【RPA】UiPath x アスメル メールマガジンの配信作業を自動化。配信システムのログイン、テキストファイルの読み込み、配信設定までをロボット(RPA)で自動化

「メールマガジンを書く」のは誰にも任せることなく全て自分で執筆してきましたが、配信作業はルーチンワークなので、外注さんに原稿を渡し、後の配信作業に全て外注さんにお任せしていました。

執筆した原稿はチャットワークで外注さんに渡して、「お願いします」と伝えるだけで、後は外注さんが配信登録してくれるので、メールマガジンを書いた後は楽ではあるのですが、数年前から「人の手を介さず、ワンクリックで配信できないか…?」という事を常に考えていました。

配信登録作業はメールマガジンを配信する度に起こるルーチンワーク

メールマガジンの配信作業は、執筆した原稿を配信システムに登録し、配信ボタンをクリックするだけというルーチン化された単純作業なので、マニュアルを見れば誰でもできます。

こうしたルーチンワークはロボットの得意分野なので、今回、RPA(Robotic Process Automation)ツールの「UiPath」を使って、メール配信システム(アスメル)のログイン、テキストファイルからメルマガ原稿のコピー、配信システムへ登録・配信という作業を行うロボットを作って自動化してみました。

「アスメル」以外に、「まぐまぐ」と、あともう一つ配信しているシステムがありますが、今回はアスメルだけの解説となります

ロボットを作るため、配信作業の手順をまとめる

ロボットを作る前に作業手順を洗い出してみました。

作業手順

  1. 配信システム(アスメル)にログイン
  2. メールマガジン配信登録ページに移動
  3. メールマガジン件名が記載されたファイルを開き、件名をコピー
  4. 配信システムの件名項目にペースト
  5. メールマガジン本文が記載されたファイルを開き、本文をコピー
  6. 配信システムの本文の項目にペースト
  7. 配信登録(配信日時設定)

こうしてみると本当に単純な作業ではあるのですが、これを3回繰り返すとなると意外と面倒で、15分ぐらい時間を取られます。一日単位で考えればたいした時間ではありませんが、長期的な目線で考えれば、かなりの時間を費やすことになります。

ロボットで自動化してしまえば無駄な時間を無くすことが出来ます。ロボット凄いです!

 

UiPathでメール配信作業を行うロボットを作る流れ

それでは早速、UiPathで配信ロボットをつくってみましょう。

UiPathを立ち上げる

インストールしたUiPathを立ち上げます。立ち上げたら「Continue Free」を選択します。

Blankを選択し、適当な名称のフォルダを作って下さい。

testとかでも何でも良いです。

UiPathの画面の解説

新しいプロジェクトを立ち上がると、UiPathの画面が表示されます。

左側の「アクティビティ」から実際にしたいことを選択して、真ん中の設計画面にドラッグする事により、ロボットを組み立てる事が出来ます。

右側の「プロパティ」でアクティビティの内容を決定します。

アクティビティ

UiPathでは、指定されたWebページからデータを抽出するような処理を格納したブロックや、Webブラウザを立ち上げるという処理そのもののブロックのことを「アクティビティ」と呼んでいます。

「Webブラウザを開き、メール配信システムへログインする」という流れを作る

メール配信システムはウェブブラウザを使うので、最初にブラウザを立ち上げる必要があります。ブラウザ(インターネットエクスプローラー)を開くのは「Open Browser」というアクティビテイです。

①「Open Browser」を中央にドラックし、②入力ボックスにURLを入力します。

“https://1lejend.com/”

URLを入力する際は、ダブルクォーテーション(“”)で囲んで下さい

ここで試しに、ロボットが作動するか確認してみます。メニューにある緑色の三角ボタンか、キーボードの「F5キー」を押して実行してみます。

実行してブラウザが起動し、入力したURLの画面が表示されれば、きちんと作動したということになります。

「配信システムにログイン」するという流れを作る

ブラウザを立ち上げたら、ログインするという操作部分を作ります。ここは、Webレコーディング(ブラウザでの操作を記録してくれる機能)を使った方が楽です。

メニューの[Recording]→[Web]をクリックします。

画面中央にレコーディングメニューが表示されますので、Typeをクリックします

ログイン画面のID入力項目を選択します。

この時、下記のようなダイアログが表示されますが、いったん無視しますので「No」をクリック。

ID入力後、「Enterキー」を押します。

これで、「IDを入力する」という動作を作る事ができました。ここでいったんセーブします。

小まめにセーブされる事をお勧めします。

「Type Password」と「Empty field」の解説

Type password 入力する文字列を表示したくない場合、チェックを入れると入力した文字列が非表示となります。
Empty field 入力を行う項目に文字列が入っていた場合(ブラウザに記憶させている場合)、チェックボックスにチェックを入れると元の文字列を消去した上、入力することができます。

