極力会いたくないと言われてしまう「事業再生」のよくある誤解

この仕事をしていると、たまにですが、「できれば今後お会いしたくありません」等と言われる事があります。この仕事を始めた当初は若干気になったりしてましたけど、最近は全く気にならなくなりました。

2009年にお会いした方で、やはり、同じような事を言ってきた社長さんがいました。口頭で言われる分にはまだイイのですが、メールに書かれていたのを見て、ショックを受けた思い出があります。

過日は、わざわざ御出で頂き、 貴重なしかも心強いアドバイスを頂きありがとう御座いました。
中略–
30年近くも会社経営に携わりながら、知らないことばかりで、本当に我が人生は狭い道を歩いてきたものだと反省しきりです。
再建までにはまだ道のりが永いですが、張り切ってまいります。ありがとう御座いました。
とりあえず、ご報告方々、御礼申し上げます。出来れば再度お世話にはなりたくは無いのですが、その節が来ましたときは
どうかよろしくお願い申し上げます。 拝

中略の部分に取引先や金融機関名、不動産の取扱に関する事があったので、ちょっと省略させて頂きました。それ以外は原文です。

出来ればお世話になりたくない

という一文に軽くショックを覚えた事があります。

あいさつ文にも「世話になりたくない」と書かれる

この年の年末、このメールをくれた社長から暮れのご挨拶を頂いたのですが、この挨拶の中にも「来年はお世話にならないよう頑張っています。」との記載がありました。

結局、この社長とは再度お会いする事になり、会社をソフトランディングさせるための打ち合わせすることになりました。帰り際、エレベーターに乗る際に、「瀬間さんに会う事が無いよう、頑張っていたのですが…」等と言われながら見送ってもらいました。

この時には、メールで何回か「会いたくない」という事が書いてあったという事もあり、また、口頭での言い方が面白かったので、ショックを受けるどころか「ま~たこんな事言ってる(笑)」という感じでクスっとしてしまいました。

何だかんだで付き合いが続く事も

ちなみにこの社長とは今でも付き合いがあり、一緒に動いている案件があります。この社長の他にも、似たような事を言っていた方が何人かいますが、今では情報交換したり、協業したりしてます。人の縁というのはどこでどうなるか分からないものです。

 

事業再生は最後の終着駅ではない

この仕事していると、ファイナンスやM&A関連の方にウケが良いのですが、それ以外の方からは、あまりウケが良くありません。前述の社長みたいに、「できれば関わりたくない」と思っている方も結構いると思います。

まるで、最後の終着駅のような感じで考えている方がいるのですが、そのような認識は正しくありません。

この分野は、中小企業経営のあらゆる分野をカバーしており、収益体質の改善はもちろん、ファイナンス、販売促進、会社再編などなど、非常に幅広くカバーしているのです。ですから、「倒産しそうな会社だけが相談に乗ってくれる」という認識は正しくないのです。

 

まとめ

今回は、この仕事に関する誤解を解いて頂きたいと思い、このようなお話をさせて頂きました。

基本的に資金繰りが厳しい企業からのご相談がメインの仕事ですが、そうでない問い合わせもあったりするので(M&Aの問い合わせやファイナンス関係が多いです)、事業再生という看板を出しているコンサルティング会社は、「倒産寸前の会社が世話になるところ」という認識は正しくないのです。

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ABOUTこの記事をかいた人

1977年神奈川県生まれ。コンサルティング会社勤務を経て独立。店舗ビジネスに特化したコンサルティング業務を展開していたが、身近な人の倒産を目の当たりにした事をきっかけに事業再生に目覚め、平成21年5月より、事業再生に参入。全国各地の中小企業の再生業務に関与し、中小企業の事業再生のサポートを行っている。 平成23年8月、M&Aに特化した株式会社クレアークを設立、代表取締役に就任。現在に至る。業務の幅を広げる事により、サポートの幅を広げている