法人向けビジネスローンおすすめ6選【即日・低金利で資金調達】
法人向けのビジネスローンを比較検討したいので、おすすめを教えて欲しいです。
本記事では、こういった要望にお答えします。
- 法人向けビジネスローンの選び方5つ
- 法人向けビジネスローンおすすめ6選
- 法人向けビジネスローンを利用する時のよくある質問
なお、本記事の筆者は、2009年から現在まで中小企業の資金繰り改善コンサルタントとして活動しており、年商数百万の個人事業主から年商10億円以上の企業まで、幅広く対応してきました。
こういった経験をもとに、本記事では、法人向けビジネスローンの情報をまとめました。
法人向けビジネスローンの選び方からはじまり、相談に来られたお客様に実際に案内しているおすすめなビジネスローンなど、ビジネスローン選びに必要な情報をまとめていますので、ビジネスローンの利用を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
最初に、ビジネスローンの選び方から解説していきます。
法人向けビジネスローンの選び方5つ
法人向けビジネスローンの選び方は下記5つです。
- 金融機関の種類から選ぶ
- 金利の低さ
- 借入限度額
- 融資実行までの早さ
- 申し込み条件
上記のとおり。
金融機関の種類から選ぶ
ビジネスローンを提供している金融機関は下表のとおり4つあります。
ビジネスローンを提供している金融機関 | 金利 [相場] | 審査の日数 | 審査 | 借入限度額 |
---|---|---|---|---|
銀行 | 低め [1%~14.0%前後] | 遅い 数日~2週間程度 | 厳しい | 1,000万円以上 |
信販・クレジットカード会社 | 高め [5.0〜18.0%] | 早い 最短即日~3日程度 | 普通 | 300万~1,000万円 |
消費者金融 | 高め [5.0〜18.0%] | 早い 最短即日~3日程度 | 普通 | 300万~1,000万円 |
ビジネスローン専門会社 | 高め [5.0〜18.0%] | 早い 最短即日~3日程度 | 甘め | 300万~1,000万円 |
資金調達をどの程度急いているかにもよりますが、お急ぎでなければ銀行系のビジネスローンから申し込まれることをおすすめします。
理由は、2件目以降のビジネスローンの申し込みに影響するからです。
例えば、初めてビジネスローンを利用する方が最初にビジネスローン専門会社を利用してしまうと、他の選択肢が無くなる可能性が出てきます。
最初に申し込んだのが銀行ビジネスローンであれば、追加でビジネスローンを利用する際に、信販や消費者金融のビジネスローンを利用できる可能性がありますが、最初に申し込んだのがビジネスローン専門会社だと、2件目以降の選択肢がビジネスローン専門会社のみとなってしまいます。
お急ぎであれば仕方がないですが、そこまで急いでなければ、銀行系から申し込んだ方が無難です。
銀行系のビジネスローンに申し込んで、審査落ちしたら信販・クレジット系、消費者金融系のビジネスローンに申し込むといいですよ。
金利の低さ
前項の項目と理由は似ていますが、金利の相場別にビジネスローンを選ぶといいですよ。
特に初めてビジネスローンを利用される方は、金利に着目してください。
理由は2つあります。
- 返済の負担が軽減するから
- 後々の申し込みに影響するから
返済の負担が軽減するから
ビジネスローンは銀行融資と比べて金利が高いので、利益率を圧迫する要因になります。
金利の低いビジネスローンを利用することで、返済の負担は軽減します。
後々の申し込みに影響するから
初めてビジネスローンを申し込む方がいきない金利の高いビジネスローンに申し込むと、2件目、3件目の申し込みは難しくなります。特に銀行系のビジネスは絶望的になりますのでご注意ください。
理由は、いきなり金利の高いビジネスローンに申し込むと、ローン会社から「金利の高いところを利用しなければならないほど資金繰りに窮しているのでは?」とみなされるからです。
こうなると他に選択肢が無くなるので資金調達を急いでなければ、なるべく金利の低いビジネスローンに申し込むといいですよ。
金利の低いビジネスローンに審査落ちしたら、徐々に金利の高いビジネスローンに申し込むといいですよ。
借入限度額
借入限度額はビジネスローンによって異なりますが、希望している調達額よりも大きな限度額を設定している商品を選びましょう。
