トランザクションレンディングなら取引データで資金調達可能!サービス比較、仕組みを解説

  • 最近よく聞く「トランザクションレンディング」ってどのような仕組みなのかな?
  • 融資の審査にAI(人工知能)を活用しているみたいだから審査は早いみたいだけど、どれぐらいの金額が融資可能なのかな?
  • トランザクションレンディングのサービス提供している会社や、融資の条件等を詳しく知りたいよ。

この記事では、こういった疑問にお答えします。

トランザクション・レンディングとは

トランザクションレンディング(Transaction Lending) とは、プラットフォームを運営する事業者(ECモール、ネット決済代行、クラウド会計ソフト等)が持っている取引データ(売上実績)を元に、AI(人工知能)が審査を行い、融資をする仕組みのことをいいます。

取引データ(売上実績)という客観的なデータを元にして「利率」と「貸出限度額」を判断するため、決算書の提出を必要としない場合が殆どです(決算書の提出を求めてくる事業者もあります)。

そのため、融資審査期間が非常に短いのが特徴です。

ポイント

「トランザクションレンディング」の言葉の意味は以下の通りです。

  • トランザクション(Transaction)= 処理、売買
  • レンディング(Lending)= 貸し出し、融資

プラットフォーム運営事業者がサービス提供している

トランザクションレンディングはプラットフォーム運営事業者がプラットフォームを利用する企業・個人事業主に対して行なう融資です。

代表的なプラットフォームは以下のとおりです。

  • ECモール:楽天、Amazon、MakeShop(メークショップ)、STORERS(ストアーズ)、カラーミーショップ
  • ネット決済代行システム:PayPal、Coiney、Square、GMOイプシロン 、ゼウス
  • クラウド会計ソフト:freee、MFクラウド、弥生会計

トランザクションレンディングのサービス比較」でも紹介していますが、「レンディング・ワン」のように、プラットフォームと銀行が提携してサービスを提供している事業者もあります。

 

ちなみに、以下の記事でネット決済代行システムの「PayPal」の詳しい解説をしていますので、参考にして下さい。

継続課金システムを導入できる決済代行サービス、PayPalとStripeのサービス比較

2018.01.11

ネット決済代行システムの「Coiney」は以下の記事でも紹介しています。

店舗向けQRコード決済・スマホ決済サービス12選。手数料・入金サイクル等を徹底比較

2019.01.23

「STORES(ストアーズ)」と「カラーミーショップ」は以下の記事で紹介していますので、併せて参考にして下さい。

ネットショップを簡単開設!おすすめのショッピングカート5選

2019.03.22

 

トランザクションレンディングと一般的な融資の違い

一般的な法人向け融資は、決算書の提出や来店による面談が必要となり、審査にも時間がかかります。

トランザクションレンディングは、プラットフォーム利用時に蓄積された取引データを元に、どれぐらい売上があるのか、売上の伸び率はどうか、顧客の評価はどうかというデータをもとに、AIが審査を行います。

 

ちなみに、以下の記事でAI融資について解説していますが、トランザクションレンディングの大枠はAI融資という事になります。

【資金調達】オンラインレンディングならAI審査だからネットで完結!各サービスの比較等を解説

2018.02.21

 

トランザクションレンディングのメリット

  • 審査が早い
  • 決算書などの書類が不要
  • 無担保・無保証

上記の通りです。

審査が早い

トランザクション・レンディングは一般的な銀行融資と比べると審査が非常に速いです。

最短で申し込み当日に審査結果が出る場合が殆どなので、急な資金ニーズに対応できます。

決算書などの書類が不要

トランザクションレンディングは、取引データという客観的なデータをすでに保有・把握しているため、融資の申込時に決算書の提出を必要としていない事が殆どです。そのため、資料を作成・揃える必要はありません。

銀行に融資を申し込む際、決算書や試算表、資金繰り表等の提出を求められたりしますが、トランザクションレンディングはこれらの資料を必要としません。そのため、書類関係の手間は大幅に削減されます。

無担保・無保証

トランザクションレンディングは無担保・無保証です。日々蓄積されていく取引データは信頼性が高いため、対象企業の正当な評価が実現できます。

そのため、担保や保証人に頼らない融資を実現できるのです。

融資を行う貸し手側にも有利なトランザクションレンディング

トランザクションレンディングは融資を行う貸し手側にもメリットがあります。それは、日々蓄積されていく取引データが実質的な担保となり、日々の売上から融資額の返済が行われるからです。

貸し手は常に融資先の売上をモニタリングできるため、返済遅延が発生した場合、売上から回収する事ができるので、回収不能になる恐れが非常に低いです。仕組み的に、売掛金担保融資に近いですね。

 

ちなみに、以下の記事で売掛金担保融資の詳しい解説をしていますので、参考にして下さい。

ABL(売掛金担保融資)による資金調達を徹底解説!業種やメリット・デメリット、条件など【保存版】

2013.05.31

 

トランザクションレンディングのデメリット

  • 金利が高い
  • プラットフォームを利用していないと申し込めない

上記の通りです。

金利が高い

銀行や政府系金融機関の借入と比較すると、トランザクションレンディングは若干金利が高いです。

プラットフォームを利用していないと申し込めない

プラットフォームを利用していないとトランザクションレンディングは申し込めません。

そのため、プラットフォームを利用せず、集客からシステム構築まで全て自社で行なっているような企業は、プラットフォームへの参加・利用を検討する必要があります。

また、会計ソフトもインストール(スタンドアロン)型の会計ソフトを使用しているようであれば、クラウド会計ソフトに乗り換える検討も必要になります。

 

トランザクションレンディングのサービス比較

サービス名 限度額 借入利率 審査期間 担保・保証人 決算書
amazonレンディング 5,000万円 8.9% ~ 13.9% 最短3営業日(初回は5営業日) 不要 不要
楽天スーパービジネスローン 3,000万円 3.0% ~ 15.0% 最短翌日 ※1 原則不要 必要(2期分)
dayta(デイタ) 3,000円 1.9%~7.9% 最短当日 不要 不要
GMOイプシロン トランザクションレンディング 5,000万円 3.5%~12.0% 最短翌日 不要 不要(例外有)
GMO-PG トランザクションレンディング 3,000万円 2.0%~15.0% 最短3営業日 不要 不要
Partnersローン 1,000万円(業種変動有) 2.0%~14.9% 最短当日 不要 不要
ファストパス(ふくぎん) 1,000円 5.0%~12.5% 最短当日 不要 必要
CAMPFIRE ステップアップローン 200万円 8.0%~15.0% 不要 必要
  • 法人の場合は代表者の連帯保証が必要な場合があります。
  • CAMPFIRE ステップアップローンは、クラウドファンディングの実行者が申し込めるサービスです。

 

まとめ

以上、取引データを担保に融資を行うトランザクションレンディングについて解説しました。

AIを活用した融資は少額融資が殆どですが、トランザクションレンディングはAI融資と比べると金額が大きいものがあります。GMO-PG(ペイメントゲートウェイ)トランザクションレンディングは最大2億円です。

サービス提供事業者も増加傾向にあり、また、地方銀行もプラットフォーム事業者と提携し、トランザクショレンディングに参入してきています。

今のところ、少額融資はAI審査、大型融資は人の審査という棲み分けができていますが、近い将来、大型融資もAIによる審査にとって代わる時代が来るかもしれませんね。

 

ちなみに、2019年4月にみずほ銀行がAI融資を行うと発表しました。詳しい内容は以下の記事を参考にして下さい。

みずほ銀行がAIによる法人向け融資審査を導入!決算書の審査との違いを解説

2019.04.10

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