最近、ファクタリングで苦しんでいる方からの相談が増えてきている件

2016年の夏ごろから、ファクタリングで苦しんでいる方からのご相談が増加傾向にあります。

ファクタリングとは、売掛債権を第三者である専門会社が買い取る取引を言います。

よくあるご相談ケース

ご相談者様から寄せられるご相談ケースは次のようなケースが殆どです。

  1. 売掛金がすぐに現金化するという事に利便性を感じ、利用するようになった。
  2. しかし、ファクタリング手数料が高いため、粗利益の殆どが手数料で無くなってしまう。
  3. 粗利益が殆ど無くなってしまうため、毎月、販管費の分だけマイナスになってしまう。
  4. ファクタリングを止めたいが、返済資金が無いため、今止めてしまうとファクタリング会社に返済ができなくなる。
  5. 返済できなくなれば、取引先に通知が行ってしまい、取引停止の可能性が出てくる。
  6. 取引停止は困るので、利益が出なくなる事を我慢して仕方無しにファクタリングを利用する事になってしまっている。
  7. 止めれるのもならすぐにやめたいが、現実問題、止めたくても止められない…。

といったものです。

売掛金を早期に現金化できるファクタリングは銀行融資が難しい企業からしたらとても魅力的だと思いますが、基本的に手数料が安くないので、利用に際しては慎重に検討された方が良いです。

 

あまりに手数料が高いようであれば、利用しないという選択も。

ファクタリングを利用するかしないかの判断は、手数料次第にならざるを得ないのですが、あまりに手数料が高いようでしたら、利用しないという選択肢もあります。特に、買取手数料が20%を超えるようなファクタリングになると、事業を続ければ続けるほど赤字になるケースが殆どですから、こうしたケースでは利用しない方が良いです。

粗利率が高く、ファクタリングを利用しても販管費を賄えるのであれば、利用しても良いかと思いますが、そうでない場合、自身の首を絞めるだけなので、利用するのは止めた方が良いです。

買取手数料、利用期間、自社の粗利率を元に考慮した方が良い

一応言っておきますが、ファクタリングを否定している訳ではありません。売掛が早期に回収できますし、それ以外にも便利な使い方がありますので、(あまり大々的には言えませんが…。)ファクタリングそのものを否定している訳ではありません。

また、仕事柄、私もご相談者さまにファクタリング業者さんを紹介する事もありますので(手数料20%のファクタリングはさすがに紹介できないです)ファクタリングを否定する事はありません。

でも、正直言って、10%を超える手数料のファクタリングに手を付けてしまうのは、自殺行為だと思います。事業の粗利率が30%~50%あるのであれば、利用するのも良いかと思いますが、粗利率20%前後、若しくはそれ以下となると、正直、「止めた方が良い」としか言いようがありません。

1ヶ月だけ、若しくは2~3ヶ月の間だけ等、短期的な利用であればまだ良いですが、毎月、常に売掛を買い取ってもらうよな状態にになると、棺桶に片足どころか、蓋棺(がいかん)一歩手前の状態まで追い込まれるので(棺に蓋をすること)もし、どうしても利用したいという事でしたら、本当に短期的な利用に限って申し込まれる事をお勧めします。

 

ちなみに、私のところへファクタリング会社から営業が来ることがありますが、「買取手数料は何%ですか?」と聞いて、「当社は20%です」と言われたら、「20%ですか。なるほど。う~ん、紹介は難しいかもしれませんね…。」と、やんわりお断りしています。

粗利を食いつぶすようなファイナンスを紹介するのは「倒産回避」というスタンスと矛盾してしまうので、買取手数料を10%を超えるような会社を紹介するのは、さすがに気が引けます。

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ABOUTこの記事をかいた人

1977年神奈川県生まれ。コンサルティング会社勤務を経て独立。店舗ビジネスに特化したコンサルティング業務を展開していたが、身近な人の倒産を目の当たりにした事をきっかけに事業再生に目覚め、平成21年5月より、事業再生に参入。全国各地の中小企業の再生業務に関与し、中小企業の事業再生のサポートを行っている。
平成23年8月、M&Aに特化した株式会社クレアークを設立、代表取締役に就任。現在に至る。業務の幅を広げる事により、サポートの幅を広げている