例えば、400万円必要な場合、なるべく1件の申し込みで満額調達できるよう、借入上限額が500万円もしくは1,000万円に設定されているビジネスローンに申し込むべきです。
希望金額より借入上限額が低いビジネスローンに申し込むと、満額調達できても2件目を検討することになります。1件目よりも2件目の申し込みは難易度が上がりますので、なるべく1件の申し込みで済むよう、希望金額よりも借入限度額が大きいビジネスローンを検討するといいですよ。
融資実行までの早さ
即日融資を希望している場合、即日融資対応のビジネスローンを選ぶ必要があります。
即日融資は必要はないけど、なるべくなら早めに資金調達したい場合、審査が早めのビジネスローンを検討するといいですよ。
申し込み条件
ビジネスローンの申し込み条件はローン会社によってまちまちです。
設立間もない法人でも申し込めるビジネスローンもあれば、設立2年以上(2期以上の決算)という条件を設けているビジネスローンもあります。
また、最近のビジネスローンは保証人不要が多いですが、なかには「原則、代表者の連帯保証が必要」といった条件を設けているビジネスローンもありますので、申し込み条件をよく確認したうえで、検討するといいですよ。
以上がビジネスローンの選び方となります。続いて、法人向けビジネスローンのおすすめを紹介していきます。
法人向けビジネスローンおすすめ6選
法人向けビジネスローンのおすすめは下記6つです。
- AGビジネスサポート
- GMOあおぞらネット銀行「あんしんワイド」
- 住信SBIネット銀行「dayta」
- オリックスVIPローンカードBUSINESS
- PayPay銀行ビジネスローン
- Carent(キャレント)
上記のとおり。
AGビジネスサポート
AGビジネスサポートは、最短即日融資が可能なビジネスローンです。最大1,000万円までの借入が可能です。AGビジネスサポート株式会社がサービス提供しています。
公式サイト AGビジネスサポート
審査も早く、最短即日融資も可能なので、急な資金ニーズにも対応できます。大手消費者金融のグループ会社なので安心です。提携ATMは、セブン銀行、アイフル、東京スター銀行(借入のみ)の3社で、24時間365日借入・返済が可能です。
- 最短即日融資が可能
- 最大1,000万円という高額な資金調達が可能
融資対象者 | 法人、個人事業主 |
---|---|
融資限度額 | 50万~1,000万円 |
金利 | 3.1%~18.0% |
融資スピード | 最短即日 |
返済期間 | 元利均等返済:最長5年(60回以内) 元金一括返済:最長1年(12回以内) |
担保 | 不要 |
保証人 | 原則不要[法人は代表者の連帯保証が必要] |
公式サイト AGビジネスサポート
GMOあおぞらネット銀行「あんしんワイド」
GMOあおぞらネット銀行の「あんしんワイド」は、最大1,000万円の融資が可能な融資枠型のビジネスローンです。融資枠型なので、枠内であれば何時でも何度でも借入できます。
公式サイト 【GMOあおぞらネット銀行 あんしんワイド】
申し込みから融資実行までネットで完結するので来店不要で利用できます。
- 申し込みから融資実行まで最短2営業日
- 決算書・事業計画書不要
- 創業初期や前年度赤字でも利用できる
- 最大1,000万円という高額な資金調達が可能
融資対象者 | 法人 |
---|---|
融資限度額 | 10万~1,000万円 |
金利 | 0.9%~14.0% |
融資スピード | 最短2営業日 |
返済期間 | 約定返済:借入残高の5% 随時返済:一部若しくは自由返済 |
担保 | 不要 |
保証人 | 不要 |
公式サイト 【GMOあおぞらネット銀行 あんしんワイド】
住信SBIネット銀行「dayta」
住信SBIネット銀行の「dayta」は、日々の取引データをもとに借入条件を毎月自動でお知らせしてくれる、トランザクションレンディング型のビジネスローンです。最大3,000万円の融資が可能です。
公式サイト 住信SBIネット銀行「dayta」
日々の取引データをもとに審査するため、決算書や面談不要で申し込めます。
住信SBIネット銀行を利用していることが前提になるので、すぐにでも資金調達したい方には向かないですが、何かあった時のセーフティネットとして口座を開設しておくと心強いですよ。
