民事再生は中小企業にとって救いとなるのか

最近、ブログの更新頻度を増やしたら、それに比例してたくさんのメールをいただくようになりました。

ただ、たくさんのメールにまぎれて、
「負債が多すぎるから、民事再生を検討している」
「弁護士に相談したら、民事再生を勧められた」
というメールも散見されました。

これって、ご相談でお会いする時にも同じような事をよく言われるんですよね。

 

そういえば、法的整理について、具体的にお話した事が今まであまり無いので、今回、民事再生に対する個人的な見解でも述べておこうかなと思いました。

「民事再生を検討しているんです」という方に対し、その都度、全く同じ回答をしているので、文章で残しておきたいと思います。

 

安易に法廷整理に頼るべきではない

まず、私のような実務家の立場からお話しすると「安易に法的整理に頼るべきではない」というところが率直な意見です。もっと言うと、「事業再生の入り口が、民事再生であってはならない」と思っています。

 

さすがに、「絶対にそんな事してはいけない」とまでは言いませんが、法的整理なんて、最後の最後でイイでしょ!と思ってますし、相談でお会いした方にも一貫してそう伝えています。

 

事業再生に取り組もうと思ったら、まず、私的整理を進めるのが定石です。私的整理で再生できるなら、それに越したことは無いからです。

  • 私的整理でめちゃくちゃ頑張ったが、債権者の調整がまったくできない。
  • 取引金融機関が多すぎて、全く調整がつかない。

という時の最後の切り札として、民事再生を選択するという事でしたら、良いと思うのですが、のっけから「民事再生」なんて考えてもあまり意味がありません。

民事再生は、私的整理で八方手を尽くした後の、最後の切り札です。

切り札というのは、最後の最後の奥の手です。最後の切り札を最初に使ってしまったら何の意味も無いです。

 

民事再生は一方通行です。一度申請してしまうと後戻りは出来ません。

よく、勘違いされている方がいるのですが、「とりあえず申し立てて、民事再生がダメなら、その後に債権者との話し合いで調整をつけよう」なんて考えている方をたまに見かけますが、このような都合の良い事は考えない方が良いです。

民事再生をかけたら、債権者と調整する機会なんてありません。不調に終われば、そのまま破産手続きに移行します。

一発勝負の一方通行。それが民事再生なのです。

 

ですから、事業再生に取り組もうと思ったら、私的整理を先に行い、不調に終わったときに、法的整理に移行すべきなのです。

私的整理もしないうちから法的整理をしてしまったら、2度と後戻りはできません。

このあたりの実情をきちんと理解してから、「民事再生」を検討された方が良いのです。

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ABOUTこの記事をかいた人

1977年神奈川県生まれ。コンサルティング会社勤務を経て独立。店舗ビジネスに特化したコンサルティング業務を展開していたが、身近な人の倒産を目の当たりにした事をきっかけに事業再生に目覚め、平成21年5月より、事業再生に参入。全国各地の中小企業の再生業務に関与し、中小企業の事業再生のサポートを行っている。 平成23年8月、M&Aに特化した株式会社クレアークを設立、代表取締役に就任。現在に至る。業務の幅を広げる事により、サポートの幅を広げている