法人デビットカードおすすめ4選【経費精算が楽になる】

法人デビットカードおすすめ4選【経費精算が楽になる】

法人向けデビットカードのおすすめが知りたいです。

本記事では、こういった質問にお答えします。

本記事の内容
  • 法人デビットカードとは
  • 法人デビットカードのメリット4つ
  • 法人デビットカードのデメリット4つ
  • 法人デビットカードおすすめ4選
  • 法人デビットカードを作る時のよくある質問

なお、本記事の筆者は、2009年から現在まで中小企業の資金繰り改善コンサルタントとして活動しており、年商数百万の個人事業主から年商10億円以上の企業まで、幅広く対応してきました。

こういった経験をもとに、本記事では、法人や個人事業主向けに法人デビットカードの特徴やメリット・デメリット、おすすめな法人デビットカードを紹介していきます。

法人デビットカード選びの参考になれば幸いです。

最初に、法人デビットカードの概要から解説していきます。

目次

法人デビットカードとは

法人デビットカードとは法人名義のデビットカードのことで、カード決済時に法人口座から利用金額が即時引き落とされる仕組みのカードです。

法人口座の残高の範囲内でカード支払いができます。

クレジットカードと違い、後払いはできませんが、法人デビットカードがあれば法人名義でカード支払いができますので、サービスの利用や事務用品の購入決済時に経費精算が楽になります。

法人デビットカードの特徴

法人デビットカードの特徴は下記のとおりです。

  • 法人口座に紐付いて発行される決済用カード
  • 口座残高の範囲内でカード決済可能

カード決済時、預金口座から即時引き落としされるため、資金繰りは良くないですが、クレジットカードと同じように支払いに使えるため、事業用と個人の支払いを分けて管理したい方におすすめです。

デビットカードとクレジットカードの違い

デビットカードとクレジットカードの違いは下表のとおりです。

デビットカードクレジットカード
与信審査基本的に無いあり
口座引き落とし利用時即時引き落とし1か月後に引き落とし
分割払い不可可能
ポイント還元率なし~1%0.5~1.5%
附帯サービス少ない(ない場合もある)多い

以上が法人デビットカードの概要となります。続いて、法人デビットカードのメリットを解説していきます。

法人デビットカードのメリット5つ

法人デビットカードのメリットは下記4つです。

  • クレジットカードと同じように使える
  • 与信審査なしで作れる
  • 経費を管理しやすい
  • 年会費・発行手数料無料が多い

上記のとおり。

クレジットカードと同じように使える

法人デビットカードはクレジットカードと同じように、カード決済対応の店舗やサービスで利用できます。

暗証番号の入力、サインの記入、タッチ決済など、クレジットカードと同じようように支払いに使えます。

与信審査なしで作れる

法人デビットカードは預金口座残高の範囲内で利用時即時引き落としとなるため、与信審査を必要としません

後払い機能(クレジット)がないので与信審査はありません。

したがって、創業間もない事業者でも作れます。

経費を管理しやすい

法人デビットカードを利用することで、経費管理を効率的に行えます。

現金や個人名義のカードで経費を支払うと後々の経理処理や領収書の管理などの手間が発生しますが、会社の必要経費はデビットカードで払うと決めておけば、カードで支払った分は全て経費だと明確に分かるため、経費管理が楽です。

利用明細はネットでダウンロードできます。

また、ほとんどのデビットカードはクラウド会計との連携が可能なので、連携して勘定科目ごとに自動仕訳を処理できます。これにより、経理業務の効率化を図れます。

年会費・発行手数料無料が多い

法人デビットカードの多くは、年会費や発行手数料でカードが作れます。

一部のカードは年会費がかかったり、ゴールドやプラチナカードを作ると年会費がかかりますが、普通ランクのカードであれば年会費・発行手数料無料でカードを作れる場合がほとんどです。

以上が法人デビットカードのメリットです。続いて、デメリットを解説していきます。

法人デビットカードのデメリット4つ

法人デビットカードのデメリットは下記4つです。

  • 即時引き落としなので資金繰りが悪い
  • サービスによっては使えない場合がある
  • 分割払いができない
  • 国際ブランドの選択肢が限られる

上記のとおり。

即時引き落としなので資金繰りが悪い

法人デビットカードは利用時に銀行口座から即時引き落としとなるため、資金繰りが悪いです。後払いできないため、現金払いと何ら変わりません。

クレジットカードのように後払いできないのが最大のデメリットです。

ATMで預金を下ろす手間は省けます。

サービスによっては使えない場合がある

法人デビットカードはクレジットカードと同じようにカード決済ができますが、一部のサービスや店舗で利用できない場合があります。

デビットカードが利用できないケース
  • 継続課金(サブスクリプション)のサービス
  • 高速道路の料金支払い
  • ガソリンスタンド(一部)
  • 飛行機の機内販売
  • インターネットサービス関連

上記のように利用できないケースがありますので、万が一のためにクレジットカードや現金・電子マネーなどを用意しておく必要があります。

分割払いができない

デビットカードは分割払いができず、一括払いでしか利用できません。

ネットショップなどの決済方法の選択欄に「分割払い」の選択肢があっても、デビットカードは分割できません(エラーが表示されます)