口座開設は「【住信SBIネット銀行】
- 申し込みから融資実行まで最短当日
- 決算書・事業計画書不要
- 日々の取引データをもとに審査
- 最大1,000万円という高額な資金調達が可能
融資対象者 | 法人(借入条件のお知らせを受け取った方) |
---|---|
融資限度額 | 50万~3,000万円 |
金利 | 1.999%~7.999% |
融資スピード | 最短当日 |
返済期間 | 元金均等分割返済:最長13か月未満(12回) |
担保 | 不要 |
保証人 | 不要 |
公式サイト 住信SBIネット銀行「dayta」
オリックスVIPローンカードBUSINESS
オリックスVIPローンカードBUSINESSは、最短即日融資が可能なローンカード型ビジネスローンです。最大500万円までの借入が可能です。オリックスクレジット株式会社がサービス提供しています。
公式サイト オリックスVIPローンカードBUSINESS
午前中にWebで申し込みを行えば午後には審査結果が分かり、当日融資を実行してくれるため、急な資金ニーズにも対応できます。コンビニATM(セブンイレブン・ローソン・ファミリーマート)で24時間365日、借入・返済できるので使い勝手が良いです。
- 最短即日融資が可能
- 最大500万円の資金調達が可能
融資対象者 | 法人の代表者、個人事業主(業歴1年以上) |
---|---|
融資限度額 | 50万~500万円 |
金利 | 6.00%~17.80% |
融資スピード | 最短当日 |
返済期間 | リボルビング払い:利用内容による 元金一括返済:28日~61日 |
担保 | 不要 |
保証人 | 不要 |
公式サイト オリックスVIPローンカードBUSINESS
PayPay銀行ビジネスローン
PayPay銀行ビジネスローンは、最大1,000万円の融資が可能な融資枠型のビジネスローンです。融資枠型なので、枠内であれば何時でも何度でも借入できます。
提携ATMが多く、大手コンビニ3社のATMであれば、手数料無料の入出金が可能です。
公式サイト PayPay銀行ビジネスローン
PayPay銀行に口座を開設していれば最短翌営業日には審査結果が分かり、審査後すぐに利用できます。口座開設していない方は口座開設とビジネスローンの申し込みを同時に行う必要があるため、申し込みに時間がかかります。
ですので、PayPay銀行の口座をお持ちでない方は、「PayPay銀行 ビジネスアカウント」で先に口座を開設しておくといいですよ。
- 最短翌営業日に融資可能
- 決算書不要で申し込める(審査の過程で必要になる場合あり)
- 最大1,000万円の資金調達が可能
融資対象者 | 法人(2期以上)、個人事業主 |
---|---|
融資限度額 | 10万~1,000万円 |
金利 | 1.80%~13.80% |
融資スピード | 最短翌営業日 |
返済期間 | リボルビング払い:利用内容による |
担保 | 不要 |
保証人 | 不要[法人代表者の連帯保証が必要] |
公式サイト PayPay銀行ビジネスローン
Carent(キャレント)
Carent(キャレント)は、最短当日融資(14時までの手続き完了の場合)が可能なビジネスローンです。最大500万円までの借入が可能です。株式会社IPGファイナンシャルソリューションズがサービス提供しています。
公式サイト キャレント
来店不要で最短当日融資が可能です。借入は銀行振込で実行され、返済方法は振込と振替(三菱UFJ銀行)の2つから選択できます。
- 最短当日に融資可能
- 赤字決算でも柔軟に対応
- 創業間もない法人でも検討可(事業計画、収支計画、資金計画などの書類が必要)
- 最大500万円の資金調達が可能
融資対象者 | 法人 |
---|---|
融資限度額 | 1万~500万円 |
金利 | 7.80%~18.00% |
融資スピード | 最短当日 |
返済期間 | 元金均等返済方式:最長120か月 |
担保 | 不要 |
保証人 | 不要 |
公式サイト キャレント
以上が法人向けビジネスローンのおすすめです。続いて最後に、法人向けビジネスローンを利用する時のよくある質問とその答えを紹介していきます。
法人向けビジネスローンを利用する時のよくある質問
ビジネスローンを利用する時のよくある質問とその答えは下記のとおりです。
- 審査の甘いビジネスローンはありますか?
