支払いストップは問題の先送りにしか過ぎないのか?

窮境状態にある経営者様からご相談をいただくと、支払いストップしないと、直近の資金繰りが全く回らないというケースがあります。

このようなケースですと、たいていの場合で、取引先や給料以外の支払いを全ストップをするよう、アドバイスする事になります。

金融機関全般(リース・カード関係)、租税公課、個人のカードなどなど。また、すでにリスケ済みであり、利息だけ払っているような場合でしたら、利息もストップです。無理して払ったところで、早晩、資金繰りが破綻してしまいますから、ひとまず全ストップをかけることになります。

ここまでくると、たいていの場合で、個人でカードローンや消費者金融などの借り入れがあるケースが少なくないので、そういった支払いも全て止めます。

 

ひとまず、事業が最低限稼動するよう維持しつつ、経営者さまの生活の保全を考え、今後の方向性を考える事になるのですが、その際に、「支払いストップしても、結局は問題の先送りですね」と言われる事があります。

確かに、支払いをストップしても、何時かは払う事になるのですから、「問題の先送り」という言葉も間違ってはいないと思います。

仮に、今回ジャンプしても、翌月になればその分を払う事になったりしますし、分割で話がついたとしても、その分、払う事になるのは間違いありません。

ですから、問題の先送りと考えてしまうのも理解できなくないです。

でも、「問題の先送り」というのは、何も行動を起こさない人に当てはまる言葉であって、現状を少しでも改善するために、 行動し続ける人には当てはまらない言葉です。

 

何をするにも時間は必要。行動する時間を作るために支払いストップがある。

例えば、

  1. 支払いを止めました。
  2. そのままとりあえず様子を見ました。
  3. 様子を見ていたら、翌月の支払期日が到来してしまいました。

これでは、確かに、問題の先送りとしか言わざるを得ません。何も行動を起こしてい無いのですから、これこそ、まさに問題の先送りです。

でも、支払いをストップし、その間、売上を作るために動いたり、資金流出を限界まで止め、分割決済のお願いを各債権者に説明に回り、行動を起こしているのであれば、それは「問題の先送り」とは言いません。

改善するための努力をして、先の事を考えながら動いているのですから、先送りなどしてはいません。

 

そもそも、経営改善するには絶対的に時間が必要です。すぐに改善できたり、簡単に売上を上げることができるなら、こんな事にはなっていません。

何をするにも最低でも3か月程度の時間が無いと、効果を実感できませんし、今後の計画も立てることができません。ほんとの「問題の先送り」にしてしまわないよう、腰を据えて、じっくりと改善に取り組んでいきたいですね。

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ABOUTこの記事をかいた人

1977年神奈川県生まれ。コンサルティング会社勤務を経て独立。店舗ビジネスに特化したコンサルティング業務を展開していたが、身近な人の倒産を目の当たりにした事をきっかけに事業再生に目覚め、平成21年5月より、事業再生に参入。全国各地の中小企業の再生業務に関与し、中小企業の事業再生のサポートを行っている。 平成23年8月、M&Aに特化した株式会社クレアークを設立、代表取締役に就任。現在に至る。業務の幅を広げる事により、サポートの幅を広げている