社員の不正行為に気づいたらどうする?【簡単に許すとナメられて終わりですよ】

ウチの社員が不正をしてる可能性が高いけど、面と向かって言いにくいよ。かといって警察沙汰にしたら相手にも家族がいるし、可愛そうだよ…。

長年、働いてくれてるいる社員だから、あまり大事にしたくない。

社員の不正に気づいたら、どのように対処したら良いか教えて欲しい。

この記事では、こういった疑問にお答えします。

目次

証拠を集めて警察に被害届を出しましょう【結論】

信頼している社員が、実は不正をして会社の金を抜いていたという事が分かったら、どのように対処したら良いのでしょうか。

  • 話合いによる解決?
  • それとも辞めるように説得してみますか?

長年働いてくれた社員なので、大事にしたくないとい気持ちもあるかもしれませんが、結論から言うと、証拠を集めて警察に被害届を出した方が早いです。

つい魔が差したとか言い訳されても面倒ですし、泣き落としされても面倒なので、淡々と証拠を集めて警察に被害届を出した方が手っ取り早いです。

理由は下記3つあります。

  • 今見逃しても他の会社で同じことをやる可能性が高い
  • 見逃したところで「あの会社は美味しい」と笑いのネタにされるだけ
  • 下手すると同じような輩が潜り込んでくる

上記のとおりです。

今見逃しても他の会社で同じことをやる可能性が高い

今見逃して単純に解雇しても、他の会社でも同じことをする可能性が高いです。

見逃してもらったという事もあり、やった側からすると「クビで済むならちょろい」ぐらいに思いますから、どうしても甘く考えがちになります。

そうなると、他の会社に行っても同じことをするようになるのは明白です。

簡単に金が手に入るという味を占め、「バレても泣き落としでなんとかなる」という考えが頭のどこかにある訳ですから、他の会社でも同じことをするようになる可能性は非常に高いです。

ここで痛い目に合わせないと他でもやりますから、心を鬼にして被害届を出した方が良いです。

しかるべき対応をとることで、被害の拡大を防ぐ事ができます。

見逃しても「あの会社は美味しい」と笑いのネタにされるだけ

単純に解雇するだけだと、仲間内で「あの会社は美味しい(笑)」と笑いものにされます。

不正をした側(社員)と、不正をされた側(社長)では以下のような考えの違いがあります。

  • 不正をした側(社員) → 見逃してくれてラッキー(笑)もっと金抜いておけば良かった。
  • 不正をされた側(経営者) → 長年働いてくれているし、家族もいるから警察沙汰にしたくない(悲しい)

長年働いてくれて、一緒にいる時間も長いから信じたくないと思いますが、残念ながら現実はこんなもんです。

下手すると同じような輩が潜り込んでくる

真面目に生きている人からしたら信じられないかもしれませんが、情けをかけると似たような輩が潜り込んできます。

それが社員という形で潜り込んでくるのか、パートなのか、怪しげな金融業者から送りこまれるのか、経路は様々ですが、情けをかけると似たような輩から狙われるようになります。

「あの会社は美味しい」と仲間内で噂になってしまっているのですから、狙ってくる輩が出てくるのは当然です。

あなたが良かれと思ってとった見逃すという行為が、あなたの知らないところで情報が伝播している可能性があるという事を憶えておきましょう。

よくある不正の一覧

下記は筆者のお客様から聞いた事がある不正行為の一覧です。

  • 社員による経費の水増し請求
  • 経理が収入印紙や切手を購入し、金券ショップで換金している
  • 社員が取引先と結託してマージンを抜いている
  • レジ係が金をちょろまかしている
  • 開店前に侵入し、レジの金を根こそぎ盗っていった
  • 社員が商品・製品を横流ししている
  • 社員が顧客リストを盗んでる
  • 社長の了承を得ず、役員が車のリースを組んだ(営業車という名目だが完全に自家用)
  • 借りる必要が無いにも関わらず、独断で銀行から融資を受けた(接待費という名目で金が消える事が多い)。

こうしてみると、結構えげつないですね。

まともな人はこんな事しませんから、やはり、情けは無用だと言えます。

毅然とした態度をとる事で社内外に対する抑止力になる

警察沙汰にするのは可哀想と思うかもしれませんが、毅然とした態度をとることで、他の社員に対する抑止力になりますし、また、社外の人に対する抑止力にもなります。

いちいち温情をかけていても何の抑止力にもなりません。

でも、常に警察沙汰にしてしまえば「バレたら警察に通報される」という抑止力が生まれますから、「出来心」が生まれにくくなります。

「やったもん勝ち」は許さない!と社内外に知らしめるためにも、警察沙汰にした方が得策と言えます。

まとめ

以上、社員の不正に気づいたらどうする?という事について解説しました。

不正をただ許すだけでは何の抑止力にもなりませんし、今ここで毅然とした対応をしないと、他でも同じような事をやりますから、いたずらに被害者を増やすだけになります。

なので、社員の不正に気付いたら、まずは証拠を集め、証拠が集まったら当事者に何も言わずそのまま警察署に被害届を出しに行きましょう。

ちなみに、以下の記事でも解説していますが、温情をかけたことが原因で怪しい金融業者に「あの会社はおいしい(騙しやすい)」と近づかれるケースもありますので、こうした業者に食い物にされないようお気を付け下さい。

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