つなぎ融資を最短即日で資金調達する方法【法人・個人事業主向け】

つなぎ融資を最短即日で資金調達する方法【法人・個人事業主向け】

一時的に資金不足に陥りそうなので、つなぎ融資を最短即日で資金調達する方法を知りたいです。

本記事では、こういった要望にお答えします。

本記事の内容
  • 最短即日で資金調達可能なつなぎ融資3選
  • つなぎ融資を即日で資金調達するコツ2つ
  • つなぎ融資を最短即日で資金調達する時の注意点3つ
  • つなぎ融資を資金調達する時のよくある質問

なお、本記事の筆者は、2009年から現在まで中小企業の資金繰り改善コンサルタントとして活動しており、年商数百万の個人事業主から年商10億円以上の企業まで、幅広く対応してきました。

こういった経験を元に、本記事では、つなぎ融資を最短即日で資金調達する方法をまとめました。

銀行/公的機関の融資は低金利で大きな金額を調達できるメリットがある一方で、審査に時間がかかり、審査に通っても契約から融資金が口座に着金するまでかなり時間がかかるので、急な資金ニーズに対応できません。

本記事では、最短即日でつなぎ融資を調達できる方法を紹介していきますので、「なる早で資金調達したい」、「調達可能かすぐにでも結果を知りたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

それではさっそく、最短即日で資金調達可能なつなぎ融資3選を紹介していきます。

目次

最短即日で資金調達可能なつなぎ融資3選

最短即日で資金調達可能なつなぎ融資3選は下記のとおりです。

  • ビジネスローン
  • オンラインレンディング
  • ファクタリング

上記のとおり。

ビジネスローン

ビジネスローンの特徴
  • 最短即日融資が可能
  • 融資限度額が500万円~1000万円と大きい

最近のビジネスローンは最短即日融資に対応しているので、すぐにでもつなぎ融資を調達したい方におすすめです。

ちなみに、ビジネスローンは銀行ビジネスローンとノンバンクビジネスローンの2種類ありますが、銀行ビジネスローンは最短即日融資に対応していないので、ノンバンクビジネスローンが現実的な選択肢となります。

詳しくは別記事の「銀行ビジネスローンとノンバンクビジネスローンの違い」をどうぞ。

即日融資対応のビジネスローン3選

スクロールできます
対象調達可能額金利即日入金のデッドライン
法人・個人事業主50万~1,000万円3.1%~18.0%非公開
法人・個人事業主50万~500万円6.0%~17.8%平日14:30までに契約完了
プロミス自営者カードローン個人事業主~300万円6.3%~17.8%非公開

ビジネスローンのメリット・デメリット

ビジネスローンのメリット・デメリットをまとめると下表のとおりです。

メリットデメリット
審査が早い
審査が通りやすい

担保・第三保証人不要

個人事業主でも総量規制の制限を受けない
金利が高い

借入限度額が低い

今後の銀行/公的機関の融資に影響する

やり方を間違えると資金調達できない

オンラインレンディング

オンラインレンディングの特徴
  • 銀行口座やクラウド会計ソフトの取引データを元にAIが審査
  • 取引データを元に審査するため、決算書・確定申告書の提出不要の場合がある

オンラインレンディング(オンライン融資)は、銀行口座の入出金情報や会計データを元にAI(人工知能)が与信モデルを作り、オンライン上で申し込みから契約手続き、融資実行(融資金の振込)までが完結する融資サービスです。

取引データをベースに審査するため、トランザクションレンディング/データレンディングとも呼ばれています。

オンラインレンディングを利用するには銀行口座やクラウド会計ソフトとのデータ連携が必要になるため、データ量が不十分だと審査できない場合があります。

詳しくは別記事の「トランザクションレンディングなら取引データで資金調達可能!」をどうぞ。

即日融資対応のオンラインレンディング2選

即日融資対応のオンラインレンディング2選は下表のとおりです。

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対象調達可能額金利着金日数
法人10万~1,000万円0.9%~14.0%約2営業日
フィンディ法人・個人事業主100万~1000万円2.0%~14.0%約2営業日

