「約束手形」はメリットは少なくデメリットばかり。しかも、常に不渡りの影に怯える事になる。

手形に関するご相談が年を重ねる毎に減ってきたような感じがあります。

2009年に「事業再生」という看板を立ち上げた時は、手形取引をしている企業がけっこうありましたが、最近は以前ほど聞かなくなりました。

ご相談者様から「今月、資金がショートします!」というご相談があった場合、私はいつも、「手形は振り出していますか?」と質問するのですが、最近は「ウチは手形を切ってません」という返答がほとんどです。

 

まあ、いろんな専門家の方が言っていると思いますので、耳にタコが出来ていると思いますが、手形なんて使わないに越した事はありません。大企業からしたら、手形取引は使い勝手は良いかもしれませんが、中小企業にとっては、デメリットばかりです。

余計な面倒が増えるだけですから、使わないに越した事は無いと思ってます。

 

メリットは少なく、デメリットばかりです。

手元資金が潤沢にあるうちはよいのですが、資金が枯渇してくるとあらゆるリスクが顕在化してきます。割引手形や裏書譲渡、融通手形など、相手先の資金繰りが回らないようであれば連鎖倒産のリスクがでてきます。

特に、融通手形に一度でも手をつけてしまうと、薬物中毒のように、簡単には止めれなくなります。

また、期日に決済できない事が確定した際、手形のジャンプを検討する事になるのですが、掛けでの取引のように話は簡単ではありません。

単純にジャンプのお願いをして、終わってくれればよいですが、手形の場合、第三者の手に渡る可能性があるため、誰の手にあるのかが分からず、苦労する事が多々あります。

 

精神的にもの凄くプレッシャーになります

常に「不渡り」という言葉にビクビクする事になってしまい、精神的にも悪影響を及ぼしてしまいます。

不渡りになったからといって、100%倒産確実という事にはなりませんが、2回不渡りを出して、銀行取引停止処分になろうものなら、今後の経営に多大な支障をきたしてしまいます。

掛けでの取引であれば、ソフトランディングできるところ、手形取引をしているがために、うまくソフトランディングできず、めちゃくちゃ苦労している会社は少なくありません。

倒産リスクが非常に高いので、できる事なら、少しづつでも良いので、手形を使わないようにしていった方が良いと思います。

 

手形取引が慣例となっている業界などもありますから、いきなりは難しいと思いますが、徐々に支払い手形の金額を減らし、最終的に支払い手形をゼロにしたという企業もたくさん見てきました。

簡単に不渡りを回避できるなら、そのような取り組みも必要ないと思いますが、不渡り回避は非常に面倒なので、支払い手形の残高を減らすよう、努力する事をお勧めします

それにしても、手形は面倒ですね。

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ABOUTこの記事をかいた人

1977年神奈川県生まれ。コンサルティング会社勤務を経て独立。店舗ビジネスに特化したコンサルティング業務を展開していたが、身近な人の倒産を目の当たりにした事をきっかけに事業再生に目覚め、平成21年5月より、事業再生に参入。全国各地の中小企業の再生業務に関与し、中小企業の事業再生のサポートを行っている。 平成23年8月、M&Aに特化した株式会社クレアークを設立、代表取締役に就任。現在に至る。業務の幅を広げる事により、サポートの幅を広げている