デビットカードで利用できる支払い回数は一括払いに限られます。

国際ブランドの選択肢が限られる

法人クレジットカードは国際ブランドを選べるカードが多く、目的に合わせて選べます。

一方、法人デビットカードは「VISAのみ」、「JCBのみ」などのように国際ブランドが決まっているものがあるため、自分で選択できない場合が少なくありません。

法人デビットカードの国際ブランド
  • PayPay銀行 → VISA
  • 楽天銀行ビジネスデビットカード → JCB

カードによっては、VISA、Mastercardのどちらかを選択できますが、数は少ないです。クレジットカードと比べると自由度は低いです。

以上が法人デビットカードのデメリットとなります。続いて、法人デビットカードのおすすめを紹介していきます。

法人デビットカードおすすめ4選

法人デビットカードのおすすめは下記4つです。

  • GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットカード
  • 楽天銀行ビジネスデビットカード
  • 住信SBIネット銀行デビット付キャッシュカード
  • PayPay銀行 ビジネスアカウント

上記のとおり。

GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットカード

GMOあおぞらネット銀行が発行しているビジネスデビットカードです。年会費無料でカードを作れます。利用額の1%がキャッシュバック(※一部の利用先を除く)されるため、利用するほどお得になります。

公式サイト

デビットカードの支払いを利息・利用手数料0円で翌月に後払いできる「後払いオプション」も用意されていて、デビットカードでありながらクレジットカードのように利用することも可能です。

後払い利用枠は、別途を申し込むことで利用可否・利用枠が決定します。

おすすめポイント
  • 与信審査なし
  • 最大20枚まで発行可能
  • 利用額の1%がキャッシュバックされる
  • デビット後払いオプションあり
  • 国際ブランドが選べる
  • カードの優待サービスを利用できる(VISAビジネスオファー / Mastercard T&E Savings)
  • 最大1,000万円の不正利用保証
年会費無料
国際ブランドVISA、Mastercard
発行可能枚数最大20枚(※1)
キャッシュバック1%
  • 1 代表口座1つにつき19口座まで追加の口座開設が可能。1つの口座にビジネスデビットカードは1枚発行できるため、最大20枚まで保有可能。

公式サイト

楽天銀行ビジネスデビットカード

楽天銀行が発行している法人デビットカードです。年会費がかかりますが、1口座につき最大9,999枚まで発行できます。

公式サイト

キャッシュカード機能がなく、盗難保険がないというデメリットはありますが、利用額の1%がキャッシュバックされるため、お得に利用できます。

おすすめポイント
  • 与信審査なし
  • 最大9,999枚までカードを発行できる
  • 1日の最高利用額は3,000万円
年会費1,100円(税込)
国際ブランドJCB
発行可能枚数9,999枚
キャッシュバック1%

公式サイト

住信SBIネット銀行デビット付キャッシュカード

住信SBIネット銀行のデビットカードです。年会費無料でカードを作れます。デビットカードでは珍しくポイント還元(最大0.8%)があります。貯まったポイントは現金に交換できます。

公式サイト

法人口座開設時のデビットカードはMastercard(デビット付キャッシュカード)が発行されますが、口座開設完了後、VISAデビットに変更可能です。

おすすめポイント
  • 与信審査なし
  • 利用額の最大0.8%がポイント還元される(現金に交換可)
  • 口座開設時、Mastercardのデビットカードが発行されますが、VISAに変更できる
  • ワンランク上のMastercardプラチナデビットカードあり(年会費11,000円)
  • カードの優待サービスを利用できる(VISAビジネスオファー / Mastercard T&E Savings)
  • 最大1000万円の不正利用保証
年会費無料
国際ブランドMastercard、VISA
発行可能枚数1枚
ポイント還元率Mastercard(0.8%)、VISA(0.6%)

公式サイト

PayPay銀行 ビジネスアカウント

PayPay銀行が発行している法人デビットカードです。年会費無料でカードを作れます。

公式サイト

キャッシュバックはありませんが、VISAビジネスオファーを利用できます。

おすすめポイント
  • 与信審査なし
  • 発行可能なカードの枚数は1口座1枚
  • カードレスデビットなら最大4つまでカード番号を利用できる
  • VISAビジネスオファーを利用できる
  • 法人の不正利用保証は最大5,000万円(個人事業主は不正な振り込みの額に相当する金額)
年会費無料
国際ブランドVISA
発行可能枚数1枚
キャッシュバックなし

公式サイト

以上、法人デビットカードおすすめ4選でした。続いて最後に、法人デビットカードを作る時のよくある質問を紹介していきます。

法人デビットカードを作る時のよくある質問

法人デビットカードを作る時のよくある質問をその答えは下記のとおりです。

  • 携帯電話料金の支払いに使えますか?
  • 海外で使えますか?
  • 高速道路の料金支払いに使えますか?

上記のとおり。

携帯電話料金の支払いに使えますか?

大手キャリア(ドコモ、au、Softbank)であれば、デビットカード決済に対応しています。

格安Simはデビットカード決済に対応していないサービスがあります。

海外で使えますか?

加盟店であれば利用できます。

高速道路の料金支払いに使えますか?

クレジットカードであれば料金所の一般レーンで利用できますが、デビットカードは利用できません。

法人クレジットカード、もしくは法人用のETCカードを作ることをおすすめします。

まとめ

以上、法人デビットカードの特徴やメリット・デメリット、おすすめカードを紹介しました。

法人デビットカードは与信審査がないので作るのが簡単ですが、クレジットカードのように後払いできないため(利用時即時引き落とし)、資金繰りが悪いという大きなデメリットがあります。

とはいえ、法人デビットカードがあれば現金を持ち歩かなくて済みますし、事業用の備品購入は法人デビットカード、個人の飲食代は個人のクレジットカードというように、経費管理が楽になります。

複数枚発行して社員に持たせれば、立替払いなどの経理処理が無くなります。

1枚でも持っておくと便利なので、ぜひこの機会に法人デビットカードを作ってみてください。

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