即日融資対応として紹介はしていますが、審査自体は最短当日に完了しても実際に着金するのは約2営業日かかるので、ご注意ください。

オンラインレンディングのメリット・デメリット

オンラインレンディングのメリット・デメリットをまとめると下表のとおりです。

メリットデメリット
金利が低め

情報入力の手間が少ない

決算書/確定申告書の提出不要の場合もある
他サービスとの連携が前提

審査は早いが着金が遅い

返済期間が短め

ファクタリング

ファクタリングの特徴
  • 最短即日で資金調達できるサービスが多い
  • 取引先の信用力が高いと審査に通りやすい

ファクタリングは融資ではなく、商取引で発生した売掛債権をファクタリング会社に売却して現金化する資金調達方法です。

詳しくは別記事の「ファクタリングとは?仕組みや特徴、注意点を徹底解説」をどうぞ。

売掛債権を売却して現金化するため売掛がないと資金調達できませんが、売掛があれば当日中に売掛債権を買い取って貰うことも可能です(取引先の信用力が低いと買い取って貰えない場合があります)。

売掛を買い取ってもらう度に手数料がかかるため、融資と比べて資金調達コストは高いですが、金額が大きい売掛債権でも取引先の信用力が高ければ買い取ってもらえるため、売掛の入金を待たずに現金化できます。

最短即日で資金調達可能なファクタリング3選

最短即日で資金調達可能なファクタリング3選は下表のとおりです。

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対象利用可能額手数料審査時間入金スピード
法人・個人事業主10万~5,000万円1〜9.5%最短15分最短30分
法人・個人事業主少額~高額まで柔軟に対応1〜14.8%最短30分最短2時間
法人・個人事業主1万~100万円(初回30万円)10%最短60分最短60分

ファクタリングのメリット・デメリット

ファクタリングのメリット・デメリットをまとめると下表のとおりです。

メリットデメリット
業績・財務内容問わずに利用できる
融資枠を圧迫しない
資金化が早い
手数料が高い
売掛金がないと資金調達できない

以上、最短即日で資金調達可能なつなぎ融資3選でした。続いて、つなぎ融資を即日で資金調達するコツを紹介していきます。

つなぎ融資を即日で資金調達するコツ2つ

つなぎ融資を即日で資金調達するコツは下記2つです。

  • 午前中に申し込む
  • 必要書類を事前に揃えておく

上記のとおり。

午前中に申し込む

即日で資金調達する場合、午前中のうちに申し込みを済ませておきましょう。

午前中に申し込んでおけば15時までに着金する可能性が高くなります。

昼過ぎの申し込みの場合、審査完了から振込処理を行うまで15時を過ぎる可能性が高いです。そうなると翌日以降の着金になるので、午前中に申し込みを済ませておくと安心ですよ。

必要書類を事前に揃えておく

必要書類を事前に準備しておくと申し込みがスムーズです。

必要書類は資金調達方法によって異なりますが、一般的には下表記載の書類が必要となります。

資金調達方法必要書類
ビジネスローン本人確認書類

決算書(法人)

