将来の資金繰りを予測して資金繰り見込み表を作成しておけば、危機も回避しやすく金融機関の評価も上がる

下記ページで現状の資金繰り状態の把握についてお話させて頂きましたが、今回は、将来の資金繰りの予測の仕方について、お話させて頂きたいと思います。

自社の資金繰りを常に把握しておけば突発的なトラブルにも対処しやすくなる。

2013.11.27

将来の資金繰り見込みを作成する

現在の資金繰り表を作成すると、将来の資金繰りが見えてきますので、将来の「資金繰りの見込み表」を作成するのはそう難しい事事ではありません。

将来の資金繰り予定表を下記の1~5に分類して作成します。

1.売上の入金
現金売上・売掛金・手形決済資金・手形割引入金など
2.変動費の出金
仕入支払・買掛金の支払・支払手形の決済資金など
3.固定支出の出金
給与・社会保険・家賃・リース料・未払い金支払・借入金返済など
4.臨時の入金
借入金の入金、資産の売却代金など
5.臨時の出金
賞与の支払・税金の支払など

分類が終わりましたら、最初に固定支出の金額を記載します。

固定支出は金額がほとんど変わらないですから、資金繰り実績と同額を翌月以降にも記載していきます。その後は、毎月金額が変動する売上の入金と変動費の出金がこの先どのように動いていくか?というところがポイントとなります。

将来の売上と支払金額の予想がつかない場合

資金繰り表を見ながらご相談を受けていると、よく「将来の予測がなかなかつかない」というようなお話を聞きますが、そのような場合、前年同月の数字を入れておけば無難だと思います。
※昨年の実績が目標にもなりますからね。

若しくは、昨年対比で10%売上が下降しているようであれば、前年同月から10%差し引いた数字をいれておけば、将来の数字が読みやすいです。確定している固定支出と目標とする売上の入金と変動費の出金が決まったら、将来の資金繰りの傾向が具現化してきます。

資金繰り予定表を活用しましょう

資金繰り予定表が完成したら、将来の資金繰りが読めるようになりますが、それだけで終わらせてはいけません!予定(目標)と結果を比較する事により今後の経営に活かしていきましょう。

資金繰り予定表の活かし方は、資金繰りのPDCAを行うことです。

PDCAとは、P(Plan)・D(Do)・C(Check)・A(Action)という事業活動の「計画」「実施」「監視」「改善」サイクルを表しています。

  • 将来(見込み)と実際の結果は同じだったのか?
  • 違っていたとしたら、なぜ違ってしまったのか?原因は?
  • 目標通りの資金繰りを達成するには、どのような施策を打てばよいか?

毎月定期的に資金繰り予定表のPDCAを行っていけば、早い段階で危機を予測できますし、今後の経営にも活かしやすいです。

 

まとめ

早期に危機を予測するためにも、まずはここ数カ月の資金繰り表を作成して、現状を把握したうえで、将来の資金繰り予定表を作成しましょう。

資金繰りの季節変動をきちんと把握しておけば有事の際に対処しやすいですし、何より金融機関から「きちんと資金管理されている」という好評価を得る事ができます。金融機関から好評価を得る事が出来れば、資金調達はしやすくなります。

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ABOUTこの記事をかいた人

1977年神奈川県生まれ。コンサルティング会社勤務を経て独立。店舗ビジネスに特化したコンサルティング業務を展開していたが、身近な人の倒産を目の当たりにした事をきっかけに事業再生に目覚め、平成21年5月より、事業再生に参入。全国各地の中小企業の再生業務に関与し、中小企業の事業再生のサポートを行っている。 平成23年8月、M&Aに特化した株式会社クレアークを設立、代表取締役に就任。現在に至る。業務の幅を広げる事により、サポートの幅を広げている