次に、パスワードを入力します。先程と同じように、「Type」をクリックします。

パスワードの項目を選択し、パスワードを入力します。この時、「Type password」にチェックを入力すると、パスワードが非表示となります。

パスワードを入力したら、「Enterキー」を押して、またセーブしておいて下さい。

次に、レコーディング機能の「Click」を使います。

通常、IDとパスワードを入力したら、「ログイン」ボタンを押してログインしますので、その動作を作ります。

「Click」を選択して、ログイン画面の「ログイン」ボタンをクリックします。クリック後はセーブします。

これで、

  1. ブラウザを立ち上げ、ログイン画面を表示させる
  2. ユーザーIDを入力する
  3. パスワードを入力する
  4. ログインボタンをクリックする

という一連の動作を行うロボットができました。

試しに、ブラウザをいったん閉じて、キーボードの「F5キー」を押して実行してみます。人間が操作するよりも何倍も速い速度でログインできました。RPA凄いです(笑)

配信シナリオの選択

アスメルにログインし、配信するシナリオを選択します。レコーディング機能の「Click」で、シナリオ選択をクリックさせるという動作を作ります。

シナリオのカテゴリを選択し、クリックするという動作を作ります。

次に、シナリオを選択します。ここでまた「Click」で、「スポット配信」という項目をクリックするという動作を作ります。

メールマガジン配信の登録画面が表示されます。

この後は、メールの件名とメール本文を入力し、配信ボタンをクリックするという動作を作ります。

テキストファイルをコピーして、ブラウザの入力項目に張り付ける

テキストファイル(メモ帳)を開き、件名とメール本文をコピーするという動作なのですが、本来、テキストファイルが入っているフォルダーを開き、対象のテキストファイルを開き、文章をコピーしてブラウザに張り付ける。という事をしたかったのですが、方法を調べて見つからなかったので、簡易的に次のような方法で対処しました。

「Attach Window」をドラッグし、タスクトレイに常駐させているメモ帳を指定します。

次に、「Indicate window on screen」をクリックします。

アプリを選択する状態になったら、メモ帳を選択します。

これで、メモ帳を開くという動作を作る事ができました。

次に、こメモ帳に書かれているメールマガジンの件名をコピーするという動作を作ります。これは、レコーディング機能の「Send Hotkey」を使います。「Send Hotkey」を使う事によって、Windowsのショートカットキーを使う事が出来ます。

「Type」から「Send Hotkey」を選択します。

①「Ctrl」にチェックを入れ、②「Key」に「a」と入力後、「OK」をクリックします。

Windowsショートカットキーの全選択「Ctrl+a」になります。

全選択した文章をコピーするため、もう一度レコーディング機能の「Type」から「Send Hotkey」を選択します。

①「Ctrl」にチェックを入れ、②「Key」に「c」と入力後、「OK」をクリックします。

Windowsショートカットキーのコピー「Ctrl+c」になります。

これで、件名をコピーするという動作は完了です。

コピーした件名を、アスメルの配信登録画面にある「メール件名」項目にコピーします。

「Attach Window」を中央へドラッグして、「Indicate window on screen」をクリックします。

アプリケーションを選択する状態になったら、ブラウザ全体を選択します。

次に、レコーディング機能の「Type」「Send Hotkey」を選択します。

メール件名を選択し、

①「Ctrl」にチェックを入れ、②「Key」に「v」と入力後、「OK」をクリックします。

Windowsショートカットキーの貼り付け「Ctrl+v」になります。

これで、メモ帳に記載したメールマガジンの件名を、配信システムの「メール件名」入力項目の張り付けるという動作を作る事ができました。

同じ要領でメール本文をコピーして貼り付けるという動作を覚えさせます。

  1. 「Attach Window」をドラッグして「Indicate window on screen」をクリックします
  2. メール本文が記載されているメモ帳を選択します
  3. レコーディング機能の「Send Hotkey」を選択し、「Ctrl+a」の動作を作り、本文を全選択します。
  4. 再度レコーディング機能の「Send Hotkey」を選択し、「Ctrl+c」の動作を作り、本文をコピーします。

件名の部分と全く同じです。保存すると下記のようになります。

次に、コピーした本文を配信システムのメール本文に貼り付けます。

「Attach Window」を中央へドラッグし、「Indicate window on screen」をクリックします。

アプリケーションを選択する状態になったら、ブラウザを選択します。

ブラウザを選択したところでセーブすると、下記のようになります。

コピーした本文を配信システムのメール本文項目に貼り付けます。

レコーディング機能の「Type」「Send Hotkey」を選択します。

配信システムのメール本文を選択し、

①「Ctrl」にチェックを入れ、②「Key」に「v」と入力後、「OK」をクリックします。

Windowsショートカットキーの貼り付け「Ctrl+v」になります。

これでメール本文を配信システムの「メール本文」に張り付ける動作が完了です。

メールマガジンの件名と本文を貼り付け後、配信ボタンを押す

張り付け終わったら、アスメルの場合、確認画面に移動し、テスト配信、配信ボタンという3つの画面移動がありますので、最初の「確認画面へ」ボタンをクリックする動作を作ります。

「set Focus」を使ってClickしたいボタンを選択します。

配信システムの画面の「確認画面へ」を選択します。

「確認画面へ」というボタンが画面の下の方にあってもクリックできるように設定できました。

「set Focus」を使う理由は、クリックしたいボタンがスクロールしないと見えない場所にあるとエラーになってしまうため、「set Focus」を使ってクリックするボタンまで強制的に移動するようにしています(メールが長いとスクロールが必要になる場合があるため)。

次に、「確認画面へ」をクリックする動作を覚えさせます。レコーディング機能の「Click」で、「確認ボタンへ」を選択します。

これで、メールがどんなに長くても、自動で「確認画面へ」ボタンをスクロールし、ボタンクリックするという流れを作る事ができました。

「確認画面へ」ボタンをクリックすると、メール送信前のメール確認画面が表示されます。

先程と同じように「set Focus」を使い、クリックするボタンを選択します。「set Focus」をセットしたら、レコーディング機能の「Click」で「テスト配信」ボタンをクリックする動作を覚えさせます。

セーブすると下記のようになります。

次が最後の手順となり、「予約送信」ボタンをクリックするとメールマガジンが配信されます。

ここではメール本文の確認が無いため「set Focus」は使わずに「予約送信」ボタンのクリックを覚えさせます。

レコーディング機能の「Click」を使って、「予約送信」ボタンのクリックを覚えさせます。これで全ての手順は完了です。

アスメルは配信の日時予約ができますが、今回は使用しません。

実際に動かしてみた

作成したロボットを実際に動かしてみます。人間ではありえない速度で配信作業を行っています。

デスクトップキャプチャーで撮った動作デモを公開する予定だったのですが、モザイクを処理がかなり面倒だったので、iPhoneで撮った動作デモを公開しています。

 

まとめ

仕事するうえで、色々なルーチンワークがあると思いますが、アイデア次第でRPAによる自動化が可能だと思います。

UiPathを使いだして間もないですが、引き続き、色々と研究したいと思います。

気に入っていただけたらシェアお願いします。




集客に強いWordPressを活用してあなたのファンを引き寄せる「Web集客無料メール講座」

 

今なら無料で下記ノウハウが手に入ります。

 

WordPressでビジネスサイトを構築するマニュアル
売り込まなくても楽に売れるWeb集客ノウハウ
あなたの商品・サービスを必要としている人に届ける方法

期間限定2大プレゼント「WordPressでビジネスサイトを構築するマニュアル」&「Web集客無料メール講座」


ABOUTこの記事をかいた人

1977年神奈川県生まれ。コンサルティング会社勤務を経て独立。店舗ビジネスに特化したコンサルティング業務を展開していたが、身近な人の倒産を目の当たりにした事をきっかけに事業再生に目覚め、平成21年5月より、事業再生に参入。全国各地の中小企業の再生業務に関与し、中小企業の事業再生のサポートを行っている。 平成23年8月、M&Aに特化した株式会社クレアークを設立、代表取締役に就任。現在に至る。業務の幅を広げる事により、サポートの幅を広げている