赤字でも融資可能なビジネスローン3選【赤字決算でも資金調達できる】

本記事では、こういった要望にお答えします。

なお、本記事の筆者は、2009年から現在まで中小企業の資金繰り改善コンサルタントとして活動しており、年商数百万の個人事業主から年商10億円以上の企業まで、幅広く対応してきました。

こういった経験をもとに、本記事では、赤字でも融資可能なビジネスローンの情報をまとめました。

決算が赤字だとビジネスローンの審査は難しくなりますが、内容次第では融資を受けられる可能性があります。

また、ビジネスローンの中には「赤字OK」、「赤字でも柔軟に審査」といったビジネスローンもあるので、このようなビジネスローンなら赤字でも融資を受けられる可能性があります。

本記事では、赤字でも融資可能なビジネスローンを紹介していきます。

赤字でビジネスローンを申し込む時の注意点2つ

赤字でビジネスローンを申し込む時の注意点は下記2つです。

上記のとおり。

調達できる金額が低い

決算が赤字の場合、返済能力が低いと判断されますから調達できる金額は低くなります。

下記は大まかなイメージですが、黒字と赤字では調達できる金額にどうしても差が出てしまいます。

調達できる金額が低くても構わなければ申し込む意味はありますが、「いまさら100万とか調達しても…」という方は、違う資金調達方法を模索したほうがいいです。

営業損益が赤字だと期待薄

営業損益の段階で赤字だと、そもそも事業自体に収益力がないことを意味しますので、審査に通らない可能性が高いです。

営業損益が赤字だと、融資しても赤字補填になるだけで返済不可能と判断されるため「赤字OK」とホームページに記載されてたとしても、かなり難しいです。

「少しでも融資を受けれれば御の字」ぐらいに考えておいた方がいいです。

償却前利益が黒字なら審査に通りやすい

決算が赤字でも償却前利益が黒字なら審査に通りやすいです。

償却前利益とは

償却前利益は下記計算式で算出される、借入金の返済可能額を計る指標です。

決算の原因が減価償却の場合、審査に通りやすい

赤字の原因が減価償却の場合、決算書の数字上は赤字でも実際に現金が減少している訳ではないため、返済能力があると判断されます。そのため、審査に通りやすいです。

特別損失が原因で赤字になった場合も審査に通りやすい

特別損失が原因で赤字になった場合、減価償却が原因で赤字になった場合と同様、実際に現金が減少している訳ではないため、返済能力があると判断されます。そのため、審査に通りやすいです。

以上が赤字でビジネスローンを申し込む時の注意点となります。続いて、赤字でも融資可能なビジネスローン3選を紹介していきます。

赤字でも融資可能なビジネスローン3選

赤字でも融資可能なビジネスローン3選は下記のとおりです。

上記のとおり。

GMOあおぞらネット銀行「あんしんワイド」

GMOあおぞらネット銀行の「あんしんワイド」は、最大1,000万円の融資が可能な融資枠型のビジネスローンです。入出金データを元に審査するため、赤字でも融資を受けられる可能性があります。

公式サイト 【GMOあおぞらネット銀行 あんしんワイド】

ビジネスローンの申し込みは法人口座を開設してからとなるため、申し込み手続きに若干手間がかかりますが、スマホがあれば数時間で口座開設できるので、当日申し込めますよ。

融資対象者	法人
融資限度額	10万～1,000万円
金利	0.9%～14.0%
融資スピード	最短2営業日
返済期間	約定返済：借入残高の5% 随時返済：一部若しくは自由返済
担保	不要
保証人	不要

公式サイト 【GMOあおぞらネット銀行 あんしんワイド】

ＡＧビジネスサポート

ＡＧビジネスサポートは、最大1,000万円までの借入が可能なビジネスローンです。ＡＧビジネスサポート株式会社がサービス提供しています。

公式サイト ＡＧビジネスサポート

ＡＧビジネスサポートは決算が赤字でも直近の売上や収支状況を鑑みて審査してくれるので、赤字の内容次第ではありますが、融資を受けられる可能性があります。

過去の財務内容だけでなく現状のご商売に鑑み融資実行の可能性を検討してまいります。
まずはお気軽にお申込み・ご相談ください。

出典：よくあるご質問 | 【公式】AGビジネスサポート

融資対象者	法人、個人事業主
融資限度額	50万～1,000万円
金利	3.1%～18.0%
融資スピード	最短即日
返済期間	元利均等返済：最長5年(60回以内) 元金一括返済：最長1年(12回以内)
担保	不要
保証人	原則不要[法人は代表者の連帯保証が必要]

公式サイト ＡＧビジネスサポート

オリックスVIPローンカードBUSINESS

オリックスVIPローンカードBUSINESSは、最大500万円までの借入が可能なローンカード型ビジネスローンです。オリックスクレジット株式会社がサービス提供しています。

