銀行が家を取ったり、貸し剥がしで会社を潰したりするか?

今から5年ぐらい前のことなのですが、義父の会社が存続していたとき、取引先や義父の経営者仲間から、

「練馬のA商事の社長が、銀行に家を取られたと言っていた。」

「大宮の同業の社長が、銀行に家を取られたと言ってた。」

「新潟のA社の社長は銀行に会社を潰されたと悔やんでた」

「Nさんの会社は銀行に貸し剥がしされて、家を取られて会社も潰された。いま、引っ越して年金暮らしだ。」

などなど、

 

「銀行に家を取られる」
「銀行に会社を潰された」
「銀行に貸し剥がしされた」

という話をよく聞かされたものです。

 

ウチの義父は食卓でよく、「ウチの家も工場も全部銀行に担保に取られてる。倒産すりゃ~、全部取られちまう。」

なんて言ってました。

 

この話だけを聞くと、金融機関がもの凄く悪どい事をしているようなイメージだけが先行してしまいますが、本当に金融機関は悪なのでしょうか。

銀行が家を取る。
銀行が会社を潰す。
銀行が貸し剥がしをする。

銀行は本当にこんな事を望んでいるのでしょうか。

 

個人的にはそんな事は全く無いと思います。

このように、まるで被害者のような振る舞いをされる方の共通点として、銀行の言いなりになっているケースがほとんどです。

こういう事を口にする方に、興味本位で借入の時の経緯などを聞いたりするのですが、たいていの場合、「そりゃ仕方ないですよね」という結論に至る事がほとんどです。

 

銀行に家を競売にかけられてしまう前に、返済減額交渉や、任意売却などが考えられます。会社を潰されそうだというのも、交渉によって回避可能です。借入が原因で会社が倒産する事などまずあり得ないのです。

 

厳しい言い方かもしれませんが、借り手である債務者の無知が原因で、このような事になってしまうのです。

銀行がこのような行動を取るのはただ単純に商事債権を回収しているに過ぎませんから、家を取るだの、会社を潰すという事は全く無いのです。

 

競売にかかりそうであれば、債務者側でも保全策を取ればいいだけであり、一括で返せなどと言われても、淡々と「一括は厳しいですよね」と交渉していけばいいのです。

そもそも、銀行もボランティアで金を貸している訳ではなく、ビジネスで金を貸してくれる訳ですから、当然、貸し倒れリスクを少しでも回避するために、「担保が無いと貸せません」という事になる訳です。

ですから、担保提供が嫌だという事であれば、銀行融資以外の方法で調達するか、借りずに資金繰りを回すしか方法が無い訳です。

 

貸し手である銀行は常にリスク管理を徹底しています。

借り手である企業も倒産や競売リスクを管理し、被害を最小限に止めるよう、努力しなければなりませんね。

 

このブログを読んでいるあなたには関係ない話題だったかもしれませんが、残念ながら、まだまだこのような被害者意識を持っている方もけっこういらっしゃるのです。

被害者のように振舞う前に、きちんとした知識を身につけ、堂々と交渉したいものですよね。債権者と債務者は基本的に対等なのですから。

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ABOUTこの記事をかいた人

1977年神奈川県生まれ。コンサルティング会社勤務を経て独立。店舗ビジネスに特化したコンサルティング業務を展開していたが、身近な人の倒産を目の当たりにした事をきっかけに事業再生に目覚め、平成21年5月より、事業再生に参入。全国各地の中小企業の再生業務に関与し、中小企業の事業再生のサポートを行っている。 平成23年8月、M&Aに特化した株式会社クレアークを設立、代表取締役に就任。現在に至る。業務の幅を広げる事により、サポートの幅を広げている