「銀行融資を断られた!」謝絶理由を教えてくれない理由と融資を断る原因を解説

資金調達
  • 銀行に融資を依頼したら断られたよ。「なぜ断られたのか」、担当者に聞いても頑なに教えてくれないよ。なんで謝絶理由を教えてくれないのか、理由を知りたいよ。
  • 銀行が融資を断る要因は何なのか、今後のために知っておきたいよ。

この記事では、こういった疑問にお答えします。

銀行が融資の謝絶理由を教えてくれない2つの理由

銀行に新規融資の相談をして断られた時、「なぜ断られたのか?」原因を教えてもらいたいと思った事はありませんか?

断られた原因さえ分かれば改善のポイントが分かりますので、謝絶理由を知りたいところだと思いますが、
基本的にどこの銀行も融資の謝絶理由を教えてくれず、担当者に「総合的に勘案した結果…」と濁されて終わります。

 

なぜ、銀行は具体的な謝絶理由を教えてくれないのでしょうか。

その理由は2つあります。

  • 審査基準が外部に漏れる可能性があるから
  • 食い下がって来られても困るから

上記のとおりです。

審査基準が外部に漏れる可能性があるから

銀行の融資審査はおおむね共通点はあるものの、細かい部分は各銀行間で別々に運用されています。

そのため、経験のある方もいるかもしれませんが、以下のような事が良く起こります。

  • A銀行 → 断られた
  • B銀行 → 〇百万までならOK
  • C銀行 → 当行に一本化するなら真水を1千万円出しても良い

なぜ、このような違いが出てくるのかは、銀行によって審査基準が異なるので分かりませんが、謝絶理由を教えてしまうと審査基準が外部に流出する可能性が出てきます。

そのため、銀行は謝絶理由を細かく伝えるようなことはしないのです。

食い下がって来られても困るから

銀行融資を断られたというのは、基本的な前提として本店の稟議を経て「断ってきた」という事になりますから、一度謝絶が決定した稟議が覆るような事は殆どありません(全く無い訳ではありません)。

謝絶は決定事項なのに謝絶理由を教えたら「じゃあ、ここが良くなれば(改善されれば)融資して貰える可能性が出てくるのですね!」と勘違いする人も当然出てきます。

すでに謝絶が確定しているのに、あれこれ相談されたり追加で資料を用意されても、担当者はどうすることもできません。

そのため、謝絶理由を教えないのです。

 

銀行が融資を謝絶する原因7選

銀行は謝絶理由を教えてくれませんが、銀行が融資を断る理由は次の7つのうちいずれかに該当している可能性があります。

  • 数字が悪い
  • 返済が遅れている、遅れたことがある
  • 税金、社会保険料を滞納している
  • 前回、融資受けてから間もない
  • 税務申告をしていない
  • 粉飾の疑い、あるいは粉飾している
  • 経営者個人の信用情報が悪い

上記のとおりです。

数字(定量面)が悪い

基本的に、数字が悪いと銀行から融資を受ける事はできません。
銀行融資は定量データで8割決まると言われています。

定量データとは、数値で表されたデータの事で、主に決算書(貸借対照表、損益計算書等)の数字の事を言います。

つまり、決算の数字が悪いと殆どの場合で断られるという事になります。

具体的にどこの数字が悪いと断られるのか?という疑問があると思いますので、銀行員がよくチェックするポイントを3つご紹介します。

  • キャッシュフロー(税引き後利益+減価償却)
  • 債務償還年数(借入金÷キャッシュフロー=10年以下が望ましい)
  • 債務超過かどうか(ただし、程度にもよります)

上記のとおりです。

キャッシュフロー(税引き後利益+減価償却)

キャッシュフローは企業の償還能力が如実に表れる数字なので、キャッシュフローは真っ先に確認されます。

キャッシュフローがゼロもしくはマイナスだと、銀行からすると「返済財源が無いから融資できない」という判断が働きます。

 

決算が赤字だと銀行融資は諦めるしかない?可能性はあるし他の選択肢もある」でも解説しているとおり、赤字を補填できる資産を会社・経営者が持っていれば融資を検討してもらえますが、赤字を補填できる資産がないとほぼ不可能です。

債務償還年数(借入金 ÷ キャッシュフロー = 債務償還年数)

