実務経験の乏しい専門家は、非常にやっかいな件

「それは無理でしょ」
「そんな事はあり得ないですよね」
「一般的に、こうであって、あなたのおっしゃってる事は現実的ではありませんね」

 

事業再生のアドバイスやM&Aの実務をしていると、実務経験の乏しい専門家の方から、否定的なご指摘を受ける事が少なくありません。

個人的に、この仕事は「正解が無い」世界だと思っているので、否定的なご指摘を受けても「なるほど。そういう考えもあるな」と貴重なご意見として参考にする事が多いです。

また、その時点でこのような事を言われても、後々「その通りになりましたよ」となるケースが殆どですから、基本的にほとんど気にはしません。

 

しかし、これが、私だけの問題に止まらず、クライアント様を巻き込んでしまう場合は話は別です。

クライアント様の気持ちを考えず、「無駄なことしないで早く諦めた方が良い」とサラッと口にしてみたり、「話が拗れたら大変な事になりますよ」等と無用に不安を煽ったり、混乱させたりするケースがたまにあるのです。

 

酷いケースになると、クライアント様の目の前で私に対し、
「そんなレベルで金を取るのか」
「あなた経験があるのですか」
「通常はこうしますけど、あなたはなぜそうしないのか?」
等と言われる事もあります。

こうした意見を聞くと、せっかく意思決定しかけたクライアント様も、否定的な意見を聞くにつれ、「やっぱり無理ですよね。。」と、諦めモードになってしまう事があるのです。

諦めムードになってしまったクライアント様をもう一度奮い立たせるのは簡単ではありません。(こうした事がきっかけで諦めた方もゼロではないです。)

否定された部分を一つ一つ紐解き、
「ここで止めたら今までの動きが全て無駄になりますよ」
「色々と不安に思うでしょうが、出口は必ずあるので、再生に取り組みましょう!」と
フォローし、再度決意を固めてもらい、事業再生に取り組む事になります。

 

言いっ放しの方がいることもしばしば。

数か月後、数年後、窮境状態から脱出し、ある程度余裕が出てきた頃に、否定的な意見を頂いた専門家の方に「窮境から脱出しました」と報告に伺うと、何事もなかったようにスルーされる事とかあります。

「あの時はキツくあたって悪かったね」ぐらいの一言があればいいのですが、全く触れようとしない方がいます。

基本的に私は温厚な方なので、大抵の事は「まっ、別にいっか。」で流せますが、ボロクソ言われた後に、何事もなかったような体で来られると、ちょっとモヤモヤします。

こうした事は、事業再生やM&Aに携わっていると避けられない事だと思うので、修行だと思い、割り切るほかありませんね。

 

あ、なんかすいまんせんね。
ただの愚痴みたいになってしまって・・。

 

普段は紺野に
「ちょっと聞いて下さいよ!マジで腹立つんですけど!!」
という感じで、新宿の喫茶店でケーキ食べながら、話を聞いてもらったりするんですけどね。

 

結局、何が言いたいかというと、立派なウェブサイト、綺麗で広いオフィスに事務所を構えている専門家でも、意外とこういう方がいたりするので、見極めが非常に重要だという事です。

良い専門家の方は幅広い視野で自身の専門分野の枠にとらわれず、いろんな角度で物事を考えてくれます。

しかし、そうでない専門家に当たると、
「できない」
「諦めた方が良い」
「破産した方が楽だよ」
と、我関せずというスタンスを前面に出してくる場合があります。

良い専門家を探すのは、金融機関に債権放棄させるぐらい難しい事だと最近感じます。

 

ちなみに、看板だけ掲げている事務所もあります。

メニューに事業再生、M&Aと掲げていても、実際はやった事が全く無いという事務所はたまにあります。

以前、M&Aで提携している先生に、
「事業再生ってメニューに載せてますけど、中小企業の事業再生なんてやった事ないです。瀬間さんはどうやっているんですか?最近の金融機関ってどんな対応なんですか?顧問先に相談されたら、相談していいですか?それか、丸投げでいいですか?」と、さらっと言われた事があります(笑)

 

なぜ、メニューに載せたのか聞いたら、
「なんとなく」
「ウェブサイトに掲載スペースがあったので、とりあえず入れてみた。」と、かなり適当です。

この方は、自分の不得手な分野の相談が来たら、最初から外部に投げるというスタンスなので、その点は非常に好感がもてましたが、そうでない方に相談してしまうと、問題は徐々に複雑になってしまいます。

 

良い専門家はどうやって探せばよいのか。

面倒くさがらずにいろんな方に会って、いろんな意見を聞いてみるのが、遠回りに見えるけど、結局これが近道なんじゃないかなと思います。

信頼できる方が紹介してくれれば良いですが、資金繰りが厳しいなんて、仲の良い人にもあまり言わないと思うので、その点からも、やはり、ご自身で積極的に探していくほか無いのかなと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

1977年神奈川県生まれ。コンサルティング会社勤務を経て独立。店舗ビジネスに特化したコンサルティング業務を展開していたが、身近な人の倒産を目の当たりにした事をきっかけに事業再生に目覚め、平成21年5月より、事業再生に参入。全国各地の中小企業の再生業務に関与し、中小企業の事業再生のサポートを行っている。 平成23年8月、M&Aに特化した株式会社クレアークを設立、代表取締役に就任。現在に至る。業務の幅を広げる事により、サポートの幅を広げている