【競売】3点セットが公開される前に不動産業者から連絡がくるのはなぜ?【情報元を公開】

債権者に競売を申し立てられ、3点セットが公開されてもいないのに、不動産業者から「物件を守りたいなら力になれる」という連絡があったよ。

アポなしで突然訪問してきて、社員が見てる前で「この物件は競売で所有者が変わろうとしているが、当社なら解決できる」とか大きい声で言われて迷惑極まりないよ。

この手の不動産業者がどうやって情報を得ているのか知りたい。

この記事では、こういった疑問にお答えします。

目次

3点セットが公開されていないのに不動産業者が競売情報を掴んでいる謎

債権者に競売を申し立てらてから数カ月経つと、物件情報をまとめた3点セットを作成するため、不動産鑑定士と執行官が物件調査に来ます。

3点セットとは

3点セットとは、競売物件を扱う裁判所から提供される、下記3つの物件情報の事をいいます。

  • 物件明細書
  • 現況調査報告書
  • 評価書

物件調査が終わってから1~2ヵ月経つと、裁判所に3点セットが公開されるようになり、いよいよ競売の入札期間が迫ってきます。

この時、3点セットが公開される前の段階で不動産業者から「ウチならなんとかできる」などと電話してきたり、アポなしで突然やってくることがあります。

3点セットが裁判所に公開されているなら不動産会社から連絡が来るのは理解できると思いますが、3点セットが公開されていないのに、なぜ、競売に掛けられているということを不動産会社は把握しているのでしょうか。

不動産会社は、いったいどこから情報を入手しているのでしょうか。

不動産業者は裁判所の配当要求終期の公告を見て競売情報を入手している

この手の不動産会社は「配当要求終期の公告」を見て競売情報を入手し、この情報を元に、「ウチなら力になれる」などと連絡してくるのです。

配当要求終期の公告とは

配当要求終期の公告とは、競売の申し立てが裁判所に受理されると、裁判所は競売対象の不動産に対して差押えの登記をします。

差押えの登記がされた後、裁判所内の掲示板に掲示して公告します。

公告する事によって、競売を申し立てた債権者の以外の債権者に対して、「債権を持ってる方は裁判所には申し出て下さい」というアナウンスをする訳です。

この手続きを「配当要求終期の公告」と言います。

競売を申し立てられた債務者に対して、債権を有する債権者であれば、担保の有無を問わず申し出る事ができます。とはいえ、無担保債権者が申し出たところで時間の無駄になる事が殆どです。

配当要求終期の公告はネットでも確認できる

配当要求終期の公告は以下のサイトで確認することができます。

参考リンク 東京地裁 配当要求終期公告一覧

ちなみに、上記サイトのトップページでは、東京地方裁判所が公告している「配当要求終期の公告」しか見る事ができませんので、他地域を確認する場合は、画面下の方にある「リンクサイト」というところを確認して下さい。

配当要求終期の公告が見れるサイト

こちらのサイトでは、下記4か所の裁判所の配当要求終期の公告を見る事ができます。

  • 東京地方裁判所
  • 仙台地方裁判所
  • 千葉地方裁判所
  • 横浜地方裁判所

競売物件に目を付ける不動産業者は配当要求終期の公告をみて連絡してくるだけ

競売物件専門の不動産業者などはこの「配当要求終期の公告」を見て連絡してくるので、どこからか情報が洩れたという事ではなく、裁判所が公告している情報を見て、連絡してくるだけに過ぎないのです。

まともな業者もいれば怪しい業者もいる

債権者に競売を申し立てられると、突然電話してきたり、アポなしで訪問してきて社員の見てる前で「競売で所有者が変わる」等と口にするデリカシーのない業者がやってきます。

もちろん、全ての業者が怪しいという事は無く、中にはまともな業者もいるとは思いますが、そうでない業者もいます。

限られた時間の中で見極めるのも難しいと思いますので、最初から相手にしない方が得策と言えます。

まとめ

以上、債権者に競売を申し立てられると、なぜ、不動産業者から連絡がくるようになるのか?という事について解説しました。

債権者に競売を申し立てられる前に、信頼できる不動産業者を予め確保しておくか、若しくは買受先となるスポンサーを見つけておけば、誰が来てもあまり気にならないと思います。

所有者が変わっても今までどおり物件を使い続けたいといとお考えであれば、できる限り事前準備をしておくようにしましょう。

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