「債務償還年数」とは、企業が有利子負債(借入金)を全額返済できるまでに何年かかるのか?という指標のことをいいます。

債務償還年数が10年を超えると、銀行は新規融資に対してかなり消極的になります。

具体的な目安については「【銀行融資】借入上限額の目安はどうすれば分かるの?指標を3つ紹介【借入可能な目安がわかる】」をどうぞ。

債務超過かどうか(ただし、程度にもよります)

【銀行融資】債務超過でも新規融資を受けることはできる?【状況次第】」でも解説しているとおり、銀行は新規融資に対して消極的になります。

債務超過の程度にもよりますが、債務超過状態を解消するのに1~2年程度で解消できるという状態であれば、融資してくれる可能性は残されていますが、3年以上かかるような場合、新規融資は非常に難しいものとなります。

 

ちなみに、債務超過の解消方法について詳しく知りたい方は、「債務超過を解消するにはどうすれば良い?負債を時価評価する事で早期解消が可能」をどうぞ。

返済が遅れている、遅れたことがある

今現在、借入金の返済が遅れている状態であれば、当然、融資は断られます。また、過去に返済が一度でも遅れたことがあるような場合、銀行融資は難しくなります。

とはいえ、返済遅れについては「過去に返済が遅れたからNG」という訳ではありません。遅れた時の対応や、その後の返済状態によって左右されます。

以下のような対応をしておくと印象が良いですが、そうでない場合、新規融資に対して消極的になります。

  • 遅れた時の対応:返済日の前日までに連絡している → 好印象
  • その後の返済状況:遅れたのは1度だけで、それ以降は一度も遅れたことが無い → 好印象

税金、社会保険料を滞納している

税金、社会保険料を滞納している場合、銀行融資は基本的にはNGです。

ただ、滞納の解消の目途が経っているような場合、以下のような条件付きで融資を受ける事ができるケースはあります。

  • 新規融資を出すのでその資金で全額完納して下さい(残った資金を運転資金に使ってOK)
  • 完納した時点で〇百万円融資します

詳しくは「【銀行融資】税金・社会保険料を滞納したら借入できない?【プロパー以外なら可能】」をどうぞ。

前回、融資受けてから間もない

例えば、2~3カ月前に融資を受けているのに、さらに新規融資のお願いをするケース。

こうした新規融資のお願いは資料を見るまでも無く、「〇カ月前に融資したばかりじゃないですか~。」と言われて断られます。

せめて、半年ぐらい時間を空けてから相談するようにしましょう。

税務申告をしていない

申告期限が到来しているのにもかかわらず、税務申告をしていない状態で新規融資のお願いをすると「税務申告を行ってからまた相談して下さい。」と断られます。

無申告で融資を受ける事はできませんので、税務申告は必ずしておきましょう。

粉飾の疑い、あるいは粉飾している

決算を粉飾していると、当然、新規融資はNGとなります。

そればかりか、既存の融資まで「返済せよ」と引き上げにかかってくるので、粉飾だけはNGです。

粉飾決算の入口は「ちょっとだけ」で始まり、バレる時はちょっとどころではないケースが殆ど」でも解説しているとおり、粉飾がバレると新規融資はもちろん、今後の銀行融資はNGとなり、詐欺罪として刑事告訴の対象にもなりかねませんので、粉飾だけはNGです。

また、粉飾の疑いをもたれないよう、普段の決算処理も常に気を付けましょう。

もし疑われたら、きちんと説明ができるよう、決算処理の内容をきちんと把握しておきましょう。

経営者の個人信用情報が悪い

経営者の個人信用情報が悪いと新規融資を断られる事があります。

個人信用情報とは、クレジットカードや各種ローン、消費者金融などの利用状況に関する情報のことを言います。

普通に利用している分には問題ありませんが、以下のような状態になると個人信用情報が悪いと判断されます。

  • 支払い状態が悪い:延滞・遅延がある、若しくは常態化している
  • 消費者金融の利用履歴がある:金利の高い金に手を出している
  • 短期間にカードローンや消費者金融に何度も申込んでいる:俗に言う「申し込みブラック」

いずれも、経営者個人の資金繰りの状態が良ければこういった事は起こりませんから、銀行に個人信用情報を確認された時に、こういった状態になっていると新規融資はNGとなります。

 

ちなみに、以下の記事でも解説していますが、銀行は必ずしも経営者の個人信用情報を確認する訳ではありません。

【銀行融資】代表者の個人信用情報がブラックでも事業資金の融資を受けることはできる?
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まとめ

以上、銀行に新規融資を相談して融資を断られた時の謝絶理由を教えてくれない理由と、銀行が融資を断る原因について解説しました。

おわり。

 

 

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