返済ができず、債権者から執拗に催促を受けている。どうすればよいのか?

最近、債権者の対応に困っている方からの相談が若干増えてきたので、基本的な考え方をお話させて頂きたいと思います。

けっこう似たような質問が重複するので、今現在対応に悩んでいる方や、近い将来対峙する事になりそうだ。という方の参考になれば幸いです。

業績が回復し、儲けまくっている人は興味の無い話かもしれませんので、そのような方は、次の記事をお待ち下さいね!

債権者は回収のためなら息を吐くように嘘をつく

「債権者」と一括りに言っても、回収の方針は一律ではありません。ものすごく親身にこちらの事情を考慮し、無理のない支払いに抑えてくれ、支払い以外の面でも協力してくれる債権者が存在する一方、回収のために息を吐くかの如く、自然に、全く悪びれることなく、嘘をついて回収を図ろうとする債権者がいます。

どのような嘘かというと、よく聞く嘘のフレーズとして、

  1. 返済してくれないと訴訟を起こすことになる、そうなると仕事どころではなくなりますよ
  2. 一生、死ぬまで請求が行くことになりますよ
  3. 今月払ってくれないと一括で請求する事になる。そうなると差押えしかありませんよ!
  4. 社長、この先大変な事になりますよ!(これは嘘とは違いますが、何をもって「大変」なのか、よく分からないです。)

というのが最も多くあげられます。

こういったしょうもない嘘に惑わされ、神経をすり減らしても生産性が下がる一方なので、基本的には無視してもらいたいのですが、免疫の無い方が債権者にこのような事を言われたら、額面どおりに受けとってしまい、「この先どうしたらよいのか…」等と真に受けてしまうケースが多々ありますので、なぜ、無視しても大丈夫なのか、私なりに解説したいと思います。

よくある嘘の解説

返済してくれないと訴訟を起こすことになる、そうなると仕事どころではなくなりますよ

債権者の言う通り、返済ができなくなると訴訟を起こされることはもちろんあります。でも、それが原因で仕事が手につかなくなるぐらい、債務者の身の回りが慌ただしくなるような事は一切ありませんので、これはタダの脅し文句に過ぎません。

始めて経験する方は、訴状が届いて数日は「この先どうなるのか…」等と、不安に感じてしまう場合も当然あると思いますが、判決が出て、支払命令書が届いたとしても、無い袖はどう頑張っても振りようがありません。何も持っていなければ取られるものが何もないのですから、悩む意味が全くありません。

ですから、訴訟を起こされたからといっても、別に気にする必要など無いのです。

仕事柄、返済に行き詰り、債権者から訴訟を起こされたという方のご相談が少なくありませんが、「訴訟が原因で仕事がどころではなくなった。」というケースは1人として見たことがありません。

不安に駆られて寝つきが悪くなってしまったという方はいるかもしれませんが、仕事が手につかなくなるぐらいガクブルになってしまったという方は、今まで見聞きした事が無いです。

一生死ぬまで請求が行くことになりますよ

一生死ぬまで請求というのは、現実的とは言えません。もちろん、債務者が死ぬまで請求しようと思えばできなくはないですが(返せ返せと言い続ける事はできると思います)、そもそも論として、借金には時効がありますから、時効が到来し、時効の援用をして時効が完成したら負債は消滅します。

請求された時に払う意思表示をしたり、一部でも払ってしまったら債務を認めたことになりますので、当然、請求され続ける事になりますが、5年(商事債権)、若しくは10年(民事)無視し続ければ時効になりますから、一生涯死ぬまで負債を背負う。という事は基本的にはあり得ません。

今月払ってくれないと一括で請求する事になる。そうなると差押えしかありませんよ!

債務者の無知につけこみ、「差押え」というフレーズを多用してくる債権者は確かにいますが、実際、差押えを実行するかというと、なかなか実行されないケースが殆どです。もちろん、負債の額にもよりますが、基本的に「差押えますよ!」と言ってくる債権者は何もしないケースが多いです。

本気で差押えようと思ったら、債務者に気付かれないよう、水面下で動くのが通常です。わざわざ「これから差押えの準備に入る」等と手の内をさらすアホな債権者は普通はいません。なので、この手の債権者に「差押えしますよ」と言われたら、「やるやる詐欺みたいだな~」と、思っていれば良いです。

なぜ、差押えすると言い続けて、実際はやらないのか

差押えって口では簡単に言えますが、債務者の資産を差押えるのに時間と費用がかかる割には、回収できるかどうかが分からないので、やらない場合が殆どです。

銀行口座を押さえる場合を例にしますと、一口に「銀行口座を差押える」と言っても、①差押えの対象となる銀行口座の特定、②訴訟を起こす、③債務名義を取得して強制執行。というものすごく面倒なステップを踏む訳です。

この、面倒なステップを踏んで、差押えを実行したとしても、口座にお金が入ってなければ不発に終わります。まともな思考を持った方であれば、訴訟を起こされた時点で口座から預金を全額引き下ろしてしまいます。そうなると、差押えは不発で終わります。債権者もそんなに暇ではないので、「差押えますよ!」と言いつつも、実際はやらないケースが殆どなのです。

社長、この先大変な事になりますよ!

この脅し文句については、申し訳ないです。私もうまく解説できません。何をもって「大変」なのか、私自身、理解できないからです。

恐らく、単純に不安をあおり、少しでも返済させるように話を持って行きたいだけだと思うのですが、大変になるような事はまずありません。もちろん、この先、借りにくくなる事は間違いありませんが、普通に生きていくうえで、不都合になるような事はありません。

 

まとめ

債権者から執拗に催促を受けても、焦らずに、落ち着いて、債権者が何と言ってきているのか、冷静に聞いてみて下さい。そこで違和感を覚えたり、「何だか分からないけど、腑に落ちない部分があるな?」と感じたら、その直感は正しい場合が殆どです。

返済ができないというバツの悪さもあり、債権者から執拗に催促を受けると精神的に消耗すると思いますが、いつかは慣れるので、そんな事はいちいち気にせず、「儲けてやる」という気概だけは忘れないで下さい。

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ABOUTこの記事をかいた人

1977年神奈川県生まれ。コンサルティング会社勤務を経て独立。店舗ビジネスに特化したコンサルティング業務を展開していたが、身近な人の倒産を目の当たりにした事をきっかけに事業再生に目覚め、平成21年5月より、事業再生に参入。全国各地の中小企業の再生業務に関与し、中小企業の事業再生のサポートを行っている。 平成23年8月、M&Aに特化した株式会社クレアークを設立、代表取締役に就任。現在に至る。業務の幅を広げる事により、サポートの幅を広げている