事業再生の相談を受けると、会社をたたむ相談に切り替わる事もある

私は「事業再生」という看板を掲げているので、ブログやメールマガジンを読んでくださっている方から、事業再生に関するご相談依頼が来ます。

再生のアドバイスをウリにしていますが、全てのケースで再生に関するアドバイスをする訳ではありません。現況を丁寧にヒアリングした上で、廃業をアドバイスする時もあります。

一事業部の撤退という事でしたら、そこまで話は重くならないですが、廃業は経営者個人の今後の人生を左右する、非常にデリケートな問題なので、極力、私から口を切らないようにしています。

※怨まれたら嫌ですからね

 

会社を維持するだけの売上が無かったり、黒字化まで長時間要するというケースの場合、再生は現実的ではないという事になります。そうなると、如何に、周りに迷惑をかけずに会社をたたむかという目線で考える事になります。

誰にも迷惑をかけずに続ける事ができればそれに越した事はありませんが、そんなウマイ話はなかなかありません。続ける事により、傷口がどんどん広がり、周囲に迷惑が及ぶケースがほとんどですので、極力、周囲の方々に迷惑をかけないよう、廃業をアドバイスする事になります。

以前、計画倒産についてお話した事がありますが、いきなり破産などというよりは、ソフトランディングさせるような、上手な畳みかたをレクチャーする事になります。

計画倒産は許されざる行為なのか?

2013.08.24

 

会社のたたみ方の説明

経営者の方が、会社をたたむという局面に遭遇するのは、恐らく、一生に1・2回ぐらいの事だと思います。

そのため、
「こういうケースではどうなるのか?」
「今後、自分はどうなってしまうのか?」
という先の見えない恐怖が出てきます。

心配事を払拭させるために、「性格によって会社のたたみ方が分かれます」と前置きした上で、法的整理(清算型:いわゆる「破産」)、ソフトランディングのアドバイスしています。

破産に進む場合、破産手続きの大まかな概要と、メリットデメリットを説明します。
※破産のメリット・デメリットは法律事務所のウェブサイトなどに記載してありますので割愛します。

 

次に、ソフトランディングするためのアドバイスをしていきます。

ソフトランディングさせるための方法は、ケースバイケースなのですが、経営者の方の最も知りたいところは、「債権者の今後の回収姿勢について」集約されているといっても過言ではありません。

そのため、下記の事項について、丁寧に解説していきます。

  • 保証協会サービサー・政策公庫の回収姿勢
  • プロパー融資の回収姿勢(主要行・中小 ・地域金融機関)
  • ノンバンクの回収姿勢
  • 住宅ローンの取扱(リスケジュール、延滞の取扱、任意売却など)
  • クレジットカード、消費者金融の回収姿勢
  • 取引先への通知など、

まあ、これぐらいでしょうか。

これらの心配事を払拭させた後に、具体的にソフトランディングさせる方法をアドバイスする事になります。

ただ、これらの解説が終わる頃には、経営者の方が明るい笑顔を取り戻し、「これだけ聞ければ、後は自分でなんとかできる」という方がけっこう出てくるので、ご自身でソフトランディングさせてしまう方も少なくありません。

「事業が再生できない」という結論に至ったとしても、「経営者の再生」は別の話です。経営者が再生するきっかけというのは、窮地においても残されているのです。

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ABOUTこの記事をかいた人

1977年神奈川県生まれ。コンサルティング会社勤務を経て独立。店舗ビジネスに特化したコンサルティング業務を展開していたが、身近な人の倒産を目の当たりにした事をきっかけに事業再生に目覚め、平成21年5月より、事業再生に参入。全国各地の中小企業の再生業務に関与し、中小企業の事業再生のサポートを行っている。 平成23年8月、M&Aに特化した株式会社クレアークを設立、代表取締役に就任。現在に至る。業務の幅を広げる事により、サポートの幅を広げている