会社が倒産しそうと思っても、簡単には倒産しないケースがほとんど【実例付き解説】

  • このままだと借入金の返済や取引先の支払ができないから倒産するしかないのかな?
  • 振り出した手形が決済できそうもないから、倒産するしかないのかな?
  • 事業継続に必要な資産が競売に掛けられるから、倒産するしかないのかな?

この記事では、こういった疑問にお答えします。

事業継続したいという意思があれば簡単には倒産しない

結論から言うと、あなたが事業を止めない限り会社は倒産しません。要するに、諦めなければ会社は倒産しません。

借入金の返済の目途が立たず、また、振り出した手形の決済ができそうも無いという事が現実味を帯びてくると「倒産するしかない」と思うかもしれませんが、会社というのはそう簡単には倒産しないのです。

 

倒産するのが難しい3つの理由

会社が簡単に倒産しないと主張するには、以下3つの理由があります。

  • 不渡りを出しても倒産しない
  • 延べ払いが通れば倒産しない
  • 資産の保全を図れば倒産しない

不渡りを出しても倒産しない

まず最初に、多くの方が思い込んでいる手形不渡りを原因とした会社の倒産ですが、手形の不渡りを出したからといって、基本的に倒産するような事はありません。

「不渡りを2回出したら倒産」と思い込んでいる方が少なくありませんが、不渡りを2回出しても、事業を続けようと思えば継続する事は可能です(もちろん、粘り強い交渉が必要ですが)。

実際、手形事故を起こしたにも関わらず、経営継続している事業者さんは沢山いますし、私の義父も手形の不渡りを半年以内に2回出してしまい、銀行取引停止処分を受けましたが、家(住居兼事務所)、工場等といった担保物件はノーダメージでした。

また、銀行取引停止処分後も6年近く事業を続けていました。

リースも組めるし、法人カードも作れた

手形事故を起こし、銀行取引停止処分となりましたが、営業車のリースも今まで通り組む事ができましたし、工場で使用するフォークリフト等のリースも組む事ができました。

また、法人のクレジットカードの審査も通りました。

延べ払い、ジャンプの協力を得られれば倒産しない

「取引先への支払いができないから倒産しますよね」と思っている方が少なくありませんが、取引先のへの支払いが難しい場合、交渉して支払いを待って頂いたり、延べ払いに変更してもらう事が出来れば倒産しません。

支払いが難しければ、正直にその旨伝えて交渉すればよいのです。

もちろん、このことがきっかけで仕入れ価格の上昇など、こちらに不利な条件を提示される事もありますが、失った信用は取り戻す事ができますし、最悪、取引業者を変えてしまえば済む話です。

一応お伝えしておきますが、取引業者を変えてしまった場合、買掛債務を踏み倒すような事はしない方が良いです。噂が駆け巡り、取引してくれない事がありますので、禍根を残さないようにきちんとケアした方が良いです。

資産の保全を図れば倒産しない

金融機関への返済ができなくなり、期限の利益を喪失して担保処分の要請がきたとしても、必要の無い不動産(遊休資産)だけを処分するよう交渉したり、事業継続に必要な不動産は担保処分しないよう交渉し、事業継続に必用な事業所や工場等といった不動産の担保処分を猶予してもらう事が可能です。

実際、交渉により担保処分を猶予してもらっている企業は少なくありません。

不動産の保全を図る際、賃料と同程度の支払いをしないと担保処分されてしまう理由

2014.01.09

最悪、競売ありきで話が進みそうであれば、任意売却等の方法で保全を図る必要がありますが、交渉により、買受先を探す時間をくれたりしますので、その間に買受先を探したり、ファイナンス先を探し、スポンサーや身内に売却するという方法も考える事ができます。

任意売却で会社の営業資産である不動産、個人所有の不動産の保全を図る

2017.11.21

 

不渡り、支払遅延を起こしつつもメディアに露出していたケース【実例】

義父の会社が存在していた時、手形不渡りはもちろん、取引先に支払い遅延を起こしながらも義父は「ウチは同業者からはゾンビ会社と呼ばれている(笑)」等と笑いながら、新聞やラジオ、テレビの取材などを受け、メディアに露出していました。

もちろんメディアに露出する時は、満面な笑顔です。年商の4倍近い債務超過に陥ってしまった経営者とは思えないほど、清々しい笑顔でメディアに露出していました。

メディアに露出すると、支払遅延を起こしている取引先から連絡が来たりしますが、怒号が飛ぶ訳でもなく、「売れて儲かったら溜まっている買掛を少しでもいいから払ってね。頑張ってね」という応援の連絡があるぐらいで、「テレビに出るぐらいなら払え!」と言ってくるような先はありませんでした。

気の弱い義父ですら取引先に迷惑をかけつつも、事業継続していたのですから、続けようと思えば続ける事ができます。

 

まとめ《諦めない限り会社はそう簡単には倒産しない》

以上、金融機関の借入金の返済ができなくなったり、手形不渡りを起こしたり、取引先への支払いができなくても会社が倒産しない理由について解説しました。

会社を維持するために必要な経費を賄えるだけの売上だけあれば、会社はそう簡単には倒産しません。

事業を継続する事により、取引先にどんどん迷惑をかけてしまうという状況であれば、事業継続しない方が良いですが、今、取引先に対する支払遅延を起こしても、数か月後に支払いの目途があるという事であれば、交渉で待ってもらい事業を続ける事ができます。

このように、倒産するかしないかというのは、基本的には「経営者自身が決断する」ことですので、あなたが続けたいと思えば会社が倒産する事はないのです。

最後に、一応お伝えしておきますが、「今後の売上の目途が全く立たない」というような状況であれば、倒産する他無いのは言うまでもありません。詳しい解説は以下の記事を参考にして下さい。

会社の末期症状とはどのような状態?4つの特徴とその理由を解説

2014.11.26

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