金融機関のスタンスは一律では無い事が多いので、スタンスの見極めが重要!

ご相談者様からコンサルティングの依頼を受ける前に、

「この先どうやって進めていけば良いのか?」
「どのような再生手法が最もベストなのか?」

という質問をよく頂きます。

 

取引行のスタンスが分かっていれば即答する事もできるのですが、基本、何の情報も無いところからのスタートとなるので、(取引行のスタンスが全く分からない状態)この時点で回答するのは非常に難しいです。

そこで、まずは取引行のスタンスを見極める必要がでてきます。

 

というのも、よくあるのが「取引銀行」を一括りにして考えている方が少なくないのですが、一口に「取引銀行」と言っても、対応や考え方が異なるケースが殆どです。

例えば、あなたの会社が「A銀行」、「B銀行」、「C銀行」の3行と取引しているとします。

3行が同じスタンスで対応をしてくれれば再生スキームの実行も楽になるのですが、基本的にそのようになるケースは稀で、殆どのケースで、銀行のスタンスはバラバラだったりします。

リスケジュール程度であれば、横並びで対応してくれますが、債務処理が絡むとそうはいかないです。金融機関の規模や債務の保全率、融資金額の大小等、様々な要因に左右されます。

 

よくあるケース

クライアント様と金融機関に訪問すると、こんなやり取りを目の当たりにします。

A銀行
リスケジュール中でも手形割引でカバーするから、なんとか会社を立て直してほしい。
B銀行
ウチは別にさっさとバルク(債権譲渡)に出しても良い。今後の経営計画とか持って来られても面倒だし、正直、なんでもいいです。
C銀行
ウチは数百万しか出してないし、保証付だから、A銀行さんとB銀行さんの方針が決まったら結果だけ教えて下さい。

とまあ、基本バラバラです(笑)

 

1行とだけ取引していれば話は早いのですが、取引行が複数あると、各金融機関の言い分が色々と出てくるので調整に時間がかかったりします。

ですから、一番最初に、取引金融機関がクライアント様の企業をどのように見ているのか?という事をある程度ヒアリングした後に再生計画のたたき台を作り、出来上がったたたき台をメインバンクにぶつけ、そこから徐々に調整していく。という作業を行う必要があります。

これが意外と時間かかるのです。。。

 

冒頭に
「この先はどうやって進めていけば良いのか?」
「どのような再生手法が最もベストなのか?」

とよく聞かれるとお伝えしましたが、即答が難しい理由がこういう事なんです。

 

対象企業の情報収集、計画書作成で2ヶ月ぐらいの時間はかかります。

そこから、出来上がった計画を金融機関に見てもらい、他行さんとすり合わせていくことになるのですが、担当の方とアポイントを取るだけで1~2週間かかるケースはザラです。

今回の例のように取引行が3行もあると、アポを取るだけでもけっこう時間がかかります。

 

担当の方とアポを取った後、次のような流れになるので、計画作成した後も時間がかかります。

  1. 取引行と打ち合わせをする
  2. 計画を提案し、検討して貰う
  3. 後日ダメ出しを食らうので、計画を修正し、再検討してもらう
  4. 他行さんと徐々にすり合わせていく

上記の流れだけでも2~3ヶ月かかるケースがあります。
※不動産の売却がからむともっと長くなることも。

 

早く解決したい。
早く方向性を決めたい。

という気持ちは理解できますが、早くできるケースって、意外と少なかったりするのです。

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ABOUTこの記事をかいた人

1977年神奈川県生まれ。コンサルティング会社勤務を経て独立。店舗ビジネスに特化したコンサルティング業務を展開していたが、身近な人の倒産を目の当たりにした事をきっかけに事業再生に目覚め、平成21年5月より、事業再生に参入。全国各地の中小企業の再生業務に関与し、中小企業の事業再生のサポートを行っている。
平成23年8月、M&Aに特化した株式会社クレアークを設立、代表取締役に就任。現在に至る。業務の幅を広げる事により、サポートの幅を広げている