トランザクションレンディングなら取引データで資金調達可能!サービス比較、仕組みを解説

「トランザクションレンディング」ってよく聞くけど、どのような仕組みなのかな?

融資の審査にAI(人工知能)を活用しているみたいだから審査は早いみたいだけど、どれぐらいの金額が融資可能なのか知りたい。

トランザクションレンディングのサービス提供している会社や、融資の条件等を詳しく知りたい。

この記事では、こういった疑問にお答えします。

目次

トランザクション・レンディングとは

トランザクションレンディング(Transaction Lending) とは、プラットフォームを運営する事業者(ECモール、ネット決済代行、クラウド会計ソフト等)が持っている取引データ(売上実績)を元に、AI(人工知能)が審査を行い、融資をする仕組みのことをいいます。

取引データ(売上実績)という客観的なデータを元にして「利率」と「貸出限度額」を判断するため、決算書の提出を必要としない場合が殆どです(決算書の提出を求めてくる事業者もあります)。

そのため、融資審査期間が非常に短いのが特徴です。

ちなみに、「トランザクションレンディング」の言葉の意味は以下のとおりです。

  • トランザクション(Transaction)= 処理、売買
  • レンディング(Lending)= 貸し出し、融資

プラットフォーム運営事業者がサービス提供している

トランザクションレンディングはプラットフォーム運営事業者がプラットフォームを利用する企業・個人事業主に対して行なう融資です。

代表的なプラットフォームは下記のとおりです。

  • ECモール:楽天、Amazon、MakeShop(メークショップ)、STORERS(ストアーズ)、カラーミーショップ
  • ネット決済代行システム:PayPal、Coiney、Square、GMOイプシロン 、ゼウス
  • クラウド会計ソフト:弥生会計

上記のほかにも、「トランザクションレンディングのサービス比較」という項目で紹介している、「レンディング・ワン」のように、プラットフォームと銀行が提携してサービスを提供している事業者もあります。

ちなみに、以下の記事でネット決済代行システムの「PayPal」の詳しい解説をしていますので、参考にして下さい。

ネット決済代行システムの「Coiney」は以下の記事でも紹介していますので、是非どうぞ。

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トランザクションレンディングと一般的な融資の違い

一般的な法人向け融資は、決算書の提出や来店による面談が必要となり、審査にも時間がかかります。

トランザクションレンディングは、プラットフォーム利用時に蓄積された取引データを元に、どれぐらい売上があるのか、売上の伸び率はどうか、顧客の評価はどうかというデータをもとに、AIが審査を行います。

ちなみに、以下の記事でAI融資について解説していますが、トランザクションレンディングの大枠はAI融資という事になります。

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トランザクションレンディングのメリット3つ

トランザクションレンディングのメリットは下記3つです。

  • 審査が早い
  • 決算書などの書類が不要
  • 無担保・無保証

上記のとおりです。

審査が早い

トランザクション・レンディングは一般的な銀行融資と比べると審査が非常に速いです。

最短で申し込み当日に審査結果が出る場合が殆どなので、急な資金ニーズに対応できます。

決算書などの書類が不要

トランザクションレンディングは、取引データという客観的なデータをすでに保有・把握しているため、融資の申込時に決算書の提出を必要としていない事が殆どです。そのため、資料を作成・揃える必要はありません。

銀行に融資を申し込む際、決算書や試算表、資金繰り表等の提出を求められたりしますが、トランザクションレンディングはこれらの資料を必要としません。そのため、書類関係の手間は大幅に削減されます。

無担保・無保証

トランザクションレンディングは無担保・無保証です。日々蓄積されていく取引データは信頼性が高いため、対象企業の正当な評価が実現できます。

そのため、担保や保証人に頼らない融資を実現できるのです。

融資を行う貸し手側にも有利なトランザクションレンディング

トランザクションレンディングは融資を行う貸し手側にもメリットがあります。それは、日々蓄積されていく取引データが実質的な担保となり、日々の売上から融資額の返済が行われるからです。

貸し手は常に融資先の売上をモニタリングできるため、返済遅延が発生した場合、売上から回収する事ができるので、回収不能になる恐れが非常に低いです。仕組み的に、売掛金担保融資に近いですね。

ちなみに、以下の記事で売掛金担保融資の詳しい解説をしていますので、参考にして下さい。

トランザクションレンディングのデメリット2つ

トランザクションレンディングのデメリットは下記2つです。

  • 金利が高い
  • プラットフォームを利用していないと申し込めない

上記のとおりです。

金利が高い

銀行や政府系金融機関の借入と比較すると、トランザクションレンディングは若干金利が高いです。

プラットフォームを利用していないと申し込めない

プラットフォームを利用していないとトランザクションレンディングは申し込めません。

そのため、プラットフォームを利用せず、集客からシステム構築まで全て自社で行なっているような企業は、プラットフォームへの参加・利用を検討する必要があります。

また、会計ソフトもインストール(スタンドアロン)型の会計ソフトを使用しているようであれば、クラウド会計ソフトに乗り換える検討も必要になります。

トランザクションレンディングのサービス比較表

トランザクションレンディングのサービスを比較してまとめました。

サービス名限度額借入利率審査期間担保・保証人決算書
楽天スーパービジネスローン3,000万円1.5% ~ 15.0%最短翌日※1 原則不要必要(2期分)
dayta(デイタ)3,000万円1.9%~7.9%最短当日不要不要
GMOイプシロン トランザクションレンディング5,000万円3.5%~12.0%最短5営業日不要不要(例外有)
GMO-PG トランザクションレンディング3,000万円2.0%~15.0%最短3営業日不要不要

法人の場合は代表者の連帯保証が必要な場合があります。

まとめ

以上、取引データを担保に融資を行うトランザクションレンディングについて解説しました。

AIを活用した融資は少額融資が殆どですが、トランザクションレンディングはAI融資と比べると金額が大きいものがあります。GMO-PG(ペイメントゲートウェイ)トランザクションレンディングは最大2億円です。

サービス提供事業者も増加傾向にあり、また、地方銀行もプラットフォーム事業者と提携し、トランザクショレンディングに参入してきています。

今のところ、少額融資はAI審査、大型融資は人の審査という棲み分けができていますが、近い将来、大型融資もAIによる審査にとって代わる時代が来るかもしれませんね。

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