- 複数のビジネスローンを同時に申し込んでも大丈夫ですか?
- 設立したばかりでも利用できますか?
- 赤字決算でも利用できますか?
上記のとおり。
審査の甘いビジネスローンはありますか?
ビジネスローン専門会社のビジネスローンは銀行系や信販・クレジットカード系に比べて審査が甘めだと言われています。
とはいえ、他の選択肢を検討する前にビジネスローン専門会社を利用するのはおすすめしません。
「金融機関の種類から選ぶ」という項目でも解説しているとおり、初めて利用する方がいきなりビジネスローン専門会社を利用すると、銀行系や信販・クレジット系、消費者金融系などの選択肢がなくなるからです。
確実に審査に通したいということであればビジネスローン専門会社でもいいですが、そうでなければ審査が厳しめの銀行系、もしくは少し審査条件が緩めの信販・クレジット系や消費者金融系などから検討した方がいいですよ。
複数のビジネスローンを同時に申し込んでも大丈夫ですか?
複数のビジネスローンに同時に申し込むのは避けるべきです。
ビジネスローンを申し込んだ情報は個人信用情報機関に登録されますので、申し込みがあった時に情報開示すれば、直近で申し込んだ履歴が表示されます。
同時期/短期間に複数申し込んだ場合、信用情報を開示したビジネスローン会社に、
- 余程資金繰りに窮しているのでは?
- まとめて借りて飛ばそうとしているのでは?
などと判断されてしまいます。
1~2件に留めていれば審査に通ったところ、全て通らなくなるので、複数のビジネスローンを同時に申し込むのは避けるべきです。
設立したばかりでも利用できますか?
ビジネスローンによって融資対象は、
- 設立間もない法人
- 設立してから一定期間経過した法人(2期以上など)
などまちまちです。
設立したばかりの状態でビジネスローンの利用を検討している場合は、ビジネスローンの申込条件をきちんと確認しておきましょう
赤字決算でも利用できますか?
赤字決算は「返済原資が無い」と判断されやすいため、基本的には難しいですが、赤字決算でも利用できるビジネスローンはあります。
ちなみに赤字決算で申し込む場合、赤字の程度や内容にもよりますが、
- 償却前利益が黒字の場合
- 設備投資が原因で赤字になっている場合
などであれば、事業自体に利益を出す力があると判断されやすいので、赤字決算でも融資を受けられる可能性があります。
詳しくは別記事の「赤字でも融資可能なビジネスローン」をどうぞ。
まとめ
以上、法人向けビジネスローンおすすめ6選でした。
ビジネスローンは銀行・政府系金融機関の融資と比べて金利は高いですが、銀行に追加融資を断られたり、急な資金ニーズが発生して銀行から調達していたら間に合わないという方には、ビジネスローンは強い味方です。
銀行や政府系金融機関の資金調達が難しい時や、時間的に間に合わないと時はビジネスローンの利用を検討しましょう。