設立1年未満でも作れる法人カード6選【決算書不要で作れる】

設立1年未満でも作れる法人カード6選【決算書不要で作れる】

設立1年未満の会社や個人事業主でも作れる法人カードを探しています。

決算もまだなので、決算書不要で作れる法人カードがあれば教えて欲しいです。

本記事では、こういった要望にお答えします。

本記事の内容
  • 設立1年未満で作れる法人カードの特徴4つ
  • 設立してすぐに法人カードを作るメリット4つ
  • 設立1年未満でも作れる法人カード6選
  • 設立1年未満で法人カードを作る時のよくある質問

なお、本記事の筆者は、2009年から現在まで中小企業の資金繰り改善コンサルタントとして活動しており、年商数百万の個人事業主から年商10億円以上の企業まで、幅広く対応してきました。

こういった経験をもとに、本記事では、会社設立1年未満でも作れる法人カードの情報をまとめました。

法人カードは審査が厳しいイメージがありますが、最近は設立1年未満の会社でも作れる法人カードがいくつか出てきています。

法人カードがあれば必要経費をカードで払えるようになるので、立替えや仮払いなどの経費精算の手間をはぶけるので会計処理が楽になります。また、経費の支払いを後払いにできるので資金繰り的にも楽になります。

メリットが大きいので、1枚は作っておくと便利ですよ。

本記事では、設立1年未満で作れる法人カード6選をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

それでは、まずは設立1年未満で作れる法人カードの特徴から解説していきます。

目次

設立1年未満で作れる法人カードの特徴4つ

設立1年未満で作れる法人カードの特徴は下記4つです。

  • 本人確認書類だけで作れる
  • 個人クレジットカードよりも利用限度額が高い
  • 審査対象は代表者個人
  • 従業員向けに追加カードを発行できる

上記のとおり。

本人確認書類だけで作れる

法人カードは申し込みの際に登記簿謄本や決算書(個人事業主は確定申告書・収支内訳書)などの書類を提出する必要がありますが、設立1年未満で作れる法人カードは本人確認書類だけで作れます。

決算書の提出不要なので、会社設立直後でも法人カードを作れます。

個人クレジットカードのような感覚で申し込めるので、書類を揃える手間なくカードを作れます。

個人クレジットカードより利用限度額が高い

法人カードは個人クレジットカードと比べて利用限度額が高いです。

個人クレジットカード法人カード
利用限度額~100万円~500万円
分割・リボ払い可能不可
※一部、可能なカードあり

個人クレジットカードの場合、一般カードであれば利用限度額は10万円~100万円程度ですが、法人カードは一般カードでも利用限度額が300万円を超えるものもあります。

法人カードは基本的に分割やリボ払いができませんが(一部、対応可能なカードあり)、経費や仕入れの支払いなど、個人よりも利用機会が多いので、利用限度額が高いのは大きな魅力です。

審査対象は代表者個人

設立1年未満で作れる法人カードは会社の経営状況よりも、代表者個人の信用情報が審査されます。

チェックされる項目は下記のとおりです。

  • クレジットカードやローンの利用状況(過去の利用実績や支払遅延・延滞の有無)
  • 事故情報(多重申し込みの有無、強制解約、債務整理など)

長年、支払遅延や延滞を起こすことなくクレジットカードを利用している方は審査に有利です。

金融事故を起こした過去がある方や現在ブラックリストに登録されている方は審査通過は絶望的となります。

従業員向けに追加カードを発行できる

法人カードは従業員向けに追加カードを発行できるものが多いです。

追加カードの利用分はメインのカードと本カードと一括清算となるため、従業員の立替払いや経費精算が不要になります。

利用明細には追加カードの利用分は区分して表示されるため、従業員の経費使用状況を一元管理できます。

以上が設立1年未満で作れる法人カードの特徴です。続いて、設立してすぐに法人カードを作るメリットを紹介していきます。

設立してすぐに法人カードを作るメリット4つ

設立してすぐに法人カードを作るメリットは下記4つです。

  • 経費精算/会計処理の手間をはぶける
  • 支払いを後払いできるので資金繰りが楽になる
  • ポイントが貯まり経費削減につながる
  • ビジネスに特化した付帯サービスがある

