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| 始まりはいつもちょっとだけ (粉飾決算) |
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| 2009年 8月 27日(木曜日) 18:25 | |||
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資金繰りに苦しんでいる企業の相談を受けていると、粉飾している会社をよく見かけます。 軽い粉飾であれば、笑って済む話ですが、稀に、笑えないレベルの粉飾をしている会社をみかけます。(ほんとに稀にですよ)
軽い粉飾って、どこまでのレベルが軽いと言えるの?と思う方もいらっしゃると思いますので、よく見かける軽い粉飾の例を出します。 最もよく見かける粉飾は、数十万円の赤字になってしまった時に、数万円・数十万円程度の黒字にしてみたりと、ホントに軽い粉飾です。 粉飾という言葉自体、大袈裟かもしれませんね。 決算が赤字だと銀行のウケが良くないからといって、ちょっとだけ黒字にしてしまう会社は結構多いです。 まあ、この程度なら可愛いもんですよね。 これぐらいの粉飾なら誰も何も言ってこないでしょうし、 このような軽いお化粧程度の粉飾は、
稀に「ひどい粉飾」をしている会社を見かけます。
どれぐらいひどいのかって? そうですね、年商4~6億円弱の企業が、数千万円から、1~2億円ぐらいの粉飾をしている時がありますね。3億近く粉飾している会社もありました・・・・ 正直、開いた口が塞がりません。
ここまでひどい粉飾をしている会社は、実質債務超過に陥っている事が多いです。 ここまで来てしまうと、正直かなり厳しいです。 このレベルまで行き着いてしまうと、当然、再生どころの話では無くなってきます。
億単位の粉飾決算。一見すると、
億単位のひどい粉飾決算・・・・
しかし、いったい何故、こんな「ひどい粉飾」をやってしまうのでしょうか?
悪い奴だからだろ! まあ、確かに粉飾は悪い事ですから、 でも、意外と粉飾をしている経営者に悪い人は少ないのです。 ただ、粉飾に手を出した人のお話を聞いていると、
そんな真面目な人が、なぜ、こんな凄い粉飾をやってのけるの? 確かに凄い粉飾ですよね。数十万円、100~200万円の話ではなく、数億円単位の粉飾ですから、数字だけ見たら、明らかに悪意を持って粉飾したかのように思えますが、実は、そこまで悪意がない事が多いのです。 始まりはほんとに些細なもので、ほとんどの方が「少しだけなら」と言って、粉飾に片足を突っ込んでしまうのです。
始まりはいつも「ちょっとだけ」そもそもなぜ、経営者は「ちょっとだけ」と言って、
それは、「銀行対策」という大義名分の下、
経営が好調の時は、利益が出ていますから、銀行に決算書の提出を求められた際にも大手を振って、自信満々に決算書を提出する事ができます。 決算書は企業の通信簿と同じですから、数字がよければ、銀行のウケは抜群です。 決算内容が良ければ、向こうから「是非、借りて下さい」と営業も来るでしょうね。 でも、決算書が悪ければ、 そのため、経営者の方は、赤字を出さないようにと頑張って仕事をしているのですが、どうしても赤字になってしまう事もあります。世の中いい時もあれば悪い時もあります。たまたま赤字になる時もあるでしょうね。
計算してみたら、数十万円の赤字・・・ 赤字の額自体は大した事がないですが、赤字となると、銀行のウケが悪いため、「数十万円の赤字なら・・・少しぐらい数字を操作すれば、黒字になるのでは」という軽いノリで、粉飾に手を染めてしまうパターンが多いのです。
ほんとに些細な事です。確かに金額が少なければ、そう考えるのも不思議ではないですよね。
少しだけなら大丈夫・・・どうせ今期だけだから・・・ こうした理由で粉飾をしてしまうのです。
粉飾決算の弊害粉飾が常態化してくると、粉飾した決算書を本物と思い込んでしまい、経営改善が疎かになってしまいます。 粉飾された決算書は、見栄えが凄く良い訳ですから、金融機関にバレなければ融資を受ける事ができます。 この「融資を受ける事ができる」と言うのが曲者で、粉飾している企業は、本物の決算内容はとても悪いため、銀行から融資を受ける事などできません。 しかし、粉飾して融資を受けてしまうと、 「引っ張れたからなんとかなった」 と安心してしまい、 経営改善が後回しになってしまうのです。
そして、資金が底を尽きると、 この後はこれの繰り返しです。バレるまで何度も何度も繰り返し、そうして、巨額の粉飾が積みあがっていく事になるのです。
きっかけは 「ちょっとだけ」 という安易な気持ちで粉飾したのでしょうが、その 「ちょっとだけ」 の粉飾が、雪だるまのようにだんだん膨れ上がってしまい、最終的にとんでもない粉飾になってしまうのです。
また、弊害の一つに、税金がかかってしまうという事があげられます。赤字であれば課税されないのに、むりやり黒字にしてしまい結果的に課税される事になってしまう訳ですから、無駄なお金が出て行く事にもなります。
取引先の銀行に、もし、粉飾がばれてしまったら、いったいどうなるの? 銀行に粉飾がばれてしまったら、以下のような不利益を被る事になります
これだけ見たら分かると思いますが、良い事は何一つありません。 ですから、粉飾はやってはいけないのです。
そもそも、会社を再建するには、債権者の協力が必要不可欠です。 一人でも多くの味方が欲しい時に、全員を敵に回してしまっては再生どころではありません。倒産するのは目に見えています。
と思ってくれた金融期間や取引先が、粉飾の事実を知ったらどう思うでしょうか?
あなたが逆の立場だったらどう思いますか?
「よく、こんな凄い粉飾をやってのけたもんだ、エライ!」
多分、「騙しやがって!」と激昂するのではないですか?
まあ、普通は怒りますよね。
こんな事をする経営者に協力しようと思いますか?
思わないですよね。そう思ったあなた、それが普通です。
という事は、あなたがいくら「経営再建に協力してください」と頼んでも誰も協力してくれないのは明白ですよね ウソップ級に嘘つきなんですから、何を言っても信用してくれません。 こんな状態になったら、再生などできるわけがありません。倒産するのは目に見えています。
ですから、粉飾は絶対にしてはいけないのです。
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