【銀行融資】保証付融資の代位弁済件数の推移[平成23年4月~平成28年3月末]

一般社団法人全国信用保証協会連合会が公表している「信用保証実績の推移」によると、代位弁済の件数は年々減少しており、平成23年度に77,586件あった代位弁済件数は、平成28年度には40,439件と52%減少しています。

出典:一般社団法人全国信用保証協会連合会
http://www.zenshinhoren.or.jp/document/hosho_jisseki.pdf

 

リスケジュール件数の増加に伴い、代位弁済件数は減少している

下記記事でリスケジュール件数の推移についてグラフを掲載していますが、リスケジュール申請件数は右肩上がりに増加していることが分かります。

【銀行融資】貸付条件の変更等(リスケジュール)の状況[平成22年3月末~平成29年3月末]

2017.11.30

しかし、上記のグラフを見ると、平成23年度から平成28年度にかけて、徐々に減少している事が分かります。平成29年度は現在集計途中であり、平成29年10月までの集計データが公表されています。

前年同月比を平均すると、約87%程度で推移している事が分かります。このまま推移していけば、最終的には前年度比90%前後で着地するのではないかと思われます。

 

代位弁済件数は近い将来上昇に転じる可能性も…

事業性評価に基いた融資が期待され、新たな保証制度の創設などで中小企業の資金調達を後押しする支援策が出てきていますが、金融機関が財務内容の良い企業に対して融資を実行するという基本姿勢に変化は無いと思います。

というのも、「財務内容を重視する」という融資の根幹部分に変化が無いからです。

平成29年3月末時点で847万件もあるリスケジュール申請件数。この数字だけ見てしまうと、約定弁済、若しくはリスケジュール中の融資を受けれる企業は全体の数パーセント程度しか無いのでは?と推察されます。

となると、金利だけ払い続けている企業は利払い負担が重くのしかかり、やがて代位弁済の道を辿る事になるのは想像に難くありません。今後、代位弁済件数が上昇に転じる可能性は十分考えられます。

 

まとめ

すでにリスケジュール中の企業は今後、

  • 経営改善で財務内容を改善し、資金調達できる環境を取り戻す(企業価値向上)
  • 組織再編等で収益事業を伸ばし、不採算部門は負債と共に処理する
  • 第二会社を使って負債を処理し、成長資金の調達を狙う

といういずれかの選択を迫られる事になりそうです。

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ABOUTこの記事をかいた人

1977年神奈川県生まれ。コンサルティング会社勤務を経て独立。店舗ビジネスに特化したコンサルティング業務を展開していたが、身近な人の倒産を目の当たりにした事をきっかけに事業再生に目覚め、平成21年5月より、事業再生に参入。全国各地の中小企業の再生業務に関与し、中小企業の事業再生のサポートを行っている。 平成23年8月、M&Aに特化した株式会社クレアークを設立、代表取締役に就任。現在に至る。業務の幅を広げる事により、サポートの幅を広げている