上記のとおり。

経費精算/会計処理の手間をはぶける

法人カードがあると、細かい経費精算や会計処理の手間を省けるので、ものすごく楽です。

特に、

  • 事務用品費
  • 書籍代
  • 打ち合わせ代(お茶代)
  • 交通費
  • 宿泊費

などの細かい経費は、現金でを払うと一件ずつ仕訳作業を行うことになるので、経費精算がものすごく面倒になります。

領収書を確認しながら会計ソフトに数字を打ち込むため、事務負担が大きいです。

法人カードで経費を支払えば、支払い情報はデータ化されるため、入力の手間を省けますし、入力ミスもなくなります。

クラウド会計ソフトを使えば、法人カードの利用データをワンクリックで転記できます。仕訳も自動なので楽です。

「法人カードがなくても個人クレジットカードで払えばいいのでは」とお考えの方もいると思いますが、個人クレジットカードを使うと、経費精算時に仮払いの仕訳が必要になります。

簿記が得意で仕訳が苦にならなければいいですが、そうでなければ面倒なので、最初から個人の支払いと会社の支払いを分けておいた方が会計処理は楽になりますよ。

支払いを後払いできるので資金繰りが楽になる

法人カードがあれば経費の支払いを後払いできるので、資金繰りが楽になります。

資金繰りの基本は売掛金は1日でも早く回収して、買掛金や経費の支払いは1日でも遅くすることです。

これまで現金で払っていた経費を法人カードで払えば、経費の支払いを遅らせることができます。

また、最近は取引先からの請求書や事務所家賃などをカードで払える「請求書カード払い」というサービスも出てきているので、カードを使ってあらゆる経費支払いを後払いできます。

支払いを後払いにすることで、資金繰りは楽になります。

ポイント・マイルが貯まり経費削減につながる

法人カードは個人クレジットカードと比べてポイント・マイルの還元率は低いですが、決済利用額が大きい分、ポイント・マイルが貯まりやすいです。

貯まったポイントやマイルは、

  • 経費の支払いの一部に充てる
  • 消耗品の購入に使用する
  • 航空券の購入やホテルの宿泊

などで利用すれば、経費削減につながります。

どうせ払うなら、現金で払うよりもカードで払った方が断然お得ですよ。

ポイント利用分は経費として計上できない点にご注意ください。

付帯サービスを活用できる

法人カードを作るとビジネス向けの付帯サービスを利用できます。

  • レンタカーの割引
  • 事務用品の割引購入(Amazon、アスクル、ビックカメラなど)
  • クラウドサービス(会計ソフト、メールサーバーなど)の割引利用
  • レンタルオフィスの割引利用
  • 宅配サービスの割引利用
  • 出張費の削減や接待
  • 社員の福利厚生

