債権者に競売を申し立てられると、なぜ不動産業者から連絡が来るようになるのか。情報はどこから漏れるのか。

債権者に競売を申し立てされた方からよく、

  • 3点セットが公開されてもいないのに、怪しい不動産業者から「物件を守りたいなら力になれる」という連絡があった。
  • アポなしで突然訪問してきて、社員が見ている前で「この物件は競売で所有者が変わろうとしているが、当社なら解決する事ができる」

などといった趣旨の話をされ、非常に迷惑な思いをすることがある、というご相談を受けることがあります。

そして、この後に続く質問は決まって、

  • ウチの物件が競売になるという情報がどこからか洩れているのでしょうか?
  • 物件調査に来た不動産鑑定士や、執行官経由で情報が洩れたりするのでしょうか?

というように、3点セットが開示されてもいないのになぜ、ウチの物件が競売にかけられていう事を知っているのだろうか?不思議に思う方が結構います。

このような不動産業者は、いったいどこから情報を入手しているのでしょうか。

配当要求終期の公告

この手の不動産業者は、「配当要求終期の公告」を見て連絡してくるのです。

配当要求終期の公告とは

配当要求終期の公告とは、競売の申し立てが裁判所に受理されると、裁判所は競売対象の不動産に対して差押えの登記をします。差押えの登記がされた後、裁判所内の掲示板に掲示して公告します。

公告する事によって、競売を申し立てた債権者の以外の債権者に対して、「債権を持ってる方は裁判所には申し出て下さい」というアナウンスをする訳です。

この手続きを「配当要求終期の公告」と言います。

競売を申し立てられた債務者に対して、債権を有する債権者であれば、担保の有無を問わず申し出る事ができます。

といっても、無担保債権者が申し出たところで時間の無駄になる事が殆どですが…

「配当要求終期の公告」はネットでも確認できる

「配当要求終期の公告」は以下のサイトで確認することができます。

http://haito.jp/

ちなみに、上記サイトのトップページでは、東京地方裁判所が公告している「配当要求終期の公告」しか見る事が出来ませんので、他地域を確認する場合は、画面下の方にある「リンクサイト」というところを確認して下さい。

このサイトでは、以下4つの裁判所の配当要求終期の公告を見る事ができます。

  • 東京地方裁判所
  • 仙台地方裁判所
  • 千葉地方裁判所
  • 横浜地方裁判所

 

競売物件に目を付ける不動産業者は配当要求終期の公告をみて連絡してくるだけ

競売物件専門の不動産業者などはこの「配当要求終期の公告」を見て連絡してくるので、どこからか情報が洩れたという事ではなく、裁判所が公告している情報を見て、連絡してくるだけに過ぎないのです。

まともな業者もいれば怪しい業者もいる

債権者に競売を申し立てられると、突然電話してきたり、アポなしで訪問してきて社員の見てる前で「競売で所有者が変わる」等と口にするデリカシーのない業者がやってきます。

もちろん、全ての業者が怪しいという事は無く、中にはまともな業者もいるとは思いますが、そうでない業者もいます。限られた時間の中で見極めるのも難しいと思いますので、最初から相手にしない方が得策だと思います。

 

まとめ

以上、債権者に競売を申し立てられると、なぜ、不動産業者から連絡がくるようになるのか?という事について解説しました。

債権者に競売を申し立てられる前に、信頼できる不動産業者を予め確保しておくか、若しくは買受先となるスポンサーを見つけておけば、誰が来てもあまり気にならないと思います。

所有者が変わっても今までどおり物件を使い続けたいといとお考えであれば、出来る限り事前準備をしておいた方が良いです。

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2018.08.17

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ABOUTこの記事をかいた人

1977年神奈川県生まれ。コンサルティング会社勤務を経て独立。店舗ビジネスに特化したコンサルティング業務を展開していたが、身近な人の倒産を目の当たりにした事をきっかけに事業再生に目覚め、平成21年5月より、事業再生に参入。全国各地の中小企業の再生業務に関与し、中小企業の事業再生のサポートを行っている。 平成23年8月、M&Aに特化した株式会社クレアークを設立、代表取締役に就任。現在に至る。業務の幅を広げる事により、サポートの幅を広げている