借金のプレッシャーは金額の多寡は関係ない、返せなくなった時点で精神的な苦痛は同じ。

ご相談者様から「ウチよりも凄いケースとかありますか?」等と聞かれる事がよくあります。

長年事業を営んでいるご相談者様の多くは、多額の負債を抱えている場合が殆どですので「自分の会社は最悪のケースだと思っていた」等とかなり悲観的に思い込んでしまう傾向があります。

ただ、決算書をし、現況をヒアリングすると、最悪な状態というのは殆どなく、解決策・選択肢が残されているケースが殆どです。

「末期症状」とよく言うけれど、どのような状態が本当の末期なのか?

2014.11.26

「ウチが最悪だ」と思い込んでいる多くの方は、基本的に他の事例を知らないだけなので、「ウチよりも凄いケースとかありますか?」と聞かれた時に「社長と同業の方が5億円の負債を抱えてますが、普通に今でも事業を継続してますから、社長もまだまだ大丈夫ですよ。」等といった感じで、

ご相談に来られた方よりも、大きい負債を抱えている方の事例をお伝えしてあげると「ウチなんか2億程度ですから、まだまだですね」等といった感じで安心されるようです。

まあ、これぐらいの事で安心してくれるのであれば、お安い御用なのですが、この質問を受けるたびに、ちょっとした違和感を覚える事があります。

それは、借金のプレッシャーは金額とは無関係という事です。

 

借金のプレッシャーは金額とは関係ない

例えばあなたに500万円の借入があったとします。経営が順調で利益が出ていれば、毎月の返済は可能だと思いますが、急激な売上の減少などで借入金の返済が困難になったとします。

500万程度の借入金であれば、複数の収入源を確保していれば返済に困るような事は無いと思いますが、たいていの場合、単一の事業に集中して取り組んでいるケースが殆どですので、資金繰りが悪化したら返済が難しくなると思います。

500万円の借金

金額的に、事業を立て直せば普通に返せる金額だと思いますが、資金繰りが悪化してきたら、この500万円の借入金が精神的に重くのしかかってくると思います。

経営が順調な時であれば、「500万ぐらいの金、どうにでもなる」等と考えるでしょうが、業況が悪化し、返済するのに四苦八苦してしまうような資金繰り状態に追い込まれてしまうと、この500万円という借入金は精神的に重くのしかかってくるハズです。

では、これが500万円でなく、3億円であればどうなるでしょうか。

3億円の借入金があり、現況の経営状況ではどう頑張っても返済不可能という状況になってしまった場合、精神的なプレッシャーは借入金500万円の人と比較したら、精神的なプレッシャーは60倍増幅されるのでしょうか。

借金が10倍になったからといって、苦痛が10倍になるような事はあり得ない

答えはNOです。基本的にそのような事はあり得ません。金額の多寡によってプレッシャーが増幅されるような事はあり得ません。借金が返せなくなった時点で、500万円の借金も、3億円の借金も精神的なプレッシャーは同じです。

500万円の借金が返せない人と、5億円の借金が返せない人の精神的なプレッシャーはあまり変わらないです。「今月返済ができない。まいったな…」という気持ちに、金額の多寡は全く関係ありません。

借金が5億円だからといって、500万円の借金を抱えた人に比べたら60倍苦しんでいるかというと、そんな事はあり得ないのです。借金のプレッシャーは単純に金額だけで推し量る事はできないのです。

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ABOUTこの記事をかいた人

1977年神奈川県生まれ。コンサルティング会社勤務を経て独立。店舗ビジネスに特化したコンサルティング業務を展開していたが、身近な人の倒産を目の当たりにした事をきっかけに事業再生に目覚め、平成21年5月より、事業再生に参入。全国各地の中小企業の再生業務に関与し、中小企業の事業再生のサポートを行っている。 平成23年8月、M&Aに特化した株式会社クレアークを設立、代表取締役に就任。現在に至る。業務の幅を広げる事により、サポートの幅を広げている