銀行にリスケを依頼したら断られた!約定返済するしかない?【原因と対処法を解説】

資金繰り
  • 銀行に新規融資を断られて、このままだと約定返済は難しいからリスケジュールを依頼したら「リスケジュールはできません」と断られたよ…。
  • このまま約定返済を続けていたら100%資金ショートするよ…
  • ネットで調べると、「今時、リスケジュールは簡単にできる」といった情報が出てくるけど、なんでウチだけ断られるのかな?
  • どうしたら銀行にリスケジュールを応諾してもらえるのか教えて欲しいよ。

この記事では、こういった疑問にお答えします。

リスケジュールは昔と比べて簡単だけど、たまに断られるケースがある

現在のリスケジュール環境は、「中小企業金融円滑化法」という時限立法が施行される以前(平成21年12月4日より前)と比較すると、雲泥の差があります。

中小企業金融円滑化法が施行される前は、銀行にリスケジュールを依頼しようものなら「ふざけるな!」と罵声を浴びせられたり、「経営者失格」と罵られる事がよく見られました。

 

現在はどうなのかというと、銀行にリスケジュールをお願いしても対応は優しく、しかも余程の事がない限り、一回電話連絡を入れるだけでリスケジュールの方向で話が進む場合が殆どなので、数年前と比較すると対応に雲泥の差があります。

しかし、たまにではありますが、銀行にリスケジュールをお願いしても断られる事があります。

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銀行がリスケジュールを断るパターンは2つ

  • いったんはリスケジュールを断っておいて、後で応諾するパターン
  • 債務者企業に対して厳しい条件を提示し、債務者が断ったらリスケを拒否するパターン

上記のとおりです。

いったんはリスケジュールを断っておいて、後で応諾するパターン

実務上、最も多いのがこのパターンです。

銀行にリスケジュールを依頼すると、とりあえず一度は断られるのですが、試算表や資金繰り表、借入金一覧表のを提出して、
「このまま新規融資が出なければリスケジュールしない限り資金ショートします」というように、現状をきちんと説明すると、リスケジュールする方向に話が進むようになります。

 

この時、銀行から「経営改善計画書」を提出するよう言われることが殆どなので、予め作成しておくようにしましょう。

債務者企業に対して厳しい条件を提示し、債務者が断ったらリスケを拒否するパターン

リスケジュールを依頼してきた債務者企業に対して不利な条件を提示して、
企業が銀行の要求を断ると「リスケジュールに応じられない」と断るパターンです。

  • 追加担保の要求 → 経営者の自宅・本社屋・工場を担保に入れさせて欲しい
  • 金利上昇の圧力 → リスケジュール応諾の条件として金利を〇%上げさせて欲しい
  • 一部元本返済の要求 → 「約定の〇分の1」、あるいは「毎月〇十万円は元本返済して欲しい」という要求
  • 短期貸付の返済要求 → 長期はリスケジュールしても良いが、短期は約束通り返済して欲しい

債務者企業にとって悪い条件を提示してくる銀行は今でもたまに見かけます。

 

銀行がリスケジュールを断る主な理由は4つ

  • 借りてすぐにリスケジュールを依頼した場合
  • 返済する金額の割合が平等ではない場合
  • 担当者が面倒くさがっている
  • 経営改善の見込みがない場合

上記のとおりです。

借りてすぐにリスケジュールを依頼した場合

新規融資を受けてあまり時間が経っていないのにリスケジュールを依頼すると、リスケジュールを断られる場合が殆どです。

 

新規融資を受けてから半年ぐらい経っているのであれば問題ありませんが、「【銀行融資】借入してすぐにリスケジュールを依頼しても大丈夫?返済期間の目安を解説」でも解説しているとおり、
融資を受けてから一度も返済していない、あるいは1度しか返済していないのにリスケジュールを依頼すると、銀行と揉めることになります。

こうなるとリスケジュールどころの話ではなくなる可能性もありますので、借入してすぐにリスケジュールを依頼しないよう注意しましょう。

 

なお、新規融資を受けてから2回ぐらい返済していれば銀行の対応も軟化しますので、借りてすぐにリスケジュールしなければならない状況に陥ってしまった場合、最低でも2回は返済するようにしましょう。

返済する金額の割合が平等ではない場合

複数の金融機関から融資を受けている場合、全行一律同じ条件でリスケジュールを実行する必要があります。

例えば、A銀行との付き合いが長く、過去に色々支援してくれたからといって、A銀行だけしばらくの間返済して、B・C銀行だけリスケジュールするという事はできません。

  • A銀行 → 半年間約定返済して、半年後にリスケジュール
  • B銀行 → 翌月からリスケジュールを実行
  • C銀行 → 翌月からリスケジュールを実行

ちなみに、こういった返済を実行しようとする、B・C銀行のいずれかから「債権者平等の原則に反する」とクレームがきます。

リスケジュールは全行一律同条件が基本です。

担当者が面倒くさがっている

リスケジュールは金融機関の担当者からするとプラスにならない仕事です。

新規の融資案件であれば、担当者の営業成績にも反映されますので、担当者もやる気を出してくれますが、
リスケジュールの手続きは営業成績にプラスにならないのに、本部に稟議を上げるための書類を準備する必要があるので、担当者からすると面倒な仕事です。

例えば、新規融資の案件と、リスケジュール案件がほぼ同時に来てしまった場合、担当者の立場からしたら新規融資の案件に集中したいのは間違いありません。

このように、担当者の都合で断られる事もあります。

経営改善の見込みがない場合

銀行にリスケジュールを依頼する際、経営改善計画書の提出を求められます。

経営改善計画書を提出することで、会社としては今後、どのように経営改善に取り組み、どのように利益を増やし、今後、どのように元本を返済していくのか?ということを銀行に説明していく事になるのですが、
経営改善の見込みが全く無いと判断されると、リスケジュールを断られることがあります。

経営改善の見込みが立たないということは、事業を続ければ続ける程、赤字が流出し、会社の資産は事業を続ければ続ける程、減少するという事を意味します。

会社の資産が減少してしまえば銀行は回収がより困難になりますので、リスケジュールで元本返済を猶予するよりも、資産が減少する前に回収した方が早いと判断されることがあるのです。

 

銀行にリスケジュールを断られた時の対処方法

最後に、銀行にリスケジュールを断られたときの対処方法を2つ解説します。

  • 粘り強く交渉する
  • 実際に返済をストップする

上記のとおりです。

粘り強く交渉する

銀行にリスケジュールを依頼した際に断られてしまっても、「お願いしてもダメだった」と諦めず、粘り強く交渉しましょう。

本記事の「いったんはリスケジュールを断っておいて、後で応諾するパターン」でも解説しているとおり、銀行にリスケジュールを依頼すると、いったんは断る事がよくありますので、断られても諦めずに粘り強く交渉しましょう。

実際に返済をストップする

何回お願いしても、リスケジュールの話をなかなか進めてくれないような場合、実際に支払いをストップして交渉しましょう。

銀行にリスケジュールを依頼するということは、資金繰りが厳しいからこそお願いしているのだと思いますが、
銀行からすると、返済日にきちんと引き落としがかかっていれば、「資金繰りが厳しいと言っていても、返済する余力がまだ残っている」と思うわけです。

このように思われてしまっては、リスケジュールの手続きが後回しにされてしまいますので、実際に返済を止めて「本当に資金繰りが厳しい」という事をアピールするようにしましょう。

 

まとめ

以上、銀行にリスケジュールを依頼したら断られた時の原因や対処法等について解説しました。

おわり。

 

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