など、利用できるサービスはカードによって異なりますが、カードを作るとこれらの附帯サービスを利用できるようになります。

また、カード附帯サービスとは別に、VISAやMastercardなどの国際ブランドの付帯サービスも利用できるようになります。

国際ブランドの附帯サービスの一例は下表のとおりです。

VISA ビジネスオファーMastercard ビジネス・アシスト
Google Workspaceのビジネススタータープランが月額$3で利用できる

マネーフォワードクラウド確定申告が3か月無料

レンタルオフィス「サーブコープ」の割引

電子署名サービス「DocuSign」の年間プランを最大$240割引

バーチャル経理アシスタント10%割引
経費精算システム「経費Bank」の導入費無料

じゃらん限定の宿泊プランでポイントの追加付与
JTBの「LAPITA」でイベント・ツアー優待

定額制レンタルプリンター「スリホ」の利用料20%OFF

福利厚生サービス「ベネフィット・ワン」の入会金無料

カード附帯サービスと国際ブランドの付帯サービスをダブルで利用できるので、法人カードを作るメリットは大きいです。

以上が設立してすぐに法人カードを作るメリットです。続いて、設立1年未満でも作れる法人カード6選を紹介していきます。

設立1年未満でも作れる法人カード6選

設立1年目でも作れる法人カード6選は下記のとおりです。

  • セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エクスプレス
  • 三井住友カード ビジネスオーナーズ
  • JCB CARD
  • NTTファイナンス Bizカード レギュラー
  • FASIOビジネスカード
  • freee Mastercard

上記のとおり。

セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エクスプレス

セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、決算書・登記簿謄本不要で作れる法人カードです。

公式サイト

年会費永年無料で、追加カードは9名分まで無料で作れます。

おすすめポイント
  • 年会費永年無料
  • 新規入会特典あり
  • 決算書・登記簿謄本不要
  • 法人口座がなくても作れる
  • 追加カードは9名分まで無料
カード名セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス
申し込み対象法人代表者、個人事業主
カード利用枠30万円~500万円
年会費(初年度 / 2年目以降)無料 / 無料
ポイント還元率0.5%
国際ブランドAmerican Express
ETCカード年会費無料
ETCカード発行可能枚数5枚まで(全て無料)

公式サイト

三井住友カード ビジネスオーナーズ

三井住友カード ビジネスオーナーズは、決算書・登記簿謄本不要で作れる法人カードです。

公式サイト

年会費永年無料で、パートナーカード(追加カード)を最大18枚まで申し込めます。

なお、通常は利用額の0.5%ポイント還元ですが、個人向けの三井住友カードとの2枚持ちで最大1.5%還元されます。

おすすめポイント
  • 個人向けの三井住友カードとの2枚持ちで最大1.5%のポイント還元(特定加盟店利用時)
  • 新規入会特典あり
  • 決算書・登記簿謄本不要
  • 法人口座がなくても作れる
  • パートナーカードは最大18枚まで申し込める
カード名三井住友カード ビジネスオーナーズ
申し込み対象法人代表者、個人事業主
カード利用枠~500万円
年会費(初年度 / 2年目以降)無料 / 無料
ポイント還元率0.5%~1.5%
国際ブランドVisa、Mastercard
ETCカード年会費無料(前年度に一度も利用がないと、年会費550円)
ETCカード発行可能枚数1枚(19枚追加可能:要追加法人カード)

公式サイト

JCB CARD Biz

JCB CARD Bizは、決算書・登記簿謄本不要で作れる法人カードです。

公式サイト

初年度の年会費は無料ですが、追加カードは発行できません。

おすすめポイント
  • 初年度の年会費無料
  • 新規入会特典あり
  • 決算書・登記簿謄本不要
  • 法人口座がなくても作れる
カード名JCB CARD Biz
申し込み対象法人代表者、個人事業主
カード利用枠一般:10~100万円
ゴールド:50~300万円
年会費(初年度 / 2年目以降)一般:無料 / 1,375円(税込)
ゴールド:無料 / 11,000円(税込)
ポイント還元率0.5~1.0%
国際ブランドJCB
ETCカード年会費無料
ETCカード発行可能枚数1枚

公式サイト

NTTファイナンス Bizカード レギュラー

NTTファイナンス Bizカード レギュラーは、決算書不要で作れる法人カードです。

公式サイト

個人事業主はオンラインで申し込めますが、法人は郵送での申し込みとなります。

年会費永年無料で作れますが、法人で申し込む場合、登記簿謄本(6か月以内に発行)と法人口座が必要になります。

おすすめポイント
  • 年会費永年無料
  • 新規入会特典あり
  • 決算書不要(登記簿謄本は必要)
カード名NTTファイナンス Bizカード レギュラー
申し込み対象法人代表者、個人事業主
カード利用枠40万円~80万円
年会費(初年度 / 2年目以降)無料 / 無料
ポイント還元率1.0%
国際ブランドVISA
ETCカード年会費550円
ETCカード発行可能枚数1枚