公式サイト オリックスVIPローンカードBUSINESS

オリックスVIPローンカードBUSINESSの融資対象者は法人の代表者と個人事業主となっているため、決算書の提出不要で申し込めます。したがって事業が赤字でも融資を受けられる可能性があります。

必要書類は本人確認資料と確定申告書だけです。

申し込みフォームを見れば分かると思いますが、売上の入力項目はあっても、「利益」の入力項目はありません。

経営者個人を審査するため、赤字でも融資を受けられる可能性があります。

融資対象者	法人の代表者、個人事業主(業歴1年以上)
融資限度額	50万～500万円
金利	6.00%～17.80%
融資スピード	最短当日
返済期間	リボルビング払い：利用内容による 元金一括返済：28日～61日
担保	不要
保証人	不要

公式サイト オリックスVIPローンカードBUSINESS

以上、赤字でも融資可能なビジネスローン5選でした。続いて最後に、赤字でビジネスローンを申し込む時のよくある質問とその答えを解説していきます。

赤字でビジネスローンを申し込む時のよくある質問

赤字でビジネスローンを申し込む時のよくある質問とその答えは下記のとおりです。

上記のとおり。

2期連続赤字ですが、融資を受けられますか？

決算書を主軸に審査するビジネスローンの場合、2期連続で赤字が続くと「事業が赤字傾向にある」と判断されやすいため、融資を受けられる可能性は低くなります。

などであれば可能性はありますが、そうでなければかなり厳しいです。

ただ、決算書不要で申し込める下記ビジネスローンであれば、審査に通る可能性は十分あります。

ビジネスローン以外に赤字でも融資を受けられる方法はありますか？

ビジネスローン以外に赤字でも融資を受けようとする場合、基本的に有担保しか方法はありません。有担保でも構わなければ、方法は下記3つあります。

詳しくは別記事の「ビジネスローンの審査に落ちた時の資金調達方法を3つ紹介」をどうぞ。

短期でもいいので、赤字でも資金調達できる方法はありますか？

融資とは違う方法でも構わなければ、資金調達の方法は下記2つあります。

上記の順に解説します。

ファクタリング

ファクタリングは、売掛債権をファクタリング会社に売却することで、商取引で発生した売掛債権現金化できます。

ファクタリングは利用者企業の財務内容や信用力を問われないため、取引先に信用力があれば資金調達できます。

利用にあたり買取手数料(初回10%前後)がかかるため、利益率が悪化するというデメリットはありますが、商品やサービスを販売し、売上が確定すれば最短即日で現金化できるので、運転資金不要で資金繰りをやりくりできるのは大きなメリットだといえます。

最短即日で資金調達できるファクタリング3選

最短即日で資金調達可能なファクタリング3選は下表のとおりです。

	対象	利用可能額	手数料	審査時間	入金スピード
PAYTODAY(ペイトゥデイ)	法人・個人事業主	10万～5,000万円	1〜9.5%	最短15分	最短30分
QuQuMo(ククモ)	法人・個人事業主	少額～高額まで柔軟に対応	1〜14.8%	最短30分	最短2時間
labol(ラボル)	法人・個人事業主	1万～100万円(初回30万円)	10％	最短60分	最短60分

上記は全てオンライン完結なので、手軽に申し込めます。

審査も早いので、手数料をシミュレーションしながら検討してみてください。

請求書カード払い

請求書カード払いは取引先から上がってきた請求書をクレジットカード（個人名義・法人名義どちらでもOK）で支払うことで、支払いを最大60日延ばせるサービスです。

融資や資金調達とは異なりますが、クレジットカードの与信枠を使って取引先への支払いができるので、融資を受けたのと同じ効果を得られます。

利用にあたり手数料が3～4%かかりますが、クレジットカードさえあれば御社名で取引先に支払えるので、短期的に資金が足りない時に便利なサービスです。

ちなみに、請求書カード払いはいくつかの会社がサービス提供していますが、振込日数が早いサービスを紹介しておきます。

詳しくは別記事の「請求書カード払いサービス4選【取引先への支払いをクレカで後払い】」をどうぞ。

まとめ

以上、赤字でも融資可能なビジネスローン3選でした。

基本的に、決算が赤字だとビジネスローンの審査は難しくなりますが、下記のようなビジネスローンであれば赤字でも融資を受けられる可能性があります。

銀行融資は赤字決算だと難しいですが、ビジネスローンであれば上記のように申し込み条件が緩やかビジネスローンもありますので、「無担保の融資で資金調達したい」とお考えの方は、まずは実際に申し込んでみて、審査してもらってみてください。

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