【銀行融資】保証付き融資の代位弁済件数の推移[平成23年4月~平成31年1月末]

一般社団法人全国信用保証協会連合会は、「信用保証実績の推移」を公表しており、以下のデータを確認する事ができます。

  • 保証承諾:件数・金額
  • 保証債務実績:件数・金額
  • 代位弁済(元利合計):件数・金額

この記事では、「代位弁済」の件数・金額について解説していきます。

この記事は更新日時点(2019年の日付)の見解に基づいて加筆・修正しております。

代位弁済件数は減少傾向にある

一般社団法人全国信用保証協会連合会が公表している「信用保証実績の推移」によると、代位弁済の件数は年々減少しており、平成23年度に77,586件あった代位弁済件数は、平成29年度には35,984件と53.6%減少しています。

平成30年度のデータは記事の更新日時点では10カ月分しか公表されていないため、1年分のデータが集計されている平成29年度の数字を基に53.6%という数字を算出しております。

なお、代位弁済の詳しい解説は「信用保証協会に代位弁済されるとどうなる?今後の流れと返済方法について解説」を参考にして下さい。

平成23年度から平成30年度までの代位弁済件数の推移
上記のグラフの平成30年度のデータは、10カ月分の数字であるという事をご了承ください。

出典:一般社団法人全国信用保証協会連合会 信用保証実績の推移(pdf)

全国信用保証協会連合会は、全国51の信用保証協会を会員とする組織で、信用保証業務改善のための調査・研究や中小企業金融に関する調査研究、各種研修等の企画・運営、機関誌やパンフレット等の企画・制作、および信用保証協会団体信用生命保険制度の運営などの事業活動を行い、中小企業・小規模事業者等に対する金融の円滑化に資することを目的として事業を行っています。

出典:一般社団法人全国信用保証協会連合会

 

リスケジュール件数の増加に伴い、代位弁済件数は減少している

代位弁済件数は年々減少傾向にありますが、減少している要因の1つにリスケジュール件数の増加が挙げられます。

以下の記事でリスケジュール件数の推移についてグラフを掲載していますが、リスケジュール申請件数は右肩上がりに増加していることが分かります。

【銀行融資】貸付条件の変更等(リスケジュール)の状況[平成22年3月末~平成29年3月末]

2017.11.30

売上の見込みが全く無いとう状況以外であれば、金利のみ(元本ゼロ)の支払にリスケジュールする事により、代位弁済の回避に貢献しているという事が見て取れます。

 

代位弁済件数は近い将来上昇に転じる可能性も…

事業性評価に基いた融資が期待され、新たな保証制度の創設などで中小企業の資金調達を後押しする支援策が出てきていますが、金融機関が財務内容の良い企業に対して融資を実行するという基本姿勢に変化は無いと思います。

なぜなら、「財務内容を重視する」という融資の根幹部分に変化が無いからです。

新たな保証制度の詳しい解説は以下の記事を参考にして下さい。

新たな信用保証制度が平成30年4月1日からスタートしています

2017.10.31

平成29年3月末時点で847万件もあるリスケジュール申請件数。

この数字だけ見てしまうと、約定弁済、若しくはリスケジュール中の融資を受けれる企業は全体の数パーセント程度しか無いのでは?と推察されます。

となると、金利だけ払い続けている企業は利払い負担が重くのしかかり、やがて代位弁済の道を辿る事になるのは想像に難くありません。今後、代位弁済件数が上昇に転じる可能性は十分考えられます。

 

まとめ

以上、信用保証協会の保証付き融資の代位弁済件数の推移データについて解説しました。

現在リスケジュール中の企業は今後、

  • 経営改善で財務内容を改善し、資金調達できる環境を取り戻す(企業価値向上)
  • 組織再編等で収益事業を伸ばし、不採算部門は負債と共に処理する
  • 第二会社を使って負債を処理し、成長資金の調達を狙う

といういずれかの選択を迫られる事になりそうです。

第二会社方式の詳しい解説は以下の記事を参考にして下さい。

第二会社方式による事業再生とは?概要から成功のポイント、失敗例などについて解説

2017.11.21

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