公式サイト

FASIOビジネスカード

FASIOビジネスカードは、決算書・登記簿謄本不要で作れる法人カードです。

公式サイト

年会費永年無料(スタンダード)で、追加カード4枚まで無料で作れます。

なお、法人で申し込む場合、法人口座が必要になります。

おすすめポイント
  • 年会費永年無料
  • 新規入会特典あり
  • 決算書・登記簿謄本不要
カード名FASIOビジネスカード
申し込み対象法人代表者、個人事業主
カード利用枠10万円~200万円
[スタンダード・ゴールド共通]
年会費(初年度 / 2年目以降)スタンダード:無料 / 無料
ゴールド:無料 / 2,200円(税込)
ポイント還元率0.25%~0.5%
国際ブランドMastercard
ETCカード年会費無料
ETCカード発行可能枚数1枚

freee Mastercard

freee Mastercardは、決算書・登記簿謄本不要で作れる法人カードです。

公式サイト

年会費永年無料で、追加カード(従業員カード)は最大3枚まで申し込めます。

会計ソフトfreee(フリー)を利用していると、カードの利用限度額の審査が有利になり、他のカードと比べて短期間で限度額アップが期待できます。

おすすめポイント
  • 年会費永年無料
  • 新規入会特典あり
  • 決算書・登記簿謄本不要
  • 法人口座がなくても作れる
カード名freee Mastercard
申し込み対象法人代表者、個人事業主
カード利用枠10〜500万円
年会費(初年度 / 2年目以降)無料 / 無料
ポイント還元率
国際ブランドMastercard
ETCカード年会費無料
ETCカード発行可能枚数1枚

公式サイト

以上、設立1年未満でも作れる法人カード6選でした。最後に、設立1年未満で法人カードを作る時のよくある質問とその答えを紹介していきます。

設立1年未満で法人カードを作る時のよくある質問

設立1年未満で法人カードを作る時のよくある質問とその答えは下記のとおりです。

  • バーチャルオフィスでも法人カードは作れますか?

上記のとおり。

バーチャルオフィスでも法人カードは作れますか?

法人・個人事業主共に、バーチャルオフィスの住所でも法人カードの申し込み・作成は可能です。

カードによっては代表者の自宅で受け取れます。

ただし、一部のクレジットカード会社では、バーチャルオフィスの住所で申し込むと審査に通らない可能性があるので、
心配な方はバーチャルオフィスの住所でも申し込めるのか、事前に問い合わせて確認しておくといいですよ。

固定電話が無くても法人カードは作れますか?

基本的には作れます。

設立1年未満で作れる法人カードの審査対象は代表者個人です。会社の経営状況を審査されません(事業実態の有無は確認されます)。

したがって、固定電話がなくても携帯電話番号や、IP電話番号で審査に通る場合がほとんどです。

もちろん、固定電話があるに越したことはありませんが、最近は固定電話の利用率が減少していることもあり、重要度は低くなっています。

ホームページはあった方がいいですか?

無くても問題ありません。

ただ、事業実態の証明にはなりますので「万全を期して申し込みたい」という方は、作っておいた方がいですよ。

法人口座がなくても法人カードを作れますか?

設立1年未満で作れるカードの多くは、法人口座がなくてもカードは作れます(一部、法人口座が必要なカードもあります)。

個人事業主の方は、個人口座で作れます(屋号の口座不要です)。

法人口座不要で作れるカードは多いですが、ビジネスを行ううえで法人口座は必要になりますので、最寄りの銀行で早めに作っておきましょう。

また、ネット専業銀行の法人口座もあると便利ですので、1つは作っておくといいですよ。

ちなみに、下記記事でデビット機能付きのネット専業銀行を紹介していますので、興味がありましたらぜひどうぞ。

まとめ

以上、設立1年未満でも作れる法人カード6選でした。

おわり。

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