事業再生コンサルティング業務で参考にしている書籍まとめ

ご相談者様や知人、パートナーの方から、どんな本を参考にしているのか?と聞かれることが良くあります。聞かれる度に回答しているのですが、たまに、「リストにしてほしい」といってくる方もいるので、このページで私が参考にしている事業再生分野の参考書をご紹介したいと思います。

備忘録的な感じですが、ご自身で気合で進めるという方は、参考になると思います。

※思い立ったらどんどん追加していきます(更新日時点で12冊)。

経営全般

事業再生要諦

事業再生業界の第一人者として、この仕事に携わっている人であれば、知らない人がいないのでは?と思われるぐらい、有名な、越純一郎先生が執筆された書籍です。

2003年に出版された書籍ですが、10年以上経った今でも事業再生に関する原理原則的な視点を与えてくれる良書です。

事業再生は負債を処理する事にフォーカスされがちですが、経営力を回復させなければ、企業は倒産してしまいます。経営力を回復しない限り、真の再生とは言えません。

事業再生に最も必要なのは資金ではなく、「志」と「経営力」にフォーカスしているところが非常に共感できます。

再生コンサルティングの質を高める 事業デューデリジェンスの実務入門

事業デューデリジェンス(事業DD)ついて説明された書籍です。

具体的には、事業調査報告書を作成する際の事前準備から、事業DDの構成、DD項目毎に抑えるポイント、業種ごとの特徴、知っておくべきフレームワークやヒアリングの進め方等、事業DDに必要な事が非常に分かりやすく書かれた解説書です。

これから実務をする方にとって、これ以上わかりやすい本はないと思います。

Q&A 事業再生のための建設業の事業デューデリジェンス

建設業に特化した事業DDの書籍です。対象企業の分析から、モニタリングを実施する上でのポイントが纏められています。管理資料のサンプルも掲載されており、実務に役立ちます。

ターンアラウンド・マネージャーの実務

元産業再生機構のメンバーが中心となって組成された、FMI(フロンティア・マネジメント社)のメンバーによって執筆された書籍です。

実務では、関与先の日々の業務、上がってくるタスクを潰していくことで精一杯になる事があります。戦略的に動かしていかなければならないのに、場当たり的になってしまい、いつの間にか迷路に入ってしまったり、進んでいる方向性は間違っていないのものの、つい遠回りをしてしまったという経験をしてきました。

この本は、実務に精通したプロが執筆した実務本ということもあり、そういった場合に悩みやすいことに対する対処法やコツが纏められています。また、実務上の各プロセスにおけるやるべき事のセオリーと実践するべき事が細かく書かれています。

実践 企業・事業再生ハンドブック

KPMGのFASが執筆された書籍。計画策定、業務や財務のリストラクチャリング、事業のライフサイクルや企業の規模に応じた再生のポイントまで、豊富な事例と共に幅広く網羅されています。

この他にも、私的整理や法的整理を財務上の観点から詰めていく際、実務的に引っかかることが触れられています。種類株・DESを設計する際の財務的な観点からの示唆は豊富です。ハンドブックと言うだけあり、まさに事業再生の教科書的な本だと思います。

 

税務・会計

税務・会計については、債権者・債務者双方の税務上の取り扱いについて学習しています。

ケース別にわかる企業再生の税務

会社更生法、民事再生法、私的整理についてわかりやすく解説するとともに、利害関係者(債権者、債務者企業、株主、オーナー等)ごとの税務上の取扱いが詳しく記載されています。別表添付様式や特例欠損金についての理解が深まると思います。

色々読んだなかで、一番分かりやすいと思います。

事業再生専門家による事業再生の税務50選

TNR(全国事業再生税理士ネットワーク)という税理士ネットワークの著者の方々が実務上良く出てくる問題点をQA方式で纏めています。個々の取引について着目している点で、使い勝手が良いです。

ページ数も多くないので、持ち歩きも楽です。2012年3月に出版されているので、若干、内容が古い点も否めませんがお勧めです。

 

法律

法律関係については、私の場合、私的整理と第二会社方式(会社分割・事業譲渡)の二種類しか読みません。それ以外の事は私の関与するところでは無いと思っていますので、基本的にはこの二つに的を絞っています。

あるべき私的整理手続の実務

「私的整理とは何か?」から始まり、他国との制度比較、政策的な不良債権処理の流れが纏められており、実務で悩む箇所がポイントごとに纏められています。

会社分割

会社分割の第一人者として、広く知られている後藤先生が執筆された書籍です。この仕事に携わっている方であれば、大抵読んでいると思います。

改定の度に購入して読んでいます。

私的整理の実務Q&A 100問

弁護士先生が私的整理の実務で悩むポイントのQ&Aが纏められています。私的整理を検討する際の項目が網羅されている為、手元に置いておくべき一冊だと思います。

会社分割の理論・実践と書式

弁護士の今中利昭先生が編集に関与された会社分割の書籍です。会社分割の実務で必要な書式(分割契約書、株式割当理由書、覚書、臨時株主総会議事録等々)が掲載されているため、会社分割のスキームを考察するうえで非常に参考になります。

担保不動産の任意売却マニュアル[新訂第2版]

金融機関職員、サービサー職員、不動産業者、不動産を所有している一般事業者向けに、担保不動産を任意売却するためのマニュアルとして書かれた実務書です。任意売却の際に必要な交渉、契約書の見本等が掲載されています。

また、担保解除料の目安や交渉の流れ、配分案の作成方法等、任意売却に必要な部分が網羅されているので、非常に参考になります。

 

それにしても、この手の書籍ってホント読んでるだけで疲れてしまいます(子供みたいな言い訳ですよね)。

気に入っていただけたらシェアお願いします。

ピンチを切り抜ける資金繰りノウハウ
今なら期間限定で無料公開中!

資金繰りノウハウやメールセミナー、今まで執筆した原稿、ブログのコメント欄に書き込まれた質問等々、期間限定で全て無料でプレゼントします。

ABOUTこの記事をかいた人

1977年神奈川県生まれ。コンサルティング会社勤務を経て独立。店舗ビジネスに特化したコンサルティング業務を展開していたが、身近な人の倒産を目の当たりにした事をきっかけに事業再生に目覚め、平成21年5月より、事業再生に参入。全国各地の中小企業の再生業務に関与し、中小企業の事業再生のサポートを行っている。 平成23年8月、M&Aに特化した株式会社クレアークを設立、代表取締役に就任。現在に至る。業務の幅を広げる事により、サポートの幅を広げている