やるかやらないかが今後の命運を分ける。

昨年末から、配送業を営んでいる2人の経営者様から定期的にご相談を受けています。

このお2人は共通点が非常に多く、同時にご相談を受けているとどっちがどっちだか分からなくなり、混乱してしまう事もあるぐらいです。

 

どれぐらい似ているのか、ざっとあげてみると、

  • 同じ日にメールで問い合わせてきた
  • 業種
  • 売上規模
  • 負債額
  • 手形事故(金融事故)を起こしている
  • 法人・個人名義共にクレカは使用不可
  • 年齢も同じ
  • 話し方、声の質も似ている・・・

などなど、とにかくビックリするぐらい共通している点が多いのです。

 

何もかもが似ているお2人ですが、明確に異なるものが一点ありました。

それは、事業継続に対する熱意です。

 

やるかやらないかが命運を分ける。

いろいろと共通点が多いお2人ですが、事業継続に対する熱意は全く違いました。「事業を続けたい」という事に関しては、共通しているのですが、温度差があるのです。

 

熱意が少ない経営者様をAさん、激熱の経営者様をBさんとします。

Aさんとお話しすると、「破産したくないけど、先立つものが無いので、バイトしながらでも続けようかどうしようか考えてます。ただ、バイトと言っても、年齢的にも厳しいし、そんなすぐに見つかりっこない。今後どうしたら。。」

Aさんとお話しする度に、毎回同じお話がループします。

 

そのように考える気持ちは痛いほど理解できるのですが、本当に事業を続けたいのか、私には全く伝わってきません。

一応、電話でお話しするたびに、「続けるのであれば、支払いが滞っている取引先に、今後の相談をした方がイイですよ!」と伝えてはみるのですが、取引先にはあまり行きたくない様子。支払いの催促の電話がかかってきても、居留守を使ったりしているようです。

今後の方向性が定まらないまま時間だけが過ぎ去ってしまい、当人もどうしたいのかが分かっていません。こういう方は、今までの経験からして、近い将来、破産して、再就職を選択せざるを得ないのでは?と思います。

 

一方、Bさんはどうかといえば、

取引先の支払いも滞りまくり、「ええかげんにせえよ!」と怒られながらも、取引を続けてもらい、取引先の支援を取り付けました。何社か取引を打ち切られましたが、付き合いを続けてくれるところもあるので、なんとか続ける事はできそうです。

法人と個人のクレカが使えないので、運送業の生命線であるガソリンをガソリンスタンドで入れる事が出来ないのですが、こちらは交渉の末、取引先からガソリンを入れてもらう事が出来ました。

ガソリンを確保できたので、後はがむしゃらに仕事するだけです。
資金繰りは苦しいですが、一家暮らせるだけの生活費を確保し、なんとかやりくりしています。

 

手形不渡りを起こした当初、怒りまくっていた取引先も、だんだんと応援ムードになってきて、最近では仕事を紹介されるまでになりました。

手形不渡りで焦げ付いた先は、少しずつ分割で支払い、怒られながらもなんとか頭を下げて、取引を継続してます。

毎月数万円ずつではありますが、買掛金の残高は徐々に減ってきています。

今は営業利益がトントンですが、仕事が増えれば、利益を出せるようになります。

利益が出せるようになれば、焦げ付いた買掛金も、今よりももっと多く払えるようになります。そうなれば、金融債務を処理するだけで、復活の道が開けてきます。

 

何年かかるか分からないですが、このまま頑張れば、Bさんは復活すると思います。でも、悩んでばかりで行動を起こさないAさんは、復活するのは難しいと思います。

今月に入ってから、「破産費用はいくらぐらいするのか?」とか、後ろ向きな質問ばかりで、取引先に顔を出そうともしないので、このままだと、アウトだと思います。

やるかやらないか、行動を起こすか起こさないかで、未来が大きく変わってしまう最たる例だと思います。

Aさんにはもうちょっと頑張って欲しいなと思う次第です。

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ABOUTこの記事をかいた人

1977年神奈川県生まれ。コンサルティング会社勤務を経て独立。店舗ビジネスに特化したコンサルティング業務を展開していたが、身近な人の倒産を目の当たりにした事をきっかけに事業再生に目覚め、平成21年5月より、事業再生に参入。全国各地の中小企業の再生業務に関与し、中小企業の事業再生のサポートを行っている。 平成23年8月、M&Aに特化した株式会社クレアークを設立、代表取締役に就任。現在に至る。業務の幅を広げる事により、サポートの幅を広げている