確定申告書(個人事業主)
オンラインレンディング本人確認書類

金額が大きいと決算書(法人)・確定申告書(個人事業主)の提出を求められる可能性あり
ファクタリング本人確認書類

請求書/注文書(取引を証明する書類)
通帳のコピー
決算書

書類を準備しておけば申し込みから審査までスムーズに進みますので、即日で資金調達できる可能性が高くなります。

以上がつなぎ融資を即日で資金調達するコツです。続いて、つなぎ融資を最短即日で資金調達する時の注意点を解説していきます。

つなぎ融資を最短即日で資金調達する時の注意点3つ

つなぎ融資を最短即日で資金調達する時の注意点は下記3つです。

  • 大きな金額を調達するのは難しい
  • 申し込める件数に限りがある
  • 銀行/公的機関と比べて資金調達コストが高い

上記のとおり。

大きな金額を調達するのは難しい

融資で資金調達する場合、即日で大きな金額を調達するのは難しいです。

「当日1千万円の融資を申し込んで、当日中に1千万円の融資が実行される」、ということは期待できません。

絶対不可能とまでは言えませんが、非常に難しいです。

金額が大きいと必要書類が増え、審査に時間がかかるため、即日で資金調達するのは難しいです。

即日融資で調達できる現実的な金額は300万~500万円ぐらいです。

ファクタリングであれば金額が大きくても即日に調達できる可能性あり

ファクタリングであれば、金額が大きくても最短即日で資金調達できる可能性があります。

売掛先(取引先)の信用力次第となりますが、取引先の信用力が高ければ初回申込でも大きな金額を調達できる可能性があります。

申し込める件数に限りがある

融資で資金調達する場合、申し込める件数に限りがあります。

多くても2件までしか申し込めないと考えておいた方がいいです。

3件目以降の申し込みは即審査落ちします。

ビジネスローンとオンラインレンディングの申し込み情報(申し込み日時、申し込み金額)は個人信用情報機関に登録されます。

情報は各ローン会社でチェックできるので、直近で複数申し込んだ形跡があると「よほど資金繰りに困窮している(=リスクが高い)申込者」と判断され、審査に通らなくなります。

そのため、1件ずつ確実に審査に通す必要があります。

詳しくは別記事の「ビジネスローンの複数申し込みはできる?【可能だけど多重に注意】」をどうぞ。

2件申し込みたい場合

2件以上申し込みたい場合、1件目の審査結果が出てから2件目を申し込むといいですよ。

調達できる金額は1件目よりも低くなる可能性が高いですが、1件目の審査に通っていれば、2件目は通りやすいです。

ファクタリングは何件申し込んでもOK

ファクタリングは信用情報とは無関係なので、何件申し込んでもOKです。

1件目で断られたとしても、2件目に申し込んだら審査に通ったということはよくあります。

銀行/公的機関と比べて資金調達コストが高い

最短即日で資金調達する場合、銀行/公的機関からの融資と比べて資金調達コストは高くなります。

資金調達方法資金調達コスト
銀行/公的機関年利:1.5~3.0%
ビジネスローン年利:2~18%
オンラインレンディング年利:1~14%
ファクタリング手数料:6%~18%
[2社間ファクタリングの手数料相場]

特にファクタリングの場合、利用の度に手数料がかかるため、毎月利用するようになると年利換算で100%を超えるので、利用には注意が必要です。

以上がつなぎ融資を最短即日で資金調達する時の注意点です。続いて最後に、つなぎ融資を資金調達する時のよくある質問とその答えを紹介していきます。

つなぎ融資を資金調達する時のよくある質問

つなぎ融資を資金調達する時のよくある質問とその答えは下記のとおりです。

  • ビジネスローンを利用していることが銀行にばれたらどうなりますか?
  • つなぎ融資を調達できなかった場合、何かいい資金繰りの方法はありますか?

上記のとおり。

ビジネスローンを利用していることが銀行にばれたらどうなりますか?

ビジネスローンを利用していることが銀行にばれると、今後の融資は非常に難しくなります。これは、公的機関(日本政策金融公庫、商工中金など)も同じです。

ただし、今回はあくまで「つなぎ融資」なので、数日~数か月間程度ビジネスローンを利用したからといって、今後の銀行融資に悪影響を及ぼすことはありません。

決算書にビジネスローンを利用している痕跡(借入金及び支払利子の内訳書に社名を記載)が残ってしまえば今後の融資に影響しますが、決算の前に完済すれば痕跡は残らないので問題ありません。

つなぎ融資を調達できなかった場合、何かいい資金繰りの方法はありますか?

クレジットカードや法人カードをお持ちであれば、「請求書カード払い」を利用すればお持ちのカードで取引先への支払い、業務委託費・外注費、固定費(家賃)の支払いが可能となるので、つなぎ資金を調達したのと同じ効果を得られます。

利用にあたり3~4%程度の手数料はかかりますが、支払いを最長60日延ばせるので短期的に資金が足りない時に便利なサービスです。

振込名義は御社名で振り込めるので、カードで払っていることは誰にも分かりません(振込名義は自由に設定できます)。

ちなみに、請求書カード払いはいくつかの会社がサービス提供していますが、振込日数が早いサービスを紹介しておきます。

詳しくは別記事の「請求書カード払いサービス4選【取引先への支払いをクレカで後払い】」をどうぞ。

まとめ

以上、つなぎ融資を最短即日で資金調達する方法を解説しました。

最短即日で資金調達したいとお考えの方は、極力、午前中に申し込みを済ませておくと当日中に資金調達できる可能性が高くなります。

また、カードをお持ちの方は「請求書カード払い」を利用すれば支払いを最大60日先延ばしにできるので、資金調達したのと同じ効果を得られます。

時間は限られますので、あらゆる選択肢を検討してみてください。

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