銀行融資の種類を4つ紹介【手形割引、手形貸付、証書貸付、当座貸越】

銀行融資の種類を4つ紹介【手形割引、手形貸付、証書貸付、当座貸越】

銀行融資はいくつか種類がありますが、全て把握しておきたいです。

本記事では、こういった要望にお答えします。

本記事の内容
  • 銀行融資の種類4つ

なお、本記事の筆者は、2009年から現在まで中小企業の資金繰り改善コンサルタントとして活動しており、年商数百万の個人事業主から年商10億円以上の企業まで、幅広く対応してきました。

こういった経験をもとに、本記事では、銀行融資の種類をまとめました。

銀行融資は資金の使い道や、融資する期間によって様々な種類がありますが、代表的なものは4つに分類できます。

本記事では、銀行融資の種類を4つ紹介していきます。

目次

銀行融資の種類4つ

銀行融資の種類は下記4つあります。

  • 手形割引
  • 手形貸付
  • 証書貸付
  • 当座貸越

上記のとおり。

手形割引

商品・サービスを提供した対価として受け取った「手形(約束手形・為替手形)」を、手形の期日到来前に銀行に持ち込み、額面金額から期日までの割引料を差し引いて現金化する融資方法を「手形割引(商業手形割引)」といいます。

手形割引の法的性質は「手形の売買」となりますが、実際の手続きは銀行取引約定書を交わして「手形を担保に融資する」という手続きを行いますので、手形割引は融資と見なされます。

手形割引は手形振出人・手形受取人両者の信用を引き当てることができるため、回収可能性が高く、貸し手である銀行からすると最も安全性が高い融資手法となります。

手形貸付

手形貸付とは、自社の約束手形(借入専用手形)を銀行に差し入れて融資を受ける方法です。

手形貸付は手形振出人である企業のみが署名捺印をするため、他の手形債務者が存在しません。そのため、「単名(単名手形・単名貸出)」と呼ばれています。

貸出期間が1年以内の短期融資に利用されます。

証書貸付

証書貸付は、金銭消費貸借契約証書(若しくは約定書)を交わすことで実行される融資で、4つの融資の中でも最も多く利用されている銀行融資の形態です。

証書貸付は1年以上の長期の融資で利用され、資金使途は運転資金や設備資金などさまざまです。

信用保証協会の保証付融資・プロパー融資で証書貸付が行われます。

当座貸越

当座貸越は、当座貸越契約を交わすことで融資限度額(枠)を設定し、限度額の枠内で自由に融資・返済可能な銀行融資の形態です。

仮に、1,000万円の当座貸越契約を締結した場合。
1,000万円まではいつでも融資を受けることができます。

例えば、担当者に連絡しないで今月300万円融資を受けて、翌月も担当者への連絡なしで700万円の融資を受ける。といったことが可能です。

当座貸越は銀行からすると、融資がいつ発生し、いつ返済されのかが分からないため財務内容の良い企業にしか当座貸越を認めません。

4つの融資の中で最も使い勝手が良い反面、最も審査が難しいといえます。

まとめ

以上、銀行融資の代表的な種類を4つ紹介しました。

銀行の融資形態はこの4つ以外にもありますが、中小企業の銀行融資取引においてはこの4つを理解していれば十分です。

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