すでにリスケジュール中だけど、さらなる条件変更は可能?【結論:可能】

借入金をリスケジュール(条件変更)してもらい、元本返済を約定の3分の1にしてもらったけど、返済を続けるのが厳しいよ。

多少なら元本返済できると思って中途半端にリスケしちゃったけど、今になって後悔しているよ。利息だけなら払えるから元本ゼロに変更して貰いたい。

リスケの契約を締結したけど、一度決めた条件を変更する事ができるかどうか知りたい。

この記事では、こういった疑問にお答えします。

目次

リスケジュールした条件をさらに変更する事は可能【結論】

新規融資を断られて借入金の返済が厳しくなった時は、金融機関にリスケジュール(返済条件の変更)を依頼し、応諾してもらうことで返済条件を変更してもらう事ができます。

詳しくは別記事の「リスケジュールのやり方【ポイントや依頼の流れを徹底解説】」をどうぞ。

リスケジュールすると基本的に新規融資は難しくなりますので、リスケジュールを依頼する際は極力、元本をゼロに近い数字で依頼するのがベストですが、
たまに、約定弁済の3分の1とか、4分の1を返済するという条件でリスケジュールされている方を見かけます。

例えば、毎月100万円の約定返済をしていた場合、以下のような条件でリスケジュールしているようなケースです。

  • 約定の3分の1 → 毎月33万円(別途、金利支払い)
  • 約定の4分の1 → 毎月25万円(別途、金利支払い)

こういった状況の方から、「リスケジュール中だけど、再度、条件変更してもらう事は可能なのか」というご質問をよく頂きますが、
結論から言うと、一度リスケジュールで決めた条件からさらに返済額を減額する事は可能です。

担当者によっては避けられる場合もあるので注意

再リスケジュールは可能ではあるのですが、担当者によっては再リスケ相談をした際に、面倒くさそうにする方がいます。

金融機関からしたら、リスケジュールはプラスにならない仕事なので、この辺りは致し方ない部分はあります。

これぐらいならまだマシですが、なかには「上に聞いてみないと分からないですが、多分難しいと思いますよ…」と言って、
なるべくやらない方向に持っていこうとする担当者もいます(担当者からしても余計な仕事が増えるだけなので)。

なので、もし、「さらなる条件変更は難しい」と言われても、諦めずに粘り強く交渉するようにしましょう。

我慢して払い続けると資金ショートの可能性も

リスケジュールしてもらったとはいえ、無理して元本返済を続けてもギリギリの資金繰りになってしまい、資金繰りにゆとりがなくなってしまいます。

我慢を続けることによって、以下の支払いに支障をきたすと存続が危ぶまれます。

  • 取引先への支払い
  • 給料の支払い
  • 税金・社会保険料の納付

リスケジュールを応諾した銀行からしても、存続が危ぶまれるような事態に陥ることは望んでいませんから、我慢して返済を続けずに「今のままでは厳しい」と思ったら、担当者に相談するようにしましょう。

減額するには交渉材料となる資料が必要

すでにリスケジュールして貰っているなか、更なる支払い減額交渉を行う際、今の支払いを続ける事が如何に厳しいのかを説明するため、以下の資料を準備しましょう。

  • 資金繰り表(最低でも半年先の資金繰り予定は入れるようにしましょう。)
  • 直近の試算表
  • 借入金一覧表
  • 経営改善計画(前回提出していれば修正したもの)

資金繰り表と試算表、借入金一覧表ぐらいはすぐに用意できると思いますが、経営改善計画は作成に時間がかかると思いますので、最低限、資金繰り表・試算表・借入金一覧表ぐらいは用意してから連絡するようにしましょう。

リスケジュール中の元本を更に減額をしてもらうための説明3つ

資金繰り表や試算表、借入金一覧表の提出と合わせて、さらなる減額が必要な理由を担当者にきちんと説明しましょう。

説明する項目は3つあります。

  • 今の返済額では厳いけど減額して貰うことで資金繰りが回るという説明
  • 金融機関以外の支払いも滞りなく行えるという説明
  • 今後の改善施策についての説明

上記のとおりです。

今の返済額では厳いけど減額して貰うことで資金繰りが回るという説明

銀行の担当者からすると、すでにリスケジュールしているため、「今の返済条件でも十分、資金繰りを回せるのでは?」という考えがありますので、まずは担当者の思い込みを無くす必要があります。

資金繰り表を用意して、以下のような説明をするようにしましょう。

  1. リスケジュールして頂いたとはいえ、毎月の元本返済が厳しい
  2. このままの状態が続くと、他の支払いに支障をきたす恐れがある
  3. 支払いが滞ってしまえば事業継続が困難になる
  4. 再度条件変更して頂く事で、資金繰りが円滑に回るようになる
  5. いったん元本をゼロに変更して頂き、収益の状況を見ながら少しずつ元本返済を増やすという方法を採用して欲しい

概ね、このような説明をすれば納得してもらえます。

金融機関以外の支払いも滞りなく行えるという説明

すでにリスケジュールして貰っているのに、金融機関以外の支払いが遅れてしまっていたり、大きな支払いが発生して資金ショートが確実視されているような場合、今後の事業継続がかなり怪しまれます。

こういった状況で金融機関に再度リスケジュールを依頼しても、「仮に再リスケに応じたとしても、どうせ資金ショートは避けられないのだから、応じる必要はないのでは?」と思われてしまうだけです。

なので、「再度リスケジュールしてもらう事で、金融機関の利息はもちろん、取引先・社員・税金・社会保険料の支払いを円滑に行う事ができるようになる」ということをきちんと説明するようにしましょう。

今後の改善施策についての説明

最初にリスケジュールを依頼した際、銀行に経営改善計画書を提出していると思います。

計画を策定した当初は、多少元本を返済しても資金繰りは円滑に回るという見込みがあったからこそ、元本の一部を返済する計画を立てたのだと思います。

しかし、計画どおり進捗せず、結果的に再度リスケジュールを検討することになったのだと思うのですが、計画が予定通り進捗しなかったのは仕方が無いとして、今後の改善施策についてきちんと説明するようにしましょう。

まとめ

以上、すでにリスケジュール中の事業者がさらなる条件変更は可能か?どうかを解説しました。

基本的に良い顔はされませんが大抵の場合で応じてくれますので、中途半端なリスケジュールをしていまい、元本返済が負担に感じている方は、我慢して支払いを継続しないでメインバンクに相談するといいですよ。

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