなんて、資金繰り改善の一歩を踏み出したに過ぎませんから、あくまで「最初の一手」に過ぎません。

でも、このリスケジュールで安心しきってしまい、本来着手しなければならない経営改善の手がピタリと止んでしまう事が多々あるのです。
※気持ちは理解できなくも無いですけどね。

 

リスケジュールが成功したからといって、資金繰りが良くなる事が会社再生という事ではありません。リスケジュールは資金繰りを楽にする手段に過ぎません。

リスケジュールを応諾してもらったからといって、会社が再生したということには全くならないのです。

 

ご相談を受ける際、リスケジュールを提案し、リスケジュール後についても細かく提案しても、

「リスケして、資金繰りの目途がたちましたから、後は大丈夫です。」

と言われる事はとても多いです。

 

その後が大切だと力説しても、聞き入れてくれる方はあまり多くありません。

人によっては面倒そうな表情をしたりします。

 

リスケジュールだけで安心してしまい、その後、破たんしてしまったという例はよく耳にしますし、そのような方もたくさん見てきました。

また、こういった例は帝国ニュース(帝国データバンク)でも掲載されています。

一時、資金繰りが改善され、安心してしまう気持ちは凄く理解できますが、リスケジュールを応諾してもらう事により、危機感をなくしてしまっては、経営破たんの道を歩んでしまう事になります。

 

社長の奥さんやご子息が、今後の行く末を真剣に悩んでいる一方で、あまり危機感のない赤字補填の資金調達をする社長に対し、だんだん嫌気がさしてしまい、最終的には家族に見捨てられるという例をいやというほど見てきました。

 

一時、資金繰りが改善されたからと言って安心してしまわず、長期的な目線で改善に取り組んでいきたいですね。

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ABOUTこの記事をかいた人

1977年神奈川県生まれ。コンサルティング会社勤務を経て独立。店舗ビジネスに特化したコンサルティング業務を展開していたが、身近な人の倒産を目の当たりにした事をきっかけに事業再生に目覚め、平成21年5月より、事業再生に参入。全国各地の中小企業の再生業務に関与し、中小企業の事業再生のサポートを行っている。 平成23年8月、M&Aに特化した株式会社クレアークを設立、代表取締役に就任。現在に至る。業務の幅を広げる事により、サポートの幅を広げている