赤字部門の売却は実現可能性が非常に低い

この仕事に携わっていると、事業の売却に関するお話が出てくる事が多いです。

一般的にはM&Aと呼ばれるものですね。

 

M&Aというと、大企業でのお話だと思われがちですが、そのような事はなく、中小企業のM&Aも活発に行われおり、中小企業のM&Aのニーズは年々高まっています。

ニーズは高まってはいるものの、その実態は、実際のところどうなのでしょうか。

今日はこのあたりの実情をお話したいと思います。

 

まず、基本的な大前提として「なかなか決まらない」というのが実情です。

決まらないというのは、要するに成約しないという事ですね。

私もここ1年半近く、いろんなパートナーと数多くの案件を扱ってきましたが、もう、全く決まらないんです、これが(笑)

トップミーティングを行い、引継ぎに関する細かい打ち合わせをしても、直前になって駄目になるなんてザラです。

もうホント頭が痛くなりますよ。

 

コンサル会社によっては、M&A事業部から撤退するという話も良く聞きます。

私がお世話になっている、某国進出に特化したコンサルティング企業と共同で進めている案件などもありますが、

打ち合わせ終了後、お茶しながら情報交換を行ったところ、こんな意見が出てきました。

「KさんのM&A事業部ではMAが決まったりしてるんですか?Kさんの会社大きいから、ウチなんかよりも情報がたくさん集まってくるでしょう?」

「いやいや、全然ダメですよ。トップミーティングまでは行くのですが、ここでいつも破談になるんです。去年からそんなのばっかりです。」

「マジですか。それはキツイですね。。」

「このままだと、MA事業部が廃止になると上司から言われました。瀬間さんとこはどうですか?」

「いや~、ウチも同じですよ。全然決まらない(笑)この商材の売先ないですか?と持ち込まれる商材を売った方がよっぽど実になります。」

「そうですか。。私のところでは、今年の夏以降までに結果がでないと、多分、撤退する事になると思います。」

とまあ、こんな感じです。

 

ちなみに、上記と似たような会話を他のパートナーの方とよくします。

私のパートナーも数多くの案件を扱ってますが、なかなか成約しないのが実情なのです。

千三つの世界ですね。

 

で、結局、何が言いたいのかと言いますと、会社を建て直す際に、不採算部門を売却したい というニーズが出てくるのですが、この不採算部門を買ってくれる企業を探すのは容易ではないという事です。

時間もめちゃくちゃかかりますし、MA仲介業者も基本的に嫌がります。

赤字だと売りにくいですからね。

黒字の事業であれば、「儲かってる事業だから、シナジーが。。」なんてセールストークでアピールできますが、赤字だと、アピールポイントが少ないですからね。

特殊技術や特許などが無いと、非常に難しいのが実情なのです。

 

ですから、赤字部門を売却したいと考えた際に、譲受先を相談するには、MA仲介業者よりも、取引先に打診するのが最も現実的なのです。

もし、赤字部門の売却を検討しているような時は、取引先に相談した方が、実現可能性が高いのです。

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ABOUTこの記事をかいた人

1977年神奈川県生まれ。コンサルティング会社勤務を経て独立。店舗ビジネスに特化したコンサルティング業務を展開していたが、身近な人の倒産を目の当たりにした事をきっかけに事業再生に目覚め、平成21年5月より、事業再生に参入。全国各地の中小企業の再生業務に関与し、中小企業の事業再生のサポートを行っている。 平成23年8月、M&Aに特化した株式会社クレアークを設立、代表取締役に就任。現在に至る。業務の幅を広げる事により、サポートの幅を広げている