民事再生の選択は慎重に検討し、 相談する先生も慎重に検討しなければなりません。

今回も民事再生についてのお話なのですが、一応、今回でまとめみたいな感じにしておきます。

専門家に「民事再生という方法もありますよ」なんて言われても、そこで飛びつかないで、このお話を思い出してもらえればと思います。

 

やれる事を全部やった後でも遅くはない

今回を含め、4回にわたり、民事再生についてお話してきましたが、
「民事再生はするな」とか、
「民事再生なんてダメだ」
という事をお伝えしたいのではありません。

民事再生は債務者を救済するための法制度として、とても有用だと思ってますし、うまくスキームを組めば、効率的に負債をカットし、事業を継続させ、事業再生を果す事も十分可能です。

では、結局のところ、何が言いたかったのか?と言いますと、「安易に飛びつかず、慎重に慎重を重ねて検討して欲しい」という事なのです。

 

法的に整理すれば、ある意味では楽だと思います。専門家が手続きしてくれますし、裁判所が監督しているのですから、抜け駆け的な債権回収の恐れはありません。

でも、事務的に事が進んでも、取引先の協力を得るという部分については、疑問符が付くと言わざるを得ません。

もし、「民事再生はどうか?」とか言われても、そこですぐに飛びつかず、じっくりと考えつつ、取引先や金融債権者に頭を下げながら協力を取り付ける方が、遠回りをしているようで、実は近道だと思うのです。

別会社を作ってみたけど否認された、
金融債権者の足並みが全く揃わない、
今にも強制執行されそうだ、
こういった後でもいいんです。

 

民事再生を勧められても、やれる事を全部やった後に、選択してからでも遅くは無いのです。

 

民事再生はどんな弁護士に頼めばいいのか

めちゃくちゃ塾考して、あらゆる手を尽くし、色々動いたが、債権者が全く調整できない。となった場合、民事再生を検討する事になるかもしれません。

その際に、どのような弁護士に相談したら良いのか、気になるところだと思います。

 

ポイントとしては、実務に長けている方に相談するのが最もベストな選択だと思います。

まあ、当たり前ですよね。

やった事が無い人より、案件にかかわった事がある方に相談した方がよいです。

ただ、この「かかわった事がある」というのもなかなか微妙に問題があります。

 

というのも、民事再生は、正直な話、弁護士資格があれば誰でも手続きができます。手続きを行う事は、弁護士資格があれば、誰でも出来てしまうのです。

という事は、事業が再生するしないにしろ、一度でも手続きの経験がある方からしたら、「民事再生の案件にかかわった事がある」という回答ができるということになるのです。

だって、嘘じゃないですもんね。

 

しかし、こういった方は、民事再生の事務的な手続きができても、債権者の根回しという、最も大事な部分においては期待できないと言わざるを得ません。

手続きができても、根回しが出来なかったり、面倒だからそこまでやらない、という方に相談しても意味が無いです。

個別に根回しをしてくれるような方でないと、あまり意味が無いのです。

 

多少費用がかかったとしても、根回しをきちんとしてくれるような方に相談しないと、再生は困難だと思います。

民事再生は、誰に相談するか?という部分においても十分に検討しなければならないのです。

ネットで調べていたら、「格安で手続き」という耳障りのいいキャッチコピーにつられて、手続き費用だけを判断基準にして、値段に飛びついてしまってはいけないのです。

民事再生の選択は慎重に検討し、相談する先生も慎重に検討しなければならないのです。

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ABOUTこの記事をかいた人

1977年神奈川県生まれ。コンサルティング会社勤務を経て独立。店舗ビジネスに特化したコンサルティング業務を展開していたが、身近な人の倒産を目の当たりにした事をきっかけに事業再生に目覚め、平成21年5月より、事業再生に参入。全国各地の中小企業の再生業務に関与し、中小企業の事業再生のサポートを行っている。 平成23年8月、M&Aに特化した株式会社クレアークを設立、代表取締役に就任。現在に至る。業務の幅を広げる事により、サポートの幅を広げている