破産して競売にかかり、売れない土地に対する固定資産税の督促。

今回は内輪のネタになるのですが、先日、お昼にあまちゃんを見ながら昼ごはんを食べていたら、役場の徴収課から義父の元へ「滞納している固定資産税を払って欲しい。さもないと強制執行せざるを得ない」という電話がかかって来ました。

この話を聞いたとき、「何を言ってるんだ?アホなのか?」と思いました。

強制執行も何も、競売で売れなかったのだから、そっちで勝手に公売にでも何でもすれば良いのに。まあ、お役所仕事だなあと思いました。

勝手にやらせておけば良いと思ったので、その旨伝えたのですが、こういうところは妙に几帳面なところがあるので、案の定、「役場に話し合いに行く」と言い出しました。

相談に行くのは良い事だと思うのですが、完全にアウェーなので、私が同席した方が良いと思い、「役場なんてどうせ暇だから、家に来てもらえばいいんじゃないですか?私もまだ出掛けないし。」と橋渡ししたのですが、「強制執行」という言葉が効いたらしく、慌てて役場へ相談に行ってました。

きちんと顔を出すのがエライとは思ったのですが、役人嫌いの私と、こういう事に慣れている妻は、「どうせ暇なんだから、家に来て貰えばよかったのに」というような感じでした。

1時間ぐらい経った頃でしょうか、義父が役場から戻ってきました。

何か言われたのか、落ち込んだ様子で帰ってきました。話の内容が気になったので、どのような話し合いをしたのか聞いてました。

なんでも、役場が言うには、

「5年近く固定資産税の支払いが滞っているので、いい加減納めてもらわないと、強制執行をかけるほかありません。悪質な滞納者に対して、役場としては平等に強制執行をかけています。あなたの家だけではありません。」

という常套句を言われたとの事でした。

私のブログを熟読している方や、私の事を知っている方はすでにご存知だと思いますが、義父は2009年に破産しており、土地建物は一ヶ所を除き、競売によって、換価処分が済んでおります。

※特別売却で買い手が全く付かなかった土地があります。

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一ヶ所だけ売れなかった土地がありますが、現在、サービサーに債権譲渡されているので、事実上、所有者でも何でもありません。

それにも関わらず、「あの土地に対しても、法的な所有者はあなたなので、固定資産税は発生しています。」との一点張りなのです。

杓子定規の対応に、義父も頭にきたみたいで、「土地を物納すればいいじゃないか!破産して財産も無いのに、固定資産税がかかるのはおかしいじゃないか。」と怒ったようです。

冷静に考えると、確かに、義父が言う事ももっともだと思います。

固定資産税の滞納は、法律上、物納は認められていませんが、取るものが事実上、そこしか無いのですから、公売などで売払って回収すればいいのに、子供の使いのように、ひたすら「払って欲しい」の一点張りだったそうです。

まあ、強制執行したところでどうという事は無いので、義父には「預金ぐらいしか取るものが無いですから、タンス預金にすればいいんじゃないですか?」と伝えておきました。

「光熱費の引き落としができなくなるから困る」と言ってましたが、「引き落としがかからなければ支払い用紙が届くだけだから、別にいいんじゃないですか?」という説明をしたら安心したようで、早速、ATMにお金を下ろしに行ってました。

仮に、差押えがあったとしても、別に大した事では無いですし、差押えされたところで話のネタが増えるだけです。

差押え、強制執行、言葉の響きは物々しいかもしれませが、実際、どうなるのか?という部分を押さえておけば、必要以上に恐れる必要もありませんし、困るような事もほとんどありません。

封書で紙切れが届くだけですから、必要以上にビビる必要はありません。

こういった事も、知っているのと知らないのでは、雲泥の差が出てきます。

知っていれば、軽く受け流せますし、知らなければ、勝手に想像を膨らませて、「大変な事になる」と騒いだり、家族に当り散らすようになってしまいます。

無知が原因で家族に当たっても、それはお門違いというものです。

「○○が払えなかったらどうなるのか?」という事を全て知ってしまえば、怖いものもありませんし、心にゆとりもできます。

若干、話がそれてしまいましたが、、、とりあえず、督促の話を聞いているとお役所仕事って感じですよね。

年金暮らしの人を相手に、「滞納した固定資産税を払って欲しい」と時間をかけて説得したところで、何の意味があるのか、一ミリも理解できないです。

さっさと公売にかければ良いのに。
時効を中断させようと必死なのか。。。
この件も、暇な時に呼び出して聞いてみますね。

この話の続きに興味がある方は以下の記